今回ご紹介するのは、冬の木曽駒ヶ岳!この冬に登った伊吹山や八ヶ岳の北横岳のように、冬山の初心者で大賑わいな木曽駒ヶ岳。
木曽駒ヶ岳は、ご存知ロープウェイで一気に標高を稼ぐことができるので、例えば千畳敷カールを登りきった乗越浄土まででも十分冬山の楽しみを満喫できるので、夏はもちろん冬登山でも大変賑わうんです。
ブログ主が訪れる前日、天気図が素晴らしく良くて、
明日天気図めちゃ良いじゃん(^-^) pic.twitter.com/nS16DX4y8n
— たけめ まえかわ (@maekawamaekawa) 2018年3月16日
これはどこかへ行きたい、そうだ木曽駒ヶ岳へ登ろう! と決めて荷物をまとめて名古屋を出発したのでした。
今回はそんなドピーカンで天気最高だった冬の木曽駒ヶ岳の様子をご紹介。
冬の木曽駒ヶ岳の登山プラン
千畳敷カールから木曽駒ヶ岳、伊那前岳を堪能
今回も駒ケ岳ロープウェイから千畳敷カール〜木曽駒ヶ岳を目指します。そして前回の木曽駒ヶ岳のテント泊の時には立ち寄らなかった伊那前岳へも寄ってみようと思っています。
コースタイムは4時間を予定
冬の木曽駒ヶ岳は初めてのブログ主。
出発地 | 行程 | 想定コースタイム |
千畳敷駅 | 乗越浄土~中岳~木曽駒ヶ岳~伊那前岳~千畳敷駅 | 4時間 |
ただ天気も良さげですし過去の経験から、夏の標準コースタイムと同じ4時間で計画しました。
木曽駒ヶ岳であっても冬は油断禁物!
冬山で初心者向きという木曽駒ヶ岳。当日の木曽駒ヶ岳山頂の気温は-6℃、風も最大で10m/sほど。晴天のため余裕ありましたがしかしそこは森林限界を超えた世界、風を遮るものが何もありません。

わずか風速10mほどでも吹雪く時にはこんな感じで地吹雪気味になります。これがガスに覆われて北西から暴風雪の天候を想像すると、やはり冬山は舐めてはいけませんね。
登山道も広いのでホワイトアウトした時は、この広い道が仇となって方向感覚を失わせる可能性が高いでしょうし、さらに北西からの季節風が強烈に吹き荒れる日には、それはもう恐ろしい事態が想像できます。
ロープウェイで標高を稼げるので初心者向きとは言え、ここはれっきとした極限の世界。しっかりとした装備で臨みたいです。
菅の台バスセンターの駐車場とマップコード
木曽駒ヶ岳を駒ケ岳ロープウェイで登る人にはおなじみの菅の台バスセンター。すぐその脇に広い駐車場があります。基本的に菅の台バスセンター脇の駐車場を目指して来れば、もしも菅の台バスセンターの駐車場が満車でも黒川平臨時駐車場や駒ヶ池臨時駐車場へ案内されます。
- 菅の台バスセンター 143 857 728*05
- 黒川平臨時駐車場 143 886 156*33
- 駒ヶ池臨時駐車場 143 857 550*10
ということで、とりあえず菅の台バスセンターにナビをセットしてさえおけば問題ないでしょう。
おはようございます。駒ヶ根市の菅の台バスセンターに到着しました。冬季のロープウェイの始発が8時15分と少し遅い時間の冬季ダイヤです。
とは言えここは木曽駒ヶ岳。大人気の山なので、バス停には行列ができていました。
ブログ主は、あらかじめ駒ヶ根まるごとバリューきっぷというのを購入済み。ブログ主はコンビニ端末で買ったので、ちけっとぴあへの手数料で値段が高くなってしまったのですが、千畳敷駅でのコーヒー無料券が着いていたりでお得な切符ですよ。
この駒ヶ根まるごとバリューきっぷは、このチケット売り場でも正規チケットに交換してもらえます。あとロープウェイ乗り場の売店でも対応してくれます。
ちなみにここで交換しなくても、バスを降りる時にこの交換前のチケットを運転手さんに見せるとちゃんと大丈夫ですよ(^^)
ところでこの時の気温は0℃で、
霧に包まれた森には霧氷がびっしり。あの辺りはとてもキレイだろうなぁ。
そうこうしている間に始発バスが到着しました。
当然一気に乗り切れる人数ではないので、すぐに臨時便が運行されます。
菅の台バスセンターからバスに揺られて30分くらい、しらび平駅に到着。
ブログ主はここの窓口で、先程の駒ヶ根まるごとバリュー切符をロープウェイの切符と帰りのバスの切符に交換してもらいました。
で、ロープウェイに乗って、
(^^)♪
あっという間に千畳敷駅に到着。外に出ると…
おぉ!!まっしろけっけー!

ちなみにお盆の千畳敷カール
始発の人がステップを作ってくれてる(^^) 有難く使わせていただきます。というか使わせてもらうがために、わざと後発に乗ったのです(悪
ところでブログ主は以前にテント泊で木曽駒ヶ岳に来た時、テント場で高山病っぽい症状がでてしまったので、千畳敷駅の前で準備がてらしばらく体を慣らしてから出発です。
冬道は、通常のカールの斜面を横切っていく(上記写真の右へ行く)のではなくて、このようにカールの底へ一旦下ります。カールの雪崩に巻き込まれないようにするためのルートです。
そして乗越浄土まで一直線の直登!楽しそう(^o^)
景色は後からのお楽しみ♪
準備やら体慣らしやらしていたので、先行者がいっぱい!やっぱり木曽駒ヶ岳は人気だな。
とりあずの目的地、乗越浄土は地吹雪が吹いてるのか、けっこうな雪が舞い上がっています。
カールは東側に開けてるから風が弱いけど、カールを超えると風がモロ吹き付けてるんでしょう。
そしてカールの縁まで登ってくると、斜度はかなりの急角度(^_^;)
そして大渋滞にはまってしまいました。でもゆっくりなペースで息が上がることはないので良しとしましょう。
そして風が強く吹いてき始めたころ、
乗越浄土に到着。懸念していた風は思っていたほど強くなくて、問題はなさそうです。良かった(^^)

ちなみに夏の乗越浄土、看板の高さからすると1mくらい積もってる?
景色もまだ我慢♪
さっそく木曽駒ヶ岳山頂へ。霜が張り付いた宝剣山荘前を通過すると、
左手には宝剣岳。この日はまだ誰も登ってなさそう。
宝剣山荘すぐお隣の天狗山荘を過ぎて、
まずは中岳を超える。
千畳敷カールには北西からの風で雪が吹き溜まるのですが、乗越浄土から先には遮るものが何もなく風が直撃。こんなエビの尻尾はかわいい方で、
風が直撃する場所では、積もった雪が吹き飛ばされて、ガチガチに凍った氷面が露わになります。
あまりアイゼンの刃が効かないようなガチガチに凍った場所を歩く時、アイゼンか氷かが軋む独特の高音を含んだ踏み音がとても印象的。
中岳山頂を超えるとお隣の御嶽山、
そして正面には木曽駒ヶ岳山頂が見えてきます。
木曽駒ヶ岳と中岳の鞍部にある頂上山荘も冬季閉鎖中。雪が山小屋の2階まで吹き溜まってるんだ。6〜7mくらいは積もってるかな。

頂上山荘の前はテント場になっています。
頂上山荘を通過して、
木曽駒ヶ岳最後の坂、夏道はつづら折りな部分もあるのですが、冬はここも直登!
お、あの祠が見えてきた。
ということで、冬の木曽駒ヶ岳登頂!
さぁ360度のパノラマを愛でましょう♪
鈴鹿山脈、一番左は錫杖ヶ岳から、中央には鎌ヶ岳、鈴鹿峠を隔てて御在所岳、釈迦ヶ岳!
竜ヶ岳から藤原岳!
鈴鹿山脈最北端の霊仙山!
こないだ行ってきた伊吹山。
能郷白山、そろそろ行かねばならない山です。
左は大日ヶ岳、右側のは白山!
笈ヶ岳(おいずるがたけ)
お隣の御嶽山。
乗鞍岳もそろそろ登らなければ。
そして奥穂高岳。
北穂高岳から大キレット、
中岳そして槍ヶ岳!槍ヶ岳は今年登りたいなぁ。
鹿島槍ヶ岳から唐松岳、
不帰ノ嶮から白馬三山、
火打山から妙高山、
その妙高山から黒姫山、飯縄山、
浅間山。
八ヶ岳方面は、
蓼科山、今シーズン行ってきた北横岳。
丸山から天狗岳。
硫黄岳から横岳、赤岳、赤岳の手前に阿弥陀岳。
南アルプス方面は、
鋸岳から甲斐駒ヶ岳。
栗沢山からアサヨ峰、仙丈ヶ岳。仙丈ヶ岳も天気良かったなぁ。
仙丈ヶ岳から北岳、
北岳から間ノ岳、農鳥岳。北岳から間ノ岳の3,000mの稜線歩きもしてみたい。
塩見岳、奥には富士山。
荒川岳。
南アルプスの主峰、赤石岳。
聖岳、
上河内岳。
そして宝剣岳から奥には空木岳。
ということで360度の眺め、ほんとずっと眺めてられる…
眺めている間にもひっきりなしに登山者がやってきます。
ということで、一旦戻って伊那前岳へ向かいます。
中岳を登り返して、
あそこを目指しますよ。
宝剣山荘まで戻って、
ふと宝剣岳に目をやると、
((((;゚Д゚))))アワワワワ
滑落しんといて下さいよ… あそこはよー行かん。
伊那前岳は木曽駒ヶ岳よりも風が強い感じ。足元もコレ雪ではなくて全て氷です。
そして伊那前岳山頂に到着!
伊那前岳から先へ進む人もチラホラ。しらび平駅まで来るバスの途中のバス停の北御所登山口バス停までつながっているようです。
一方ブログ主は、腹減ったから乗越浄土まで戻って休憩することに。
それにしても良い天気の時に来れてほんと良かった♪
宝剣岳をバックにインスタ映え的な事やってみたり。インスタやってないけど。
ということで千畳敷カールを下ります。

立って下ってる人、ぜんぜんいない(-.-;)
でも例によってフカフカなので転んでも全然平気。尻セードでガッツリいけるので、サクッと下れます。
ということで、
あっという間にロープウェイの千畳敷駅まで戻ってきてしまいました。
ロープウェイ待ち pic.twitter.com/ale6PiVuku
— たけめ まえかわ (@maekawamaekawa) 2018年3月17日
ソフトクリームと、駒ヶ根まるごとバリューに付いてくるコーヒー無料券でロープウェイ待ちの時間つぶし。こういうのありがたいですね。
そして菅の台バスセンターの駐車場まで戻ってきました。
晴天に恵まれた当日、風も穏やかな冬の木曽駒ヶ岳山頂からの眺めは本当に素晴らしくて、ブログ主にとって忘れなれない景色とを愛でることができました。また、夏の木曽駒ヶ岳に行った時のお花畑や緑の綺麗さとはまた違う美しさを見せてくれた冬の木曽駒ヶ岳でした。
今度は秋の木曽駒ヶ岳も良さそうだなぁ、と次の木曽駒ヶ岳に思いを馳せるブログ主なのでした(^^)
【関連リンク】中央アルプス駒ケ岳ロープウェイ
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