今回登ってきたのは仙丈ヶ岳!
仙丈ヶ岳は、長野県と山梨県にまたがる南アルプスの北部にある標高3,033mの山で、その優美な姿から「南アルプスの女王」と呼ばれています。
実はブログ主、南アルプスは未体験ゾーンで、今回の仙丈ヶ岳登山が南アルプスお初だったりします。
時は11月の文化の日の3連休の最後の日のド晴天を狙って登ったのが大正解!圧巻の大展望は、南北中央の日本アルプスを一望できました(^^) 今回はそんな仙丈ヶ岳の登山の様子をご紹介。
仙丈ヶ岳の登山プラン
仙丈ヶ岳へは、主に北沢峠から登ることができます。その北沢峠からなら日帰りでも十分楽しめます。
今回は小仙丈尾根ルートの単純往復を選択
主に北沢峠からは、
- 小仙丈尾根ルート
- 藪沢重幸新道ルート
のルートがあります。ただ11月の藪沢重幸新道は、すでに藪沢が凍結のため通行禁止となっていました。ということで今回は小仙丈尾根ルートの単純往復を選択しました。
仙丈ヶ岳の想定コースタイム
出発地 | 行程 | 想定コースタイム |
北沢峠 | 大滝ノ頭~小仙丈ヶ岳~仙丈ヶ岳~小仙丈ヶ岳~大滝ノ頭~北沢峠 | 8時間 |
今回利用する小仙丈尾根ルートは、登り4時間、下り3時間、休憩入れて8時間という計画を立てました。
北沢峠、帰りのバスの時間に要注意!
仙丈ヶ岳のコースタイム的には比較的余裕がありますが、それでも最終のバスが16時と早めに終わってしまいます。そもそも本数も少ないので、時間には余裕をもって行動するのが吉です。
藪沢重幸新道は凍結のため通行止め
上記のとおり、11月の藪沢重幸新道は凍結のため通行止めとなっていました。ちなみに距離的には藪沢重幸新道の方が近道ではあるらしいので、夏とかなら登りと下りで違うルートを選択するのも全然ありです。
仙流荘、無料駐車場の場所
南アルプス林道は一般車通行止め。なのでパーク・アンド・ライドで北沢峠へ向かうことになります。名古屋からだと伊那市の仙流荘の無料駐車場が一番近場となります。ということで「仙流荘」でカーナビで出てくると思いますが、いつものマップコードも貼っておきますね。
仙流荘(伊那市観光株式会社)
〒396-0403 長野県伊那市長谷黒河内1847-2
TEL.0265-98-2312
- マップコード 171 056 800*80
- プラスコード Q39R+GV 伊那市、長野県
おはようございます。朝5時半、仙流荘の無料駐車場にやってきました。前日から停まっているであろう車には霜がびっしり降りていました。
とても広い駐車場のすぐ近くに、仙流荘のバス停があります。この日、6時始発のバスでもすでに並んでいました。
ここ仙流荘から北沢峠まではおよそ1時間。戸台大橋から北沢峠までは好きな所で乗り降りができるので、仙丈ヶ岳の藪沢重幸新道ルートを使う人は「大平山荘」で降ろさせてもらうと時短になりますよ。
建物の中の自販機で、運賃1,130円+手回り品210円=1,340円、往復で2,680円をお支払。切符無くさないように!
それにしても、名古屋から仙流荘まで2時間半ほどで来れるというのは本当にありがたいわ。
で、始発の北沢峠行きバスに乗車したのですが、まさかの助手席!特等席ゲット(^^)
そして戸台大橋から南アルプス林道は一般車通行止め。
そしてさっそくバスの車窓から仙丈ヶ岳が。ここからだととても遠い…
林道へお日様が当たり始めて、麓の紅葉が映えて見えてきました。
中央アルプス、もしかしてうっすら雪被ってる?
そして鋸岳。すごいギザギザっぷり。
北沢峠は標高およそ2,000m、この時の南アルプス林道には薄氷が張っていました。
11月にもなれば、そりゃもう冬ですよね。
そして北沢峠に到着しました。気温はマイナス2度でしたが、体感的には仙流荘のバス停の方が寒かったような。
この北沢峠のバス停のすぐ脇に、今回利用する小仙丈尾根ルートの登山口があり、
しばらくは、シラビソの森の中を進みます。
こんな大きな霜柱がびっしり!
黙々と登って一合目を通過。
そして登山道の隙間から北アルプスの眺めがチラリズム!狙い通り景色も良さげ(^o^)
と、この辺りから前日に降った雪が登山道に残っています。
そして5合目でもある大滝ノ頭。
ここから馬の背方面へは通行止めになっていました。
小仙丈尾根ルートから藪沢小屋や馬の背ヒュッテへは、ここを馬の背方面へ行く必要があります。
木々の合間からは鳳凰三山、地蔵岳のオベリスクが目立つなぁ。
そして6合目からは森林限界を超え稜線歩きに(^^) 朝のうちは北西の季節風がとても冷たくて、ここで皆さんウインドブレーカーやカッパを着込みます。
おぉ穂高の山並み!でも眺めは頂上までのお楽しみ(^^)
右側のアサヨ峰って、南アルプス天然水のCMで宇多田ヒカルが登って有名になったんですよね。天然水もって行ってみたいミーハーなブログ主です。
それにしても北西の風はとても強く吹いているのですが、
ブログ主が前に買ったファイントラックのニューモラップフーディーの防風性能の高さに感動しました。すごい高かったけど買って本当に良かった(嬉泣
おぉ、富士山と北岳!
御嶽山と白山だ!
あっちは乗鞍岳!
いかん、景色は楽しみに取っておくつもりなのに眺めちゃう(^_^;)
先程の小仙丈岳から先は、もう完全に稜線歩き。
ブログ主は本当に稜線歩きが大好きで、
ご褒美タイムというか、稜線からの素晴らしい景色がブログ主の登山のモチベーションだったりします。
登山道に積もった雪はフッカフカで、
気温も低くパウダースノーな感じなので、下手な砂利道よりもむしろ歩きやすい。
そんな登山道から見える頂上直下の藪沢カール。大昔はここに氷河があったんだ。
そんな絶景の中を進み、
無事山頂!寒いほうがバテないので、3時間足らずで登ることができました。
この日、仙丈ヶ岳からの眺めは素晴らしいものでした!
日本アルプスを総なめの360度大展望!
左側から、蛇峠山から大川入山、恵那山、富士見台高原。
中央アルプス、左側の空木岳から右側の木曽駒ヶ岳。
左側の千畳敷カールから宝剣岳、伊那前岳に右奥には木曽駒ヶ岳。あちらは雪があまりなさげかな?
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中央アルプスの背後に御嶽山。
さらに御嶽山の奥には白山!遠くまで見えるなぁ今日は…
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これは乗鞍岳かな?
左から焼岳、奥の白いのが笠ヶ岳、奥穂高岳から前穂高岳、明神岳、大キレットから右端の槍ヶ岳!
槍ヶ岳、水晶岳、野口五郎岳。手前には蝶ヶ岳から、一直線な沢筋の常念沢が目印の常念岳。
中央奥の立山三山、そして剱岳。手前左は常念岳から燕岳、剱岳の手前右が針ノ木岳から鳴沢岳。
続いて鹿島槍ヶ岳、五竜岳、唐松岳、白馬鑓ヶ岳、杓子岳、白馬岳、小蓮華山。
雪をかぶった火打山と焼山。
手間の鋸岳、そして奥には左から、蓼科山、縞枯山、双耳峰がカワイイ天狗岳、硫黄岳、横岳、赤岳、阿弥陀岳。さらに奥には浅間山。
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すぐお隣の甲斐駒ヶ岳。
尖ったオベリスクがわかりやすい地蔵岳、観音岳、薬師岳。
富士山、そして北岳から間ノ岳。日本1位〜3位の標高が一望。
西農鳥岳と農鳥岳かな?
塩見岳に重なるように奥側に東岳(悪沢岳)、赤石岳に聖岳。
カラ松も黄金色に染まって、本当にきれい。
ということで絶景を前にしながらのカインズ激安きつねうどんでござい。
日本2位の北岳、広河原までは意外と遠いのがどうしたものかと思案中。
行った暁には、あの北ノ肩小屋の1泊2日かな?
剱岳にも行ってみたいな。
鹿島槍ヶ岳にも行ってみたい。
まだまだ行ってみたい所だらけなブログ主です(^^)
そんなこんなで、強風な山頂に1時間以上も長居してしまった(汗)
でもこんな天気で、下山するのもったいない。
朝に比べて気温も上昇、風も少し落ち着いてきたことだし。
ま、仙流荘から来れる山なら近いから、また来ればいいか。
それにしても、小仙丈岳ルートの帰りは眺めが良くて良てく、
全然進めない\(^o^)/オワタ
あ、八島ヶ原湿原だ。北八ヶ岳へも行ってみたいな。
ということで小仙丈岳から下は森林限界以下の世界へ戻ります。
すごく良かった仙丈ヶ岳、次回は甲斐駒ヶ岳と絡めて来よう。
さぁ北沢峠へ下りましょう。
下りは緩みかけた雪で滑らないように。
そして6合目からはもう完全に森林限界以下。
アイゼンを持ち合わせていなかったので、さらに慎重に下ります。
大滝ノ頭を通過して、
右膝に強めの痛みを感じながらも3合目を通過、
そして仙丈ヶ岳から2時間半ほどで北沢峠へ戻ってきました。膝が痛くなかったらもう少し早く下れたかも。
膝の痛みはともかく、やっぱり寒い季節の方が体力的にとても楽ですね。
本当は13時発の戸台口行きのバスが何故か14時に。1時間の待ちぼうけが無くなったので願ったり叶ったり(^^)
それにしても本当に天気が良かった、今年一番の良い天気の山登りだったなぁ。
今年は10月がことごとく天気が悪かったけど、その分を取り返したかもと思える程でした。
下りでは、朝ではハッキリわからなかったカラ松の紅葉が太陽に照らされて黄金色に。
このガレ場の横筋は、カモシカの歩いた跡なんだそうです。
バスはぐんぐんと標高を下げて、
つい3時間前までいた仙丈ヶ岳の眺めはこれでお別れ。
こうして仙流荘まで戻ってきました。
前日の寒冷前線の通過で降った雪に当初は面食らったというのが正直あったのですが、ブログ主にとっての初めての南アルプスは、本当に忘れなれないくらいの素晴らしい景色で迎えてくれました。そして北沢峠から仙丈ヶ岳までの登山道は特に難しい所もなく、そしてとても良く整備されていて、とても快適な登山経験となりました。
日帰りでも十分に楽しめる仙丈ヶ岳、次回はテント持って甲斐駒ヶ岳もいいな、と南アルプス登山に思いを馳せるブログ主なのでした。
【関連リンク】伊那市役所 南アルプス情報