登山、トレッキング

冬の木曽駒ヶ岳に登山!初心者も大勢やって来る冬山登山の登竜門、木曽駒ヶ岳からは感動の大パノラマが待っていた!

冬 木曽駒ヶ岳 千畳敷カール
今回ご紹介するのは、冬の木曽駒ヶ岳!この冬に登った伊吹山や八ヶ岳の北横岳のように、冬山の初心者で大賑わいな木曽駒ヶ岳。

木曽駒ヶ岳は、ご存知ロープウェイで一気に標高を稼ぐことができるので、例えば千畳敷カールを登りきった乗越浄土まででも十分冬山の楽しみを満喫できるので、夏はもちろん冬登山でも大変賑わうんです。

ブログ主が訪れる前日、天気図が素晴らしく良くて、


これはどこかへ行きたい、そうだ木曽駒ヶ岳へ登ろう! と決めて荷物をまとめて名古屋を出発したのでした。

今回はそんなドピーカンで天気最高だった冬の木曽駒ヶ岳の様子をご紹介。

冬の木曽駒ヶ岳の登山プラン

千畳敷カールから木曽駒ヶ岳、伊那前岳を堪能

今回も駒ケ岳ロープウェイから千畳敷カール〜木曽駒ヶ岳を目指します。そして前回の木曽駒ヶ岳のテント泊の時には立ち寄らなかった伊那前岳へも寄ってみようと思っています。
冬 木曽駒ヶ岳 登山地図

コースタイムは4時間を予定

冬の木曽駒ヶ岳は初めてのブログ主。

出発地行程想定コースタイム
千畳敷駅乗越浄土~中岳~木曽駒ヶ岳~伊那前岳~千畳敷駅4時間

ただ天気も良さげですし過去の経験から、夏の標準コースタイムと同じ4時間で計画しました。

木曽駒ヶ岳であっても冬は油断禁物!

冬山で初心者向きという木曽駒ヶ岳。当日の木曽駒ヶ岳山頂の気温は-6℃、風も最大で10m/sほど。晴天のため余裕ありましたがしかしそこは森林限界を超えた世界、風を遮るものが何もありません。

冬 千畳敷カール〜乗越浄土 地吹雪

わずか風速10mほどでも吹雪く時にはこんな感じで地吹雪気味になります。これがガスに覆われて北西から暴風雪の天候を想像すると、やはり冬山は舐めてはいけませんね。

登山道も広いのでホワイトアウトした時は、この広い道が仇となって方向感覚を失わせる可能性が高いでしょうし、さらに北西からの季節風が強烈に吹き荒れる日には、それはもう恐ろしい事態が想像できます。
ロープウェイで標高を稼げるので初心者向きとは言え、ここはれっきとした極限の世界。しっかりとした装備で臨みたいです。

菅の台バスセンターの駐車場とマップコード

木曽駒ヶ岳を駒ケ岳ロープウェイで登る人にはおなじみの菅の台バスセンター。すぐその脇に広い駐車場があります。基本的に菅の台バスセンター脇の駐車場を目指して来れば、もしも菅の台バスセンターの駐車場が満車でも黒川平臨時駐車場や駒ヶ池臨時駐車場へ案内されます。

  • 菅の台バスセンター 143 857 728*05
  • 黒川平臨時駐車場 143 886 156*33
  • 駒ヶ池臨時駐車場 143 857 550*10

ということで、とりあえず菅の台バスセンターにナビをセットしてさえおけば問題ないでしょう。
木曽駒ヶ岳 菅の台バスセンター駐車場
おはようございます。駒ヶ根市の菅の台バスセンターに到着しました。冬季のロープウェイの始発が8時15分と少し遅い時間の冬季ダイヤです。

木曽駒ヶ岳 菅の台バスセンター
とは言えここは木曽駒ヶ岳。大人気の山なので、バス停には行列ができていました。

駒ヶ根まるごとバリューきっぷ
ブログ主は、あらかじめ駒ヶ根まるごとバリューきっぷというのを購入済み。ブログ主はコンビニ端末で買ったので、ちけっとぴあへの手数料で値段が高くなってしまったのですが、千畳敷駅でのコーヒー無料券が着いていたりでお得な切符ですよ。

木曽駒ヶ岳 菅の台バスセンター 切符売り場
この駒ヶ根まるごとバリューきっぷは、このチケット売り場でも正規チケットに交換してもらえます。あとロープウェイ乗り場の売店でも対応してくれます。

ちなみにここで交換しなくても、バスを降りる時にこの交換前のチケットを運転手さんに見せるとちゃんと大丈夫ですよ(^^)

木曽駒ヶ岳 菅の台バスセンター
ところでこの時の気温は0℃で、

木曽駒ヶ岳 菅の台バスセンター 霧氷
霧に包まれた森には霧氷がびっしり。あの辺りはとてもキレイだろうなぁ。

菅の台バスセンター バスのりば
そうこうしている間に始発バスが到着しました。

菅の台バスセンター 〜 しらび平駅
当然一気に乗り切れる人数ではないので、すぐに臨時便が運行されます。

駒ケ岳ロープウェイ しらび平駅
菅の台バスセンターからバスに揺られて30分くらい、しらび平駅に到着。

駒ヶ根まるごとバリューきっぷ しらび平駅 引き換え窓口
ブログ主はここの窓口で、先程の駒ヶ根まるごとバリュー切符をロープウェイの切符と帰りのバスの切符に交換してもらいました。

駒ケ岳ロープウェイ しらび平駅
で、ロープウェイに乗って、

駒ケ岳ロープウェイ 車内
(^^)♪

駒ケ岳ロープウェイ 千畳敷駅
あっという間に千畳敷駅に到着。外に出ると…

冬 千畳敷カール
おぉ!!まっしろけっけー!

木曽駒ヶ岳 千畳敷カール

ちなみにお盆の千畳敷カール

冬 千畳敷カール
始発の人がステップを作ってくれてる(^^) 有難く使わせていただきます。というか使わせてもらうがために、わざと後発に乗ったのです(悪

駒ケ岳ロープウェイ 千畳敷駅
ところでブログ主は以前にテント泊で木曽駒ヶ岳に来た時、テント場で高山病っぽい症状がでてしまったので、千畳敷駅の前で準備がてらしばらく体を慣らしてから出発です。

冬 千畳敷カール〜乗越浄土
冬道は、通常のカールの斜面を横切っていく(上記写真の右へ行く)のではなくて、このようにカールの底へ一旦下ります。カールの雪崩に巻き込まれないようにするためのルートです。

冬 千畳敷カール〜乗越浄土
そして乗越浄土まで一直線の直登!楽しそう(^o^)

冬 千畳敷カール
景色は後からのお楽しみ♪

冬 千畳敷カール〜乗越浄土
準備やら体慣らしやらしていたので、先行者がいっぱい!やっぱり木曽駒ヶ岳は人気だな。

冬 千畳敷カール〜乗越浄土 伊那前岳方面
とりあずの目的地、乗越浄土は地吹雪が吹いてるのか、けっこうな雪が舞い上がっています。

冬 千畳敷カール〜乗越浄土
カールは東側に開けてるから風が弱いけど、カールを超えると風がモロ吹き付けてるんでしょう。

冬 千畳敷カール〜乗越浄土
そしてカールの縁まで登ってくると、斜度はかなりの急角度(^_^;)

冬 千畳敷カール〜乗越浄土
そして大渋滞にはまってしまいました。でもゆっくりなペースで息が上がることはないので良しとしましょう。

冬 千畳敷カール〜乗越浄土
そして風が強く吹いてき始めたころ、

冬 千畳敷カール〜乗越浄土
乗越浄土に到着。懸念していた風は思っていたほど強くなくて、問題はなさそうです。良かった(^^)

木曽駒ヶ岳 乗越浄土

ちなみに夏の乗越浄土、看板の高さからすると1mくらい積もってる?

木曽駒ヶ岳 乗越浄土
景色もまだ我慢♪

木曽駒ヶ岳 乗越浄土〜中岳 宝剣山荘
さっそく木曽駒ヶ岳山頂へ。霜が張り付いた宝剣山荘前を通過すると、

木曽駒ヶ岳 宝剣岳
左手には宝剣岳。この日はまだ誰も登ってなさそう。

木曽駒ヶ岳 乗越浄土〜中岳 天狗山荘
宝剣山荘すぐお隣の天狗山荘を過ぎて、

木曽駒ヶ岳 乗越浄土〜中岳
まずは中岳を超える。

木曽駒ヶ岳 乗越浄土〜中岳
千畳敷カールには北西からの風で雪が吹き溜まるのですが、乗越浄土から先には遮るものが何もなく風が直撃。こんなエビの尻尾はかわいい方で、

木曽駒ヶ岳 乗越浄土〜中岳
風が直撃する場所では、積もった雪が吹き飛ばされて、ガチガチに凍った氷面が露わになります。

木曽駒ヶ岳 中岳山頂
あまりアイゼンの刃が効かないようなガチガチに凍った場所を歩く時、アイゼンか氷かが軋む独特の高音を含んだ踏み音がとても印象的。

木曽駒ヶ岳 中岳 御嶽山方面
中岳山頂を超えるとお隣の御嶽山、

木曽駒ヶ岳 中岳〜木曽駒ヶ岳
そして正面には木曽駒ヶ岳山頂が見えてきます。

木曽駒ヶ岳 中岳〜木曽駒ヶ岳 頂上山荘付近
木曽駒ヶ岳と中岳の鞍部にある頂上山荘も冬季閉鎖中。雪が山小屋の2階まで吹き溜まってるんだ。6〜7mくらいは積もってるかな。

木曽駒ヶ岳 頂上山荘 テント場

頂上山荘の前はテント場になっています。

木曽駒ヶ岳 中岳〜木曽駒ヶ岳
頂上山荘を通過して、

木曽駒ヶ岳 中岳〜木曽駒ヶ岳
木曽駒ヶ岳最後の坂、夏道はつづら折りな部分もあるのですが、冬はここも直登!

木曽駒ヶ岳 中岳〜木曽駒ヶ岳
お、あの祠が見えてきた。

木曽駒ヶ岳 山頂
ということで、冬の木曽駒ヶ岳登頂!

木曽駒ヶ岳 山頂からの眺め 御嶽山 北アルプス方面
さぁ360度のパノラマを愛でましょう♪

木曽駒ヶ岳 山頂からの眺め 鈴鹿山脈 鎌ヶ岳 御在所岳 釈迦ヶ岳
鈴鹿山脈、一番左は錫杖ヶ岳から、中央には鎌ヶ岳、鈴鹿峠を隔てて御在所岳、釈迦ヶ岳!

木曽駒ヶ岳 山頂からの眺め 鈴鹿山脈 竜ヶ岳 藤原岳
竜ヶ岳から藤原岳!

木曽駒ヶ岳 山頂からの眺め 霊仙山
鈴鹿山脈最北端の霊仙山!

木曽駒ヶ岳 山頂からの眺め 伊吹山
こないだ行ってきた伊吹山。

木曽駒ヶ岳 山頂からの眺め 能郷白山
能郷白山、そろそろ行かねばならない山です。

木曽駒ヶ岳 山頂からの眺め 大日ヶ岳 経ヶ岳 白山
左は大日ヶ岳、右側のは白山!

木曽駒ヶ岳 山頂からの眺め 笈ヶ岳(おいずるがたけ)
笈ヶ岳(おいずるがたけ)

木曽駒ヶ岳 山頂からの眺め 御嶽山
お隣の御嶽山。

木曽駒ヶ岳 山頂からの眺め 乗鞍岳
乗鞍岳もそろそろ登らなければ。

木曽駒ヶ岳 山頂からの眺め 西穂高岳 奥穂高岳
そして奥穂高岳。

木曽駒ヶ岳 山頂からの眺め 北穂高岳 大キレット
北穂高岳から大キレット、

木曽駒ヶ岳 山頂からの眺め 中岳 槍ヶ岳
中岳そして槍ヶ岳!槍ヶ岳は今年登りたいなぁ。

木曽駒ヶ岳 山頂からの眺め 鹿島槍 五竜岳 唐松岳
鹿島槍ヶ岳から唐松岳、

木曽駒ヶ岳 山頂からの眺め  白馬三山
不帰ノ嶮から白馬三山、

木曽駒ヶ岳 山頂からの眺め 焼山 火打山 妙高山
火打山から妙高山、

木曽駒ヶ岳 山頂からの眺め 妙高山 黒姫山 飯縄山
その妙高山から黒姫山、飯縄山、

木曽駒ヶ岳 山頂からの眺め 浅間山
浅間山。

木曽駒ヶ岳 山頂からの眺め 八ヶ岳方面
八ヶ岳方面は、

木曽駒ヶ岳 山頂からの眺め 蓼科山 横岳
蓼科山、今シーズン行ってきた北横岳。

木曽駒ヶ岳 山頂からの眺め 丸山 天狗岳
丸山から天狗岳。

木曽駒ヶ岳 山頂からの眺め 硫黄岳 赤岳 阿弥陀岳
硫黄岳から横岳、赤岳、赤岳の手前に阿弥陀岳。

木曽駒ヶ岳 山頂からの眺め 南アルプス方面
南アルプス方面は、

木曽駒ヶ岳 山頂からの眺め 鋸岳 甲斐駒ケ岳
鋸岳から甲斐駒ヶ岳。

木曽駒ヶ岳 山頂からの眺め アサヨ峰 仙丈ヶ岳
栗沢山からアサヨ峰、仙丈ヶ岳。仙丈ヶ岳も天気良かったなぁ。

木曽駒ヶ岳 山頂からの眺め 仙丈ヶ岳 北岳
仙丈ヶ岳から北岳、

木曽駒ヶ岳 山頂からの眺め 北岳 間ノ岳 農鳥岳
北岳から間ノ岳、農鳥岳。北岳から間ノ岳の3,000mの稜線歩きもしてみたい。

木曽駒ヶ岳 山頂からの眺め 塩見岳 富士山
塩見岳、奥には富士山。

木曽駒ヶ岳 山頂からの眺め 荒川岳
荒川岳。

木曽駒ヶ岳 山頂からの眺め 赤石岳
南アルプスの主峰、赤石岳。

木曽駒ヶ岳 山頂からの眺め 聖岳
聖岳、

木曽駒ヶ岳 山頂からの眺め 聖岳 上河内岳
上河内岳。

木曽駒ヶ岳 山頂からの眺め 宝剣岳 空木岳
そして宝剣岳から奥には空木岳。

冬 木曽駒ヶ岳 山頂からの眺め
ということで360度の眺め、ほんとずっと眺めてられる…

木曽駒ヶ岳 山頂 〜 中岳
眺めている間にもひっきりなしに登山者がやってきます。

木曽駒ヶ岳 山頂 〜 中岳
ということで、一旦戻って伊那前岳へ向かいます。

木曽駒ヶ岳 中岳山頂
中岳を登り返して、

木曽駒ヶ岳 中岳山頂 伊那前岳方面
あそこを目指しますよ。

木曽駒ヶ岳 宝剣山荘
宝剣山荘まで戻って、

木曽駒ヶ岳 宝剣山荘前 宝剣岳方面
ふと宝剣岳に目をやると、

木曽駒ヶ岳 宝剣山荘前 宝剣岳方面
((((;゚Д゚))))アワワワワ

木曽駒ヶ岳 乗越浄土 〜 伊那前岳
滑落しんといて下さいよ… あそこはよー行かん。

木曽駒ヶ岳 乗越浄土 〜 伊那前岳
伊那前岳は木曽駒ヶ岳よりも風が強い感じ。足元もコレ雪ではなくて全て氷です。

木曽駒ヶ岳 伊那前岳山頂
そして伊那前岳山頂に到着!

木曽駒ヶ岳 伊那前岳山頂
伊那前岳から先へ進む人もチラホラ。しらび平駅まで来るバスの途中のバス停の北御所登山口バス停までつながっているようです。

木曽駒ヶ岳 伊那前岳山頂 千畳敷カール方面
一方ブログ主は、腹減ったから乗越浄土まで戻って休憩することに。

木曽駒ヶ岳 伊那前岳山頂
それにしても良い天気の時に来れてほんと良かった♪

木曽駒ヶ岳 乗越浄土
宝剣岳をバックにインスタ映え的な事やってみたり。インスタやってないけど。

木曽駒ヶ岳 千畳敷カール
ということで千畳敷カールを下ります。

木曽駒ヶ岳 千畳敷カール

立って下ってる人、ぜんぜんいない(-.-;)

でも例によってフカフカなので転んでも全然平気。尻セードでガッツリいけるので、サクッと下れます。

木曽駒ヶ岳 千畳敷カール
ということで、

木曽駒ヶ岳 駒ケ岳ロープウェイ 千畳敷駅
あっという間にロープウェイの千畳敷駅まで戻ってきてしまいました。


ソフトクリームと、駒ヶ根まるごとバリューに付いてくるコーヒー無料券でロープウェイ待ちの時間つぶし。こういうのありがたいですね。

木曽駒ヶ岳 菅の台バスセンター
そして菅の台バスセンターの駐車場まで戻ってきました。

晴天に恵まれた当日、風も穏やかな冬の木曽駒ヶ岳山頂からの眺めは本当に素晴らしくて、ブログ主にとって忘れなれない景色とを愛でることができました。また、夏の木曽駒ヶ岳に行った時のお花畑や緑の綺麗さとはまた違う美しさを見せてくれた冬の木曽駒ヶ岳でした。

今度は秋の木曽駒ヶ岳も良さそうだなぁ、と次の木曽駒ヶ岳に思いを馳せるブログ主なのでした(^^)

【関連リンク】中央アルプス駒ケ岳ロープウェイ

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