前回の記事、初冬の空木岳に登山!おばけが出ると噂の空木平避難小屋でボッチで1泊する山旅。1日目:空木平避難小屋で一晩過ごす編。の続きです。
おばけが出ると噂名高い「空木平避難小屋」で一泊したのですが、いらっしゃるかどうか確認する前に爆睡してしまうという失態を演じたブログ主。寝坊して山頂で日の出を拝むという計画までオジャンにしてしまったので、のんびりと朝飯を口へ放り込む。
やらかしまくった2日目でしたが、その空木岳山頂から自分の住む街を俯瞰するという体験をすることができました。
今回は、そんな素敵な体験をするこができた2日目の様子をご紹介。
朝寝坊のマイナス9℃
おそようございます、翌朝です。
5時には出発するつもりだったけれど、思いっきり寝坊しました。ということで時間はすでに6時。ほんと何をやってんだか。
朝の小屋内の気温はマイナス9℃。まぁ寒いけれど、小屋の中だしドライナミックメッシュの上下+ファイントラックのテントシューズのヌクヌクの実力で寝坊した。あと湯たんぽも。
ちなみに買ったのはこの象足。増税前にアルペンマウンテン一社店(名古屋市)で買ってきました。ダウンのテントシューズほど暖かくないしコンパクトにもならないけれど、化繊素材なのガシガシ洗えると思って揃えました。
てか、足が冷えると寝れないからね。
冷蔵庫よりも寒い空木平避難小屋。エバニューのウォーターバッグの水は少し凍ってました。
一晩でこんな感じで凍る寒さ、プライスレス。
ということで、ザックを避難小屋にデポって空木岳へ向かいます。
外はたぶんマイナス10度いってるから、そりゃ凍るよね。水を担ぎ上げて来てよかった。
振り返ると南アルプスの北部が。この明るさは、山の向こう側で日の出してるね。
ということで、モルゲンロートっぽいきれいなか茜色が出現。
そして空木駒峰ヒュッテ。この時期は冬季避難小屋として開いてる。
そしてブログ主の所までにお日様が。太陽の暖かさが身に染みるねぇ。
この日の駒峰ヒュッテは、小屋前のご夫婦2名だけの夜だったそうです。お邪魔しなくて良かった。
そうこうして、黙々と登って…
空木岳!2,864mなりぃ!
11月の風はさすがに冷たいね。
空木岳から望む大パノラマ
無理すれば木曽駒ヶ岳まで行けたかもしれないけれど、無理しないと行けないと思ったので、眺めてただけの空木岳のパノラマ。いつか2泊でのんびり歩きたい。 pic.twitter.com/tKdVQT3kon
— たけめ まえかわ@波よ来い 6発程来い (@maekawamaekawa) November 10, 2019
まずはお隣の御嶽山。前週はあっちにいたんだよね。
御嶽山の左肩には白山と別山。
白山で登山&テント泊!学校登山や家族連れがとても多い初心者にもやさしい花の山でした。2日目:アルプス展望道から御前峰、そしてお池巡り編
乗鞍岳。行く行くと言いながら今年も行かなかった詐欺。
そして木曽駒ヶ岳方面は…
笠ヶ岳から大きく下がって、双六岳、三俣蓮華岳、鷲羽岳かな?雲の平はぜひ行きたい。
宝剣岳と中岳、左端には木曽駒ヶ岳!
木曽駒ヶ岳に登山&テント泊!ロープウェイで簡単アクセスできてお花畑や紅葉など見どころ満載な、とても美しい花の百名山でした!1日目木曽駒ヶ岳登頂とテント泊編
左端に西穂高岳、天狗のコルから上ってジャンダルム、奥穂高岳から吊尾根で前穂高岳。
いつか奥の槍ヶ岳から西穂高岳まで歩きたいな。
檜尾根の上には檜尾避難小屋。
北東側には、
浅間山と黒斑山、左のは四阿山かな?
手前には車山。ということは中央あたりが八島ヶ原湿原。
左端から蓼科山から右端の編笠山までの八ヶ岳全山。
八ヶ岳の赤岳から硫黄岳に縦走登山!初心者には難易度が高いルートもあったけど、人気も納得の素晴らしい縦走登山でした!2日目:南八ヶ岳の絶景の中を縦走編
あれは甲武信ヶ岳あたりの山並みかな?空木岳から秩父の山並みが見えるんだ。
そして南アルプス、左端から鋸岳、甲斐駒ヶ岳、仙丈ケ岳。
北岳から間ノ岳、そして農鳥岳。
塩見岳の後ろに富士山。
東岳(悪沢岳)赤石岳、聖岳
そして光岳。
すぐお隣の南駒ヶ岳。
蛇垰山と横岳、大川入山。
恵那山、手前は南沢山あたりかな?
空木岳から見る東海三県
左端の煙突の建物は、碧南の火力発電所。ということは、その手前の町並みは岡崎市。その右には高浜市や刈谷、安城市方面。
中央のビル群は金山駅。その奥は名古屋港、そのさらに奥は四日市。
名古屋駅。駅手前の山並みは春日井三山。
奥の山並みは、鈴鹿の入道ヶ岳から鎌ヶ岳、御在所岳。中央あたりに県営名古屋空港。右側の塔は稲沢の三菱エレベーター。
入道ヶ岳に登山!椿大神社の御神体である入道ヶ岳は伊勢平野から伊勢湾や知多半島まで見渡す事ができる、とても眺めの良い山でした。
鎌ヶ岳に登山!武平峠コースはザレ場やクサリ場、岩登りもあるけれど、眺めも良くて登山の楽しみが凝縮された素晴らしい山でした!
その稲沢の三菱エレベーターの塔の奥にはうっすらと多度山からの養老山地。エレベーター塔の手前に小牧山、その右側の小高い山は尾張富士。手前の低いところは入鹿池っぽい。
奥の禿げた所は藤原岳、その手前は稲沢市から一宮市方面。
中央の山並みは鳩吹山、そして各務原アルプス。奥の山並みは御池岳。
その鳩吹山の手前のモクモクは大王製紙の可児工場。
ということは、その鳩吹山の向こう側からひょっこり顔を出している塔は、岡本太郎作の若い太陽の塔。
国営木曽三川公園 138タワーパーク。奥には霊仙山。
金華山と百々ヶ峰。
伊吹山とその手前には池田山。
空木岳山頂から、三河から濃尾平野がこうもキレイに見えるとは…
いやぁ、いい眺めだった!
それでは下山しましょかね。
今度は木曽駒ヶ岳まで縦走で来たいな。
たぶんいらっしゃらなかった空木平避難小屋。1000円、有意義に使ってくださいませ。
さぁ4時間あまりの下りの始まり。
13時には菅の台バスセンターの駐車場に戻れればいいかな。
ということで、同じ道を下っていきます。
例の大地獄と小地獄を通過して、
池山小屋分岐に到着。ここまで下って来たら、残りはなだらかな下り坂。
ここで少しだけ給水休憩。
このあたりのカラ松はかなり色づいて、もうすく落葉し終えるくらい。
落ちた葉っぱが降り積もって、足元ふかふかで膝に優しい。
今年の紅葉ももうすぐ終わり。
そして林道終点に到着。
2019年9月の台風の被害で、南アルプス林道はすでに通行止め。実は行ければ南アルプスを計画していたブログ主でした。
自然災害ばかりは仕方ない、また行ける時に行けばいい。
ということで、菅の台バスセンターへ戻ってきました。お疲れ!
季節もひんやりしてきた11月は、体力的にも楽になってくる季節。のんびりと避難小屋で1泊2日の山旅のつもりでしたが、標高差1800mあまりの登山道は、さすがに疲れたました。
冬の澄んだ空気の時期に、自分の住まう街や仕事先から見える中央アルプスの山並み。
今回は、その山から自分の住まう街を俯瞰できた、とても幸せな山旅を体験できました。
2019年の9月10月は、雨や台風にやられてあまり楽しめなかったけれど、11月になってようやく素晴らしい景色を愛でることができました。さすがにこれ以降の3000m近い冬山を登る実力はブログ主にはないので、この景色を眺めるのはまた来年以降。
今度は木曽駒ヶ岳まで縦走で空木岳へ来ようかな。