ゴールデンウィークも終わり、4月の悪天候がウソのように晴天が続く5月。湿度も低くてカラッとしているものの暑い日が続いています。こんな暑い日には涼しい所へ涼みに行きたいなぁと、おでかけ場所を探していたらヒットしたのが阿寺渓谷。ブロ主的にはおよそ20年前に阿寺渓谷キャンプ場へ行った以来という本当に久しぶりの阿寺渓谷です。実際訪問してみて、夏は信じられないほど蒸し暑い名古屋の避暑地として、とってもいい場所というのを改めて実感できました。
ということで、川底まではっきりと見ることができるエメラルドグリーンにきらめく阿寺川の清流で涼み&癒やされた阿寺渓谷をハイキングした様子をご紹介。
2019年の夏季7月20日(土)から交通規制
2019年7月20日(土)~2019年9月1日(日)まで終日規制となります。詳しくは大桑村ホームページをご確認下さい!
シャトルバスが運行されます。
上記の期間中、=フォレスパ木曽(旧恋路の湯前)~ 赤彦歌碑パーキング 間でシャトルバスが運行されることになりました。詳しくは阿寺渓谷 シャトルバスのご案内のページをご覧下さい。
【問い合わせ】フォレスパ木曽 あてら荘
Tel.0264-55-4455
阿寺渓谷へのアクセス
自動車で来る場合は、中央自動車道の中津川インターチェンジを降りて、国道19号線を大桑町方面へ30分あまりひた走ると「阿寺渓谷入口」という交差点が出てきますので、ここを左折します。あとは看板通りに走れば阿寺渓谷の入口に到着します。
電車の場合、中央線「野尻駅」からとても近い阿寺渓谷。電車なら駐車場を気にすることもないので、真夏のハイシーズンや紅葉の季節は電車で来たほうが無難かもしれませんね。
阿寺渓谷の駐車場とマップコード
阿寺渓谷へ車できた場合、主な駐車場が3ヶ所あります。いつものマップコードも記載しておきます。ちなみにこの3ヶ所ともトイレがありました。管理者さんありがとうございます。
- 阿寺渓谷の中間ぐらい、樽ヶ沢の滝の駐車場
一番おすすめの駐車場はこの駐車場。ストリートビューのように広い駐車場で、阿寺渓谷の中間くらいの場所にあります。ここに駐車して渓谷を歩きまわるのもオススメです。でも真夏のハイシーズンは、遅い時間になると混雑するそうです。
・マップコード 632 042 875 - 阿寺渓谷の入口にある駐車場
今回私が使ったのはこの駐車場。赤い橋の「阿寺川橋」ともう一つのアーチ橋「阿寺橋」の間、阿寺渓谷の入口にある小さめの駐車場。まんべんなく阿寺渓谷を楽しめるのはこの駐車場から。ここから阿寺渓谷キャンプ場までを往復したのでした(^_^)
・マップコード 853 570 844 - 阿寺渓谷キャンプ場の駐車場
阿寺渓谷の奥、阿寺渓谷キャンプ場の駐車場です。キャンプ場利用者用の駐車場は広いのですが、一時利用者用の駐車場は4台ほどしか駐めることができません。なのでキャンプ場利用者以外は使わないほうが無難です。
・マップコード 632 099 746
阿寺渓谷はキャンプ場以外での焚き火、バーベキュー禁止!
阿寺渓谷は、阿寺渓谷キャンプ場など決められた場所以外は火気厳禁です。また、以前は河原のどこでもバーベキューは可能でしたが、現在はバーベキューもご遠慮下さいという看板がアチラコチラにありました。きれいな渓谷をいつまでも残すため、みんなで協力しましょう。来た時よりも美しく!です。
【参考記事】キャンプ場以外のバーベキュー禁止 大桑・阿寺渓谷
ということでやってきました阿寺渓谷の阿寺川橋と阿寺橋。本当にひさしぶり。
訪れたこの日もとってもいい天気でした、それにしても5月で30度越えるだなんて異常気象なんでしょうかね。
おぉ、残雪がみえるぞ。こっから中央アルプス見えるんだ、知らなかった。
左の平ぺったい山容なのが前岳、右隣に木曽駒ヶ岳、その右隣が中岳ですね。
さぁ阿寺渓谷へ向かいましょう(^_^)
おぉ♪
冷たいけど、下流だから冷たすぎることなくヒンヤリいい感じ。
真夏に来たら気持ちいだろうなぁ。
そして阿寺渓谷の入口。20年前はこんなあったっけか?
良質な木材が取れるこの地にはその昔、森林鉄道が走っていました。阿寺渓谷の道の一部も廃線跡をそのまま車道へ転用しています。
あなたのお名前は?
お、阿寺の山の神?
長い間家族と離れての生活だった杣人の唯一の慰安は月に一度の山の神祭だったのだそうです。山の神様、今日はどうぞよろしくお願いします。
森林鉄道の古い橋がちら見。葉っぱが落ちた季節ならもっとはっきりと見えるんだろうな。
そしてもうひとつの森林鉄道の橋。
この橋脚も当時のまま。よくこれまで流されずに残ってるなぁ。ちなみにこっちの橋は対岸に渡れます。
昔は手すりなんて無かった気がする。無い方が面白いんだけど、危ないから仕方ないか。
この板がいい具合に朽ちております(^_^;)
板も反ってしまっていてボヨンボヨンなります。
こういう隙間がなにげに怖いんだよねぇ...
それでも吊り橋みたいに橋そのものは揺れないのでそれほど怖くありません。
渡った対岸には苔むした石垣が。これも当時のままなんだよなぁ。
渡った先はすぐに行き止まり。さ、戻りましょう。
こういうの名前がわかると楽しいんだけどなぁ。
ここからしばらくは、森林鉄道の線路を道路に転用した道が続きます。ガードレールは森林鉄道のレールを再利用してます。
お、誰のうんこだ?
雨現の滝とな。
雨が降った後に現れる滝。まわりの自然が豊かだから、よほど干ばつにならない限り見えそうだけど違うのかな。
それにしても、歩いては見えてくる川面がとにかく綺麗でして、
歩いては止まって、歩いては止まって。進めない(^_^;)
狸ヶ淵だ。このきれいな川面を鏡代わりにして、たぬきやキツネが「化身」のできばえを映し見たので名付けられたそうです。
ほんとだ、鏡になるかも。
たぬきやキツネ、他の生き物もたくさん住んでるんだろうな。うんこ落ちてたし。
阿寺渓谷の入口より、少しは冷たいかな?
さ、先に進みましょう。新緑の季節なのにカエデの葉先がほんのり紅葉。どうして?
ん?亀石?
川面から亀が顔を出しているように見えますね、頭だけだけどね(^_^;)
続いて犬帰りの淵に到着。
お、美しい!
里に住む猟師たちは、しばしば犬を連れてこの谷にわけ入り猟をした。しかし、この渕まで来ると険しい断崖絶壁のため犬は恐れて、渡る事が出来ず、仕方なく引き返したと語り継がれることから、この名が生まれたといわれる。
【引用元】大桑町 みどころ・民謡
そりゃ断崖絶壁は怖いよね、おっ!
鴨がダイビング!何たる偶然!
脱糞 今日はうんこの日だな...
そして樽ヶ沢の滝に到着。小さな橋の下にあるので見逃す人が多いそうです。
樽ヶ沢の滝、ひねりが入って急な流れ。
その樽ヶ沢の滝のすぐ横には、冒頭にご紹介した広めの駐車場があります、30台位なら駐められるかな?
ここはちょうど阿寺渓谷の中間地点くらいにあります、ここもトイレ完備。ありがとうございます。
そしてアスファルトの一般道とはここで一旦お別れ、遊歩道が始まります。
ちょうど階段を下るとすぐに見えてくるのが赤彦吊り橋。
短めの吊り橋で、それほど揺れませんでした。お子様でも安心ではないでしょうか?
地元の木材と古い電柱を再利用してるとのことです、材料には困らないねぇ。
それほど揺れない吊り橋なので写真も問題なし、綺麗だなぁ...
ここから本格的(?)な遊歩道ルートなのですが、スニーカーで歩けると思います。真夏は虫除けがあったほうが良いかも。
まずは六段の滝へ向かいます。
木漏れ日がとっても気持の良い山道、整備も行き届いているし歩きやすいです。
そして足場用の階段を下ると、
六段の滝に到着!
でもここからは2段しか見えません(^_^;)
マイナスイオンがバンバン、日陰もあるので暑い日はここで涼むのもありかも。
それにしても新緑はやっぱり綺麗だなぁ、とにかく天気にも恵まれました。
短い距離のつづら折りになった道を下って行くと、
ウナリ島に到着、ここもやっぱり綺麗だぁ。
ここでお弁当なんていうのもいいかも。
そして遊歩道は、中八丁吊り橋で終わります。この吊橋はリニューアルされたそうです、安定感抜群です♪
この奥がさっきまで居たウナリ島なのかな?
その昔、許されぬ恋中の二人がここに「駆け落ち」して人目を忍んで住んでおりました。
ある日、女が毒キノコを食べ激しい腹痛におそわれ、男はあれこれ介抱したが、女は苦しむばかり、たまりかねた男は夜の山道を里まで走り下り、ようやく薬を求め帰ってみると女はすでに死んでいた。
男は声を上げ泣き悲しんだ。そして、その苦しみ悶えた女のうなり声と男の泣き声が今でも雨で増水した夜、この島から聞こえるという。
【引用元】大桑町 みどころ・民謡
ウナリ島にそんな悲恋が名前の由来だったなんて(涙)なぜ毒キノコ食べちゃったんだ...
道端にはあじさいが咲いてました。もう6月、もすうぐ梅雨入りだもんなぁ。何あじさいだろう?
ヒメシャガ。準絶滅危惧種で乱獲も原因の一つとして減ってしまっているそうです。綺麗な花だから持って帰っちゃう輩がいるのか、そんな奴とっちめてやりたい(怒
エゴノキかな?
続いて熊ヶ淵に到着。
熊ヶ淵は、親子連れの熊が水遊びをしているのをたくさん目撃したからだそうです。
(´(ェ)`)クマー
結構深そうだけど、とっても透明だから深さを感じない、すごいなぁ。
そして牛ヶ淵。
おぉ、すごいエメラルドグリーン!
阿寺渓谷の中で一番深い淵なんだそうです。ここは潜りたい!
水深はすごい深そうだけど、川底までバッチリ透けて見えます。
ここをウェットスーツ着て滑り降りたら気持ちいいだろうなぁ。
このあたりで水遊びできたら楽しそう。
吉報の滝?カッティングシートが剥がれちゃってますよ...
吉報の滝は葉っぱの少ない季節に出直しですね(^_^;)
岩の上に木が生える、三重県名張市の赤目四十八滝にあったぞこんな岩。
これこれ、五色岩だ。こういうのは案外いっぱいあるのかな?
これも森林鉄道の橋脚っぽい、岩そのものはすごい不安定に見えるけど大丈夫だったんか?
そうこうしてようやく阿寺渓谷キャンプ場に到着!
片道約6km+遊歩道で合計8km足らずといったところでしょうか。
1泊1,000円なら安いんじゃないでしょうか、これだけ綺麗なんだし。
マス釣りもありました。神越渓谷よりは「ザ・釣り堀」って感じでした。
そのすぐ脇に勢い良く水が出てるこれ。
美顔水といって、信州の名水・秘水に選ばれた名水だそうです。
森林の奥の岩間から湧き出てくるこの清水は、谷の中でも一番きれいで冷たい。
山に働く人々の喉を潤し、また訪れる乙女たちが競ってこの水で顔を洗う。
それは昔この山を管理するために遠く尾張藩より派遣された、山役人たちの奥方が見違える程色白の美人になって帰ってくるので、その訳を聞いたところ、この清水を朝夕使っていたとのこと。
そんなことからこの冷水を美顔水と呼ぶ。
【引用元】大桑町 みどころ・民謡
ほぅ、どれどれ...
冷たい!冷たい水が肌を引き締めるッて感じ?顔を洗いましたが、ここまで歩いてきた汗を流すことができて、とっっっっても気持ちよかった♪
ところで、この日の阿寺渓谷キャンプ場はまだまだオフシーズンだからなのか、テントは多少張ってありますが人影はあまりなし。逆に人が少なくていいかも。
その阿寺渓谷キャンプ場を通り過ぎ、地図上はこの奥にも行けそうな書き方をしてあったのですが、この日は閉門。残念ですが戻りましょう。
ということで、こちらで遅めの昼食休憩させてもらいました。
コンビニで買ったサラダ巻きとさっきの美顔水、美味しゅうございました(^_^)
この日の気温は27.8度。名古屋は30度を超えた日だそうですが、ここは若干涼しいし、何よりも通り抜ける風がとっても気持ちがいい♪
歩きやすいとは言え8kmほどずっと上り坂だったので疲れました。お腹もいっぱいだし、おネムになってしまいました。ということで少しだけオヤスミなさい...
イカン、爆睡しそう帰ろう。
真夏ならとっても良い避暑地になるなぁ♪
山の神様、今日はありがとうございました。
ということで無事に駐車場に戻ってきました。
本当にとっても綺麗な阿寺渓谷、私はこの入口からひたすら歩いて観光しましたが、樽ヶ沢の滝の駐車場に駐めることができれば、ある意味良い所どりで阿寺渓谷の景観美を楽しめます。暑い季節でも、川遊びしたあと近所には温泉があるのでそこで温まるもよし。
次回は蒸し暑い季節、真夏に川遊びで来ようかな!
【参考リンク】大桑ナビ 大桑村観光協会