今年の紅葉アルプス登山は、唐松岳から五竜岳への縦走登山!両山とも長野県と富山県との県境、北アルプスの後立山連峰にそびえる山です。ブログ主が初めて後立山連峰を登ったのは2012年の10月。
登山をはじめて間もない時に先生に連れて行ってもらって以来。しかもその時は雨のため五竜岳山頂は断念、また体力的にも全然だった当時は、特に下山時に膝が痛くてとってもシンドイ登山でした。
その後それなりに経験を積んで、そして天気も問題ないこの週末。五竜岳リベンジと同時に当時から思っていた縦走してみたいという思いを実現させてきました。
ということで、今回は1日目の唐松岳までの様子をご紹介。
【関連リンク】冬の唐松岳も登ってきました。
唐松岳〜五竜岳 1泊2日の縦走プラン
ということで今回は、八方尾根スキー場から八方尾根を登り唐松岳へ。翌日は牛首を経て五竜岳へ登り、遠見尾根で下山という1泊2日のプラン、
出発地 | 行程 | 想定コースタイム |
1日目:白馬五竜スキー場駐車場 | 一般道歩き~八方尾根スキー場~唐松岳頂上山荘~唐松岳~唐松岳頂上山荘 | 4時間 |
2日目:唐松岳頂上山荘 | 牛首~五竜山荘~五竜岳~五竜山荘~遠見尾根~白馬五竜スキー場駐車場 | 8時間 |
1日目:白馬五竜スキー駐車場 →八方尾根スキー場 →八方池 →唐松岳頂上山荘 →唐松岳 →唐松岳頂上山荘(泊)
2日目:唐松岳頂上山荘 → 牛首 →五竜山荘 →五竜岳 →五竜山荘 →遠見尾根 →白馬五竜スキー場
という計画を立てました。
1日目:唐松岳まで登って唐松岳頂上山荘で1泊
1日目は、唐松岳麓の八方尾根スキー場からゴンドラやリフトを乗り継ぎ八方池山荘へ。そして唐松岳頂上山荘でチェックイン後に唐松岳へ登り、再び唐松岳頂上山荘へ戻り1泊。実にのんびりプランです♪
コースタイムは唐松岳頂上山荘まで3時間ほど
1日目のコースタイムは、八方池山荘から唐松岳頂上山荘まで標準コースタイム通りの3時間ほどで計画を立てました。
標高差およそ800mで初心者におすすめな唐松岳
八方尾根スキー場のゴンドラとリフトで標高を稼ぐ事ができるこのルート。八方池山荘から唐松岳まで標高差およそ800mほど。ゆっくり登っても4時間ほどで登れて、登山道も危険な場所も特に無いため、アルプス初心者にもオススメ。唐松岳からの眺めも素晴らしいので、是非唐松岳頂上山荘で1泊してゆっくり過ごすのをおすすめします(^^)
紅葉真っ盛りの快晴週末の山小屋は大混雑!
今回お世話になった唐松岳頂上山荘。9月30日(土)〜10月1日(日)という紅葉真っ盛りで天気も良かったため、4畳の部屋に5人(案内時は8人かもと言われました)のおっさんがひしめき合って寝ていました。
ブログ主はこの事態を想定して、寝袋等マイ寝具&耳栓を持って登ったのでゆっくり寝られましたが、部屋によっては1つの布団に2名以上で寝ていた様子です。恐ろしい…
白馬五竜スキー場の登山者用駐車場を利用
今回のプランの登山口は八方尾根スキー場、下山口は白馬五竜スキー場で設定しました。ということで、車を下山口である白馬五竜スキー場の登山者用駐車場へ駐めさせて頂きました。いつものマップコードも貼っておきます。
- マップコード 691 895 204*07
当初の予定では、白馬五竜スキー場から八方尾根スキー場へはバスで移動する予定だったのですが、時間的に接続がとても悪かったため、両スキー場間(およそ6km)を徒歩で移動することにしました。
下山後に6kmも舗装路を歩くのは相当シンドイと想像して白馬五竜スキー場の駐車場に駐めて1日目に歩いたのですが、結果的に大正解でした。
おはようございます。晴天の白馬五竜スキー場の登山者用駐車場へやってきました。上記の通り本来ならバスで八方尾根スキー場へ移動する予定でしたが、接続が悪かったので歩くことにしました。
6kmの舗装路でしたが、そもそも1日目は3時間あまりしか登らないので良いウォームアップになりました(^^)
黄金色に輝く稲穂の向こうには、白馬岳から白馬鑓ヶ岳までの白馬三山が雲一つ無い空にそびえてます。すごい綺麗な田園風景。
千国街道(ちくにかいどう)は、信州の内陸と糸魚川の海を結ぶ街道で、海と山の幸が行き交っていた「塩の道」でした。昔の人もここを歩いていたんだな。
千国街道からは、明日登る五竜岳もハッキリと見えます。ゴツゴツした大きな岩の山ですね。
そして八方尾根スキー場の麓「八方駅」に到着。
今回は八方池山荘までの片道切符。片道というところに何だかドキドキしちゃいました、もうここには戻らないんだって。
ゴンドラは待ち時間もなくすぐに乗車、遠くには飯縄山や戸隠山が見えてきました。
兎平駅で乗り継ぎ、
アルペンクワッドリフトでさらに登っていきます。
長野オリンピックスタートハウス駅で乗り継ぎですが、ここからの眺めが…
白馬三山!
左から白馬鑓ヶ岳、杓子岳、そして白馬岳!ブログ主が登山にハマったきっかけとなった、白馬岳から栂池自然園までの縦走登山。また行きたいな。
そして最後のリフト「グラートクワッドリフト」で八方池山荘へ。
リフトからは五竜岳とその奥に鹿島槍ヶ岳が大きく見えます。
そして八方池山荘からはいよいよ徒歩で移動。
ここからしばらく石畳の道を進みます。
道からは先程の五竜岳から鹿島槍ヶ岳も見えて、景色も素晴らしい!
振り返ると戸隠山や飯縄山、一番左は火打山かな?
木道の途中にベンチなんかもあって、八方池までは登山者以外の人も十分楽しめます。
八方ケルンを通過して、
第三ケルンを通過すると、
八方池が見えてきます。その背後には不帰ノ儉のすごい山塊。
当日の八方池は風が強くて、名物の逆さ白馬三山は見えませんでしたが、それでも素晴らしい景色。
白馬岳の肩には日本最大の山小屋「白馬山荘」がハッキリとみえました。いつかここも泊まってみたいな。
そして八方池から先は登山者のみが許された道。いよいよ本格的な登山の開始です。
先程のような木道はなくなり、いかにも登山道な登山道になりますが、
ここから黄色く色づいたタケカンバの林や、
真っ赤に染まったナナカマドが迎えてくれます。
本当にきれいな景色と紅葉と黄葉、そしてハイマツの緑色。素晴らしいなぁ。
真っ青な青空とのコントラストも素晴らしい。
扇雪渓。万年雪のここは絶好の休憩ポイント。
歩いては止まり景色を眺めて、そして歩く。
雪の重みで曲がってしまったタケカンバのトンネルを抜けると、
丸山ケルンに到着。
八方池よりも近くて大きく見える不帰ノ儉。いつか挑戦してみたいな、厳しそうだけど。
そして唐松岳山頂が見えてきました。
山頂には沢山の登山者が見えます。
グングンと標高を上げていくと、こんな登山道が。大きくがけ崩れを起こしてしまったであろう登山道ですが、
ものすごく手の込んだ石組みの砂防壁(?)と、
木道とその基礎の積石。たしかに断崖絶壁の狭い道ですが、写真ほどではなくリラックスして歩けます。
そして吹き流しが見えてきた頃、
お!
唐松岳頂上山荘に到着!八方池山荘から3時間ほどでした。
今回使うか迷った唐松岳頂上山荘の脇にあるテント場。この日は天気図通り北西からの風がやや強く吹いていました。そういう意味では小屋泊で正解だったのですが、
しかし!想定していた通り山小屋は大混雑!この部屋におっさん8人が寝る(かも)という恐ろしい事態に。本当に寝具セットを担いで良かった…
唐松岳頂上山荘には自炊室がなく火気厳禁だったので、お外でお昼ごはん。明日行く五竜岳の景色がおかずです。
それにしてもあんなゴツゴツした、断崖絶壁を登るんだな。できるかな?
さぁ唐松岳へ行きますか。
お、日本海も見える。
山小屋からほどなく唐松岳!2,696mなりぃ!
明日行く五竜岳と、右肩には、
槍ヶ岳から大キレット、北穂高岳から奥穂高岳、吊尾根に前穂高岳が見えます。
そして西側には立山三山と剱岳!
不帰ノ儉からの白馬三山、そして小蓮華山。
麓の白馬村から、妙高山から火打山。素晴らしい眺め!
往復で1時間もかからないけどもう腹減った。
ということで、1巡目の夕食時間をゲットしていたブログ主。5時にカレーライス食べ放題。2杯半分ほどおかわりしてしまいました。
しかしその時天気は真っ白、風もますます強くなっていました。山の天気は変わりやすい。
ご飯も食べ終えて、スマホの電波も届かなかったのでやること無し。ということで18時くらいには寝床についたブログ主なのでした。