前回の記事、登山向けキャンプ初心者におすすめな雷鳥沢キャンプ場、標高2,400mでまったり涼しく避暑する1日。の続きです。2日目は、この旅の本命”立山三山縦走”ブログ主にとっては2013年以来の2度目の立山三山縦走です。
3,000mオーバーの立山三山縦走ですが、初心者向けの縦走路として名を馳せる立山三山。大人気の雷鳥沢キャンプ場からの周遊縦走登山を今回も楽しんできました。
ということで、今回は立山三山縦走の様子をご紹介。
立山三山縦走プラン
今回も雷鳥沢キャンプ場を起点・終点とした立山三山縦走プランです。
前回は、雷鳥沢キャンプ場から一ノ越山荘からの立山三山縦走で反時計回りだったのですが、今回は時計回りルート。
雷鳥沢キャンプ場 → 雷鳥沢 → 剱御前小舎 → 別山 → 真砂岳 → 富士ノ折立 → 大汝山 → 雄山 → 一ノ越山荘 → 雷鳥沢キャンプ場
でのんびり歩いてきました。
立山三山縦走のコースタイム
前回の立山三山縦走と同じで、標準コースタイムで5時間、休憩時間も含めて7時間ほどを予定しました。
出発地 | 行程 | 想定コースタイム |
雷鳥沢キャンプ場 | 剱御前小舎〜別山〜真砂岳〜富士ノ折立〜大汝〜雄山〜一ノ越山荘〜雷鳥沢キャンプ場 | 5時間 |
実際は景色も素晴らしくて停まって進んでの繰り返しのため、8時間足らずかかりました(^_^;)
大走り分岐を使えば約2時間短縮可能!
真砂岳と富士ノ折立の間に大走り分岐という三叉路があります。雷鳥沢キャンプ場へのショートカットルートになるので、例えば別山や真砂岳を抜きにして立山三山だけを縦走することもできます。体力的に自身のない人はこのルートも検討すると楽しめると思います。
おはようございます、朝の3時半の雷鳥沢キャンプ場です。気温は10度あまりのため、ゲロ暑い地上と比べたら天国のような過ごしやすさ。風も雲もなく満天の星空の中、廻りのテント住人もゴソゴソと動き始めていました。
そんな中、ツナサンドとコーヒーの朝食でのんびり準備、空もうっすら白んできました。いい一日になりそう(^^)
前日はたぶん19時くらいには寝落ちしており、ブログ主の睡眠時間およそ8時間。すごしやすい夜&お風呂にも入ってサッパリできたし、雷鳥沢キャンプ場はホント良いキャンプ場ですわ。
ということで、当たり年であるコバイケイソウの脇を抜けて、
まだ雪渓の雷鳥坂を登っていきます。
雪渓だからとっても登りやすくて、サッサと標高を稼げるのは有り難い(^^)
遠くには白山、左側の一番高いのが御前峰ですね。7月だとあちらも雪渓が残っているのね。
雷鳥坂の雪渓を抜けて、ここからは夏道をつづら折りで登っていきます。
イワツメグサ、標高の高い岩場でよく見ますよね。ブログ主が大好きな高山植物。
景色を楽しみながら登っていると、
剱御前小舎に到着。ここに来ると見えるのが…
剱岳! いつか行ってみたいけれど、まだ行く勇気がない(汗)
ということで、とりあえず別山南峰へ向かいます。
自分たちが出かけた時よりも、たくさんの人がテントの外に出てる。準備か何かしてるのかな。
別山からは剱岳が真正面に見えるので、剱岳を眺める場所としては別山がベストな気がしてるブログ主です。
剱御前小舎からほどなく別山南峰の祠に到着。
ここから別山北峰へ行きます。硯ヶ池はまだ雪渓の下ですね。
その雪渓を越えてすぐ、別山北峰に到着。ブログ主は初めての北峰です。
うん、やっぱり剱岳はかっこいい!
剱岳の鋒には人影がチラホラ見えるぞ。
荒々しいながらも山頂は広いのかな?
そして東側には後立山連峰、右側から爺ヶ岳、鹿島槍ヶ岳、雲がかかってる五竜岳と唐松岳、一番左が白馬岳!光の筋が神々しいくてかっこいいな。
それではいよいよ立山三山縦走、まずは真砂岳へ行きましょう!
ここから真砂岳までは一旦大きく下って行きます。このあたりは道が多少ザレているので注意が必要です。
地獄谷にも太陽の日があたってきました。このあたりで硫黄の匂いがする、こんなにも離れているのに。
雷鳥沢キャンプ場にある我がテントの周りの住人はだいぶん減ってる。テントが張ってあった跡がはっきりわかる(^^)
立山三山へ続く縦走路は、心地の良い風が吹き抜けてる稜線歩き。これから歩んでいく道を眺めながら、
そして今まで歩いてきた縦走路を振り返ったり。稜線歩きは、ほんと何度やっても本当に楽しいし気持ちが良くて(^^)
それに立山三山は、初心者でも比較的安心して縦走できるので、ブログ主が年取ってからでも楽しめるかな?
そうこうして真砂岳ケルンに到着、もう腹減ったー!
ということで内藤助カール側でカロリーメイトをかじりながら休憩。別山のときよりも、唐松岳や五竜岳の山体が見えるようになってきたかな?
そしてチングルマ、イワカガミのお花畑。
イワギキョウ、きれいだなぁ。
休憩を終え、立山三山の北端、富士ノ折立へ向かいます。
ここからは先は、岩ザレが厳しくつづら折りの急登、標高も3,000m近いので簡単に息が上がる(^_^;)
こんな標高の高い場所にヨツバシオガマ、自然はほんと逞しい。
内藤助カール越しの剱岳、今まで歩いてきた縦走路。
そして富士ノ折立へ。ちょっとした岩登りですが、落ち着いていけば問題ありません。
そして富士ノ折立、久しぶり!
富士ノ折立から、眼下には黒部ダム。真正面の尖った山は針ノ木、スバリ、蓮華岳。左奥には浅間山、針ノ木の奥には八ヶ岳、富士山、そして南アルプスの山並み。
そしてお隣の大汝山と大汝休憩所。小屋のところだけ平地なのね。。。
ということで、大汝休憩所へ向かいます。
大汝休憩所をチラッとだけチェックさせてもらい、
すぐに大汝山、標高3,015m。立山三山の中では最高峰ですね。
雷鳥沢キャンプ場があんなに遠くに見え、その脇を流れる称名川は、土地を徐々に削って川底が深くなっていく様子がよくわかります。
ここ立山を源流としている称名川が、わずかこの距離で下ノ廊下の大渓谷を象っているというのもすごい。
源流域から水量が豊富で、急な流れも大きく影響しているのでしょうね。
そして雄山神社。
そして一等三角点。ここからの眺めは要チェックでしょ!
まずは南方面、右の薬師岳から左奥の黒部五郎岳、ガスがなければこのガスの下には五色ヶ原がキレイに見えるはず。いつか五色ヶ原でのんびりキャンプしたいな。
右側の黒部五郎岳から、とっても形がわかりやすい笠ヶ岳。
笠ヶ岳の左奥には、御嶽山から乗鞍岳。手前には少しガスった赤牛岳から水晶岳。
手前のザレ気味の山が野口五郎岳で、その奥には槍ヶ岳から穂高連峰へ続く稜線!
左側の燕岳から大天井岳、常念岳の常念山脈を一望、その奥には塩見岳〜赤石岳〜聖岳あたりの南アルプス南部の山並み。
手前の燕岳から餓鬼岳、奥には富士山、南アルプスの鋸岳から仙丈ヶ岳、北岳から間ノ岳〜農鳥岳。
そして富士山の左側には八ヶ岳!
いい眺めでした(^^) ここからは一ノ越山荘へ下りましょう。雄山までは非常に多くの人が登ってくるので、登山道の途中は登りと下りで登山道が別れています。
そして当日は、登山道を整備されているお兄様方が作業をされておりました。お疲れ様です、大切に使わせてもらいます。
一ノ越山荘で少し休憩後、山荘直下から雷鳥沢キャンプ場までのショートカットを進みます。
ほとんどの人は一ノ越山荘から室堂へ向かうので、このルートは人がとても少ないです。
チングルマのお花畑、ここにもたくさんの高山植物が咲いていました。
所々で雪渓を横断する必要があり、雪渓の底が抜けてしまっている場所あります。
おっかなびっくりで雪渓を渡っていきます、雪渓を踏み抜いてしまったら下手すると大怪我しますからね。久々にヒヤヒヤした登山道でした(^_^;)
ということで、無事に雷鳥沢キャンプ場まで戻ってきました。帰りの混雑も予想される3連休の最終日、休憩もそこそこで撤収しましょう。
それにしても、雷鳥沢キャンプ場はやっぱり素晴らしいところ。もう1泊したいくらい(^^)
夜明け前に登っていった雷鳥坂から、
真砂岳、そして立山三山、一ノ越山荘から雷鳥沢キャンプ場への登山道。今まで歩いてきた道を一望できる幸せよ(^o^)
まぁでも、名残惜しいですが帰りましょう。
と、ここ雷鳥沢キャンプ場から室堂ターミナルまでの階段がとってもキツイ(^^;
次回来る時は、みくりが池温泉とかに宿泊して、室堂や弥陀ヶ原へトレッキングするだけの、もっとマッタリした旅も楽しそう。
逆さ立山を愛でながら、次回は”五色ヶ原へも行きたい”とか、
バスの車窓を眺めなから、”弥陀ヶ原方面へのトレッキングもやってみたい!”とか、
行きたい・歩きたいなぁと思う場所が、また増えてしまった立山三山縦走と雷鳥沢キャンプ場での避暑のんびりキャンプでした。
こうして2018年の7月の3連休の後ろ2日間、下界の酷暑から離れた快適な登山とキャンプを楽しむことができました。テント泊登山としては、テントをキャンプ場に置いたまま縦走を楽しめたりと、初心者にも運動不足気味のブログ主にも楽しめた立山三山縦走登山。
次はいつ立山に行こうかなと思いを馳せるブログ主だったのでした。
【関連リンク】立山黒部アルペンルート