
前回の記事、八ヶ岳の赤岳から硫黄岳に縦走登山!初心者には難易度が高いルートもあったけど、人気も納得の素晴らしい縦走登山でした。1日目:赤岳展望荘でお泊り編の続きです。赤岳展望荘に前日のお昼に到着。赤岳展望荘を探検して、談話室でのんびりして、バイキングの夕食もたらふく頂き、歯を磨いて19時には眠るという贅沢な1日目でした。
そして翌日の2日目、天気予報は快晴の予報の通り、朝からとても天気に恵まれて本当に素晴らしい縦走をすることができました。
2015年の大きな山の登山の〆は、それはもう大充実でした!その様子をご紹介。
2日目の八ヶ岳縦走の登山プラン
赤岳展望荘~横岳~硫黄岳を縦走!

2日目は緑色の赤岳天望荘〜横岳〜硫黄岳〜赤岳鉱泉、そして美濃戸口までです。
2日目は赤岳展望荘~横岳~硫黄岳を縦走、赤岳鉱泉から北沢ルートを下ってやまのこ荘の駐車場まで戻ってきます。この旅の一番の目的である、稜線を縦走していくルートです!
コースタイムは6時間の予定
2日目は歩行距離は長いのですが概ね下りだったりするので、コースタイムは6時間を予定しました。でも景色が良いので写真撮ったり眺めていたり... 実際は7時間もかかってしまいました(^_^;)

おはようございます。
朝の5時すぎ、夜明け前の赤岳展望荘から東側の眺めです。気温は0度と寒くはあったのですが、風もほとんどなく夜明けを問題なく待ってられる感じ。

南側の、昨日下ってきた赤岳のそのすぐ横には、

夜明け前の富士山!もう山頂は雪を被ってるんだなぁ。

肝心のご来光は地平線に雲、なので地平線から昇るご来光は難しそう。

赤岳展望荘を含む八ヶ岳は10月中旬ともなると、いつ降雪してもおかしくない状況。当日は風も少ないためか、特に霜がびっしり降りていました。

そんな中で...

おはようございます!

太陽の光が赤岳を真っ赤に染めて、

横岳も硫黄岳も真っ赤に染める、モルゲンロートに初めて出会えたのでした♪

硫黄岳からの眺めも良さそうですね!

そして富士山も夜明け。てか富士山の方が先にお日様当たるか。

一方の西側、諏訪市や北アルプス方面。こちら側には、

近くの山並みに赤岳の影が薄っすら写っていました。とっても幻想的な影。

初めてモルゲンロートを見れて嬉しいなぁ。昨日頑張って登ってきた甲斐があった♪
腹減った。

ということで朝食バイキング。朝からモリモリと頂いちゃいました。
そして荷物を準備して、

お腹がいっぱいでザックの腰ベルトが苦しいですが、荷物背負って歩いてればすぐに腹減るでしょう(^_^)

先ほどの山並みの影、阿弥陀岳から赤岳、横岳、そして硫黄岳までの山々の影が、よりハッキリと映しだされています。すごい景色だなぁ。

それにしても本当に気持ちの良い朝。この気持ちの良い景色を眺めていたい衝動も...

いかん、もうタイムロス(^_^;)
まずは八ヶ岳では有名なお地蔵様にお会いするため、地蔵ノ頭へお参りに向かいます。

いきなりすごい岩場を登らなければイカンのか!?

でも実際に登っていくと、見た目ほど厳しいというわけではなく、案外サクッと進むことができます。もちろん油断はダメですけど。

気温は2度、お日様の当たっていない場所は真っ白のまま。太陽の力はほんと偉大。

そして程なく地蔵ノ頭に到着、今日はよろしくお願いします。それにしても、このお地蔵様のお背中は可愛いですね♪

そんなお地蔵様がご覧になっている眺めは、
八ヶ岳から見える北アルプスの山並み!

右側(北側)から、小蓮華山、白馬岳、白馬鑓ヶ岳。また白馬岳は縦走したいなぁ。今度は大雪渓から鑓温泉に行ってみたい

同じく右側(北側)から、鹿島槍ヶ岳、その左奥にはおそらく剱岳、だからその左は別山、そして富士ノ折立、大汝山、雄山の立山三山。この立山縦走も楽しかったなぁ。

これはわかりやすい槍ヶ岳。手前の山並みは常念岳から蝶ヶ岳かな?

そして涸沢岳から、奥穂高岳、前穂高岳。この縦走は大変だった(^_^;)

これはおそらく乗鞍岳。そういえば昔、親に連れて行ってもらったり単車乗ってた時代に行ったけど、今は自家用車は通行規制でダメなんですよね。

御嶽山。入山規制も緩くなってきて、濁河温泉側から結構な所まで登れるらしいです。(追記、濁河温泉側から噴火後初めて登ってきました)

いかん、全然進めてない(^_^;) 行こ行こ。

地蔵ノ頭からは、多少注意が必要な岩の登山道がはじまります。

一歩一歩、落石しないように注意して歩く必要があります。

また、このあたりは八ヶ岳の稜線の東側、尾根の少し下を歩いて行きます。

きっとこの鎖やハシゴが無かったらきっと縦走はできない、本当にありがたいです。

ちょっと恐怖な、かなり崩れてしまっている所を横切って、

こんな岩場をよじ登ると、

素晴らしい景色でございます(^_^)

こちらは秩父山系の山並み。関東の人たちには裏山的な存在なのかな?

登山道はここから、鉾岳の脇をすすんでいきます。この辺りは岩がゴツゴツしていて歩きにくく、

高度感のある岩場やクサリ場が連続するものの、ここも整備が行き届いてるので、実際は山歩きを楽しめます。

そして石尊峰に到着。諏訪市はまだまだ雲の下。

この石尊峰からの眺めは本当に美しい眺めで、赤いニット帽のおじさまとお話しながら、しばらくマッタリしてしてたのでした。

ここまで来ると、赤岳に隠れていた南アルプスの北部の山々が見え始めます。右側(北側)は仙丈ヶ岳、そのとなりは甲斐駒ヶ岳。

これは北岳かな?日本で2番目に高い山なんですよね。

いかん、全然進んでない(^_^;)

ここから横岳へは多少危なっかしい道があります。

でも、ここでも登山道はすごく整備が行き届いてます。これで入山料が不要というのが本当にすごい。

三叉峰を通過、

三叉峰から見える浅間山、噴煙が見えますね。

そして横岳本体が姿を表します。

歩いていると、ここで鳥の鳴き声が。

お、イワヒバリ!

君は景色どころじゃないかな(^_^;)

無名峰に到着。横岳山頂は、目の前の高みのところ。

最後のハシゴを登ると、

横岳山頂に到着!

2,829m!ここも景色が素晴らしい!

先ほどの北岳に、さらに左(南側)の山は、間ノ岳かな?

いかん、順調にコースタイムをおしてます(^_^;) それでは次の目的地である硫黄岳へ向かいましょう。

ここから少しだけ危険な道が続き、

深く大きく切り立った崖をへつります。それでも鎖も新しめのステンレス製になってて、アンカーも新しい。

枝が邪魔したりもしてますが、鎖に頼りすぎずにバランスを取りながら慎重に歩けば、安全に歩める縦走路です。

そんな縦走路もここまで来ると、

北アルプス、五竜岳から鹿島槍ヶ岳、剱岳と立山三山の手前には、

美ヶ原高原がはっきり見えます、スノーシュートレッキングしてみたいなぁ。冬の美ヶ原まで行ける車がないなぁ(^_^;)

さぁ硫黄岳へ向かいましょう。

鹿の食害フェンス意味なし...

硫黄岳山荘、ちょっと疲れたからあそこで休憩させてもらおう。

ということで、ここで10分ほど休憩。たった10分でも休憩すると体力復活するもんですね。
さぁ硫黄岳山頂へ向かいましょう。
ここは山頂までケルンがたくさん。雪の硫黄岳登山には良い目印になるのかなと予想。

振り返ると、歩き始めた赤岳から横岳、硫黄岳山荘が。

昨日は雲の中だった赤岳と赤岳展望荘。

たくさん歩いたなぁ♪

そうして硫黄岳山頂に到着、ここの名物(?)と言えば爆裂火口。

お、これが爆裂火口というやつか。危なすぎて近寄れない。

すごい絶壁っぷり。こりゃすごい!

あ、いつの間にか雲が無くなってる、

諏訪湖だ!日本の構造線が交わる要所なんですよね。

順調に予定タイムを押しているので、赤岩の頭に行きましょう(^_^;)

ちょっとザレてて滑りやすいから注意です。

ここだけ岩が白い、石灰質なのかな?

それにしてもたくさん歩いてきたなぁ。

腹減った、早く赤岳鉱泉へ下りましょう。

今朝出発した赤岳展望荘、そして

1日目に休憩した行者小屋。

その行者小屋から、

分三郎道が見渡せます。

1日目は真っ白で何も景色が見えなかったけど、実際はすごい所を登ってたんだなぁ。

ということで、八ヶ岳の山並みの景色とはここでお別れ。

ここからは林の中を進んでいきます。

注意すべき所は、この階段あたりのザレ場だけ。

やっぱり景色が無いのは寂しいし、ここまで天気が良いと余計に名残惜しい。

登山道はジョウゴ沢まで下って来れば、

赤岳鉱泉はもうすぐ。

そして赤岳鉱泉に無事到着しました。
腹ぺっこぺこ。

ということで赤岳鉱泉のテラスをお借りしてお昼ごはん。いつものカップヌードルカレー味でござい。

すぐ隣ではアイスキャンディーの準備工事をしていました。イッテQでイモトが登ってたのはコレなんですね。

ところで赤岳鉱泉は、お風呂もあったり夕食がステーキだったりと豪勢な山小屋。ここまでだと山小屋というよりはちょっとした旅館クラス、通年営業ならば真冬でも利用できるのね。

お腹もいっぱい、さぁ帰りましょう。

さようなら、八ヶ岳。

赤岳鉱泉からは、北沢ルートを下ります。

北沢ルートは、沢沿いをひたすら進んでいきます。

木道がしっかりバッチリ整備されていて、まったく問題ないです。

とっても歩きやすいので、30分あまりで堰堤広場に到着。

ここからは完全に林道。木々もこんなに色づいていたんだなぁ。

そして...

北沢ルートと南沢ルートの分岐に到着!

下り坂は疲れたけど、キツイという疲れではなくて、ちょうど心地良い疲れという感じ(^_^)

もう秋もすすんで、2015年の大きな山の登山はこれで締め。いい締めになったなぁ。

ということでやまのこ荘まで無事に戻ってきました。

赤岳鉱泉からの下り道で40分ほと時間を稼げたのにもかかわらず、冒頭で書いた通り予定を1時間オーバーしてしまいました(^_^;) でもそれは登山が厳しくてというわけではなく、眺めがとっても良くてゆっくり歩きすぎたから。それくらい充実した八ヶ岳の縦走でした。場所も名古屋から3時間ほどで登山口に到着できる近さもあり、いつかまたチャレンジしたい素敵な八ヶ岳の縦走登山でした。
今度は新緑の季節に行きたいな♪













