前回の記事、唐松岳から五竜岳へ縦走登山!紅葉真っ盛りの八方尾根を抜け、唐松岳頂上山荘でお泊り編。の続きです。八方尾根から唐松岳へ無事に登った1日目。早々に夕食を食べて、でも携帯の電波も届かず何もすることがない夜、18時過ぎにはさっさと眠ってしまったブログ主。
22時頃に一度目が覚めて外に出てみたものの、夕食時のようにガスガスで夜空も見れずでした。そしてその後はほとんど目覚めることなく爆睡して朝を迎えました。
今回はそんな2日目の朝からのレポートです。
2日目:唐松岳頂上山荘から五竜岳まで縦走、遠見尾根で下山
2日目は五竜岳まで縦走、5年前には行けなかった五竜岳山頂へのリベンジをも目論んでいます。
2日目のコースタイムは8時間
そんな2日目、コースタイムは休憩を含めて8時間の長丁場で予定しました。特にブログ主にとっては五竜山荘からの下り、遠見尾根の4時間半の下りが鬼門。下りはホント苦手なブログ主は、5年前は膝痛でとても苦労しました^^;
おはようございます。10月1日の朝4時半くらいの唐松岳頂上山荘西側には、剱岳もうっすらシルエットがみえます。
朝食を頂くために唐松岳頂上山荘の北館から新館への移動には外へ出る必要があるのですが、気温も5度ほどあり全く寒くない朝でした。順番は1番目、ご飯とお味噌汁をおかわりさせてもらい腹いっぱい。ありがたいなぁ。
そして時刻は5時半、五竜岳へ向けて出発です。本当にお世話になりました、またいつかお世話になりたいです。
夜明け前の山荘の東側には、たくさんの宿泊者がご来光を待っています。
ブログ主はご来光を牛首あたりで拝めるかな?
これ、よく見たら中日本航空の吹き流し。荷揚げのヘリは中日本航空のヘリが動いてるのかな?
唐松岳頂上山荘から程なく難所の「牛首」突撃!
そんな最中、東側には八ヶ岳から富士山、そして南アルプスの山並みがピンク色に染まって…
おはようございます!
五龍岳が赤くに染まり、今年も一瞬のモルゲンロートに出会うことができました。
剱岳や立山三山にもご来光、そして少しだけモルゲンロートも。
八ヶ岳や富士山からの眺めも素晴らしいでしょうね。
難所の牛首だけど、そこからの景色はとてつもなく美しい… 五竜岳から南アルプス、富士山、そして八ヶ岳。
斑尾山あたりから昇ったお日様がどんどん角度を変えていきます。
朝靄に煙る妙高山から火打山方面の美しい山々。
ぐんぐんお日様が昇って、
これから進む五竜岳方面の景色もどんどん変化していきます。
五竜岳の頂きにもたくさんの登山者が見えます。予定通りなら数時間後にはあそこへ居るはず。
そのためには牛首攻略。高度感もあり確かに難所ではあるのですが、落ち着いて行けば問題なし。
でもおっかなびっくりなブログ主を、女性たちはサッサと抜かして行きました\(^o^)/
そしてようやく牛首を通過。
ここからは比較的なだらかな道になります。
いつも縦走するたびに思うことですが、縦走路の朝は本当に美しいです。
お日様がどんどん昇っていくと、
景色がどんどん変化して、
本当に、本当に美しい景色が眼前に。
さっきまでいた唐松岳には、
人がいっぱい。そちらも気持ちよさそう(^^)
大黒岳を超えての最低鞍部からは、五竜岳まで徐々に登り返します。
暑くも寒くもないこの朝、快調に進みます。そしてあのトラバース道の向こう側に五竜山荘があるはず。
剱岳。牛首を通過した後だからなのか、行ってみたくなりました。でもやっぱり怖いかな…
そして現れた五竜山荘と五竜岳。5年ぶりの景色です。
さっそく五竜山荘でザックをデポらせてもらって、
いよいよ五竜岳リベンジへ!
ところで土日ともに晴天の予報だったこの週末は、五竜岳も大混雑だったとの事。テント場もこれでかなり減ったあとらしいです。
五竜岳へは、最初は優しい道なのですが、
途中から足元が悪くなってきます。
そんな登山道から、富山湾がはっきり見える頃、
五竜岳の核心部、足場の悪い岩場や鎖場が出てきます。
不安定な足場、転倒に気をつけて。
そして垂直に近い鎖場の脇のハイマツの中に、
雷鳥パイセン!襲わないから写真だけ撮らせてね。
5年前は鳴き声だけだった雷鳥に会えたなんて嬉しいなぁ、これだけでも来て良かったと思える。そして、
五竜岳リベンジ達成!遮るものがない五竜岳山頂からは素晴らしい眺めが!
北側には双耳峰が特徴的な鹿島槍ヶ岳、そして八峰キレットの登山道。
牛首からも見えていた、南アルプスから富士山、そして八ヶ岳。手前には美ヶ原から霧ヶ峰。
飯縄山から高妻山、妙高山に火打山。
唐松岳から白馬鑓ヶ岳、白馬岳、小蓮華岳。
そして日の出から歩いてきた縦走路。
もっと眺めていたいけれど、下りは(個人的に鬼門の)遠見尾根の4時間半の下りなので、早めの行動が吉。五竜山荘へ戻りましょう。
下りで見つけた遠見尾根の地蔵の頭のケルン。五竜岳山頂からケルンまで標準タイムでおよそ4時間以上かかります。さらに地蔵の頭からアルプス平駅へはさらに下る必要があり、比較的近くに見えるけど見た目よりもずっと時間がかかるのが遠見尾根ルートです。
それにしても素晴らしい景色、五竜山荘でもう1泊したいくらいな景色でした。
白馬村の方々はこんな素敵なところで生活されているのですね。
ところで山頂にあった標識の五竜岳の竜の字が旧字体の「龍」になってたよなぁ…
五竜山荘前のテーブルを拝借、早速腹ごしらえです。
初めての山小屋体験だった五竜山荘、あれからもう5年経ったのかぁ。
お昼を片付けて、いよいよ遠見尾根へ長丁場の下山へ向かいます。
ここで富山湾の眺めともお別れ。
またチャンスがあったら登りたい五竜岳。いつか八峰キレットを通過して鹿島槍ヶ岳へも行ってみたい。
ところで天気はここから薄曇が出てきてしまいました。まぁ最高なタイミングで登頂できたということで(^o^)
この時期、遠見尾根の紅葉も見頃(^o^)
でも五竜山荘直下からしばらくはザレた登山道が続き、気を抜けない区間が続くので景色ばかり見てると危険です。
特に下りの浮き石の多い道は事故も多いです。
紅葉を眺めるなら一度立ち止まってから。
この階段の板の上の石や砂で滑りやすく、下りでは特に危ない。
こうして五竜山荘が遠くに見えるようになった頃、
遠見尾根の難所を無事通過。
ここからは比較的安全な遠見尾根の道になります。
緑・黄色・赤の紅葉、そして雪渓が本当にきれい。
おぉ、西遠見の池からの眺めはこうだったんだ!
5年前はこんなでしたのでとっても感動しました…
青真っ赤なナナカマドと、黄色いミネカエデと、高い秋空。
ようやく大遠見まで下ってきました。でもまだ5kmで2時間半(^^;
アルプス平駅まで見える距離にあるのですが(汗
中遠見を通過、
天気が完全に薄曇りになってしまった頃、
下山開始3時間経過。もうヘロヘロになっていました(涙
ようやく小遠見へ着いた頃にはもうスタミナ切れ。シンドいよぉ…
5年経っても相変わらず遠見尾根は厳しいけど、まぁよく頑張ってるよ(自画自賛)
二ノ背を過ぎて、
見返り坂も通過。
地蔵の頭も通過、
このアルプス平自然遊歩道へ戻ってきた頃にはもう限界\(^o^)/オワタ
死にそうになりながらアルプス平駅まで下ってきました。やっぱり厳しいよ五竜さんアンタは。
そして文明の利器に光明が射しましたとさ。
足がガクガクになりながら登山者用の駐車場に戻ってきました。
ということで今年のアルプス縦走登山。紅葉最盛期の週末2日とも晴天に恵まれて大変充実したものとなりました。
そして初めての山小屋体験で連れてきてもらった当時、悪天候で登ることができなかった五竜岳へは5年越しのリベンジを達成できて本当に嬉しかったです。
ブログ主の2017年のアルプス縦走登山はこれで終わり。また来年に向けて計画を立てなければ!と、シンドい思いをすぐに忘れるくらい、達成感に満たされてた唐松岳〜五竜岳の縦走登山でした。