去年の6月、ワールドカップのコートジボワール戦の当日に登った御在所岳。変化に富んだ御在所岳の登山道はとても面白いものでした。そんな御在所岳は、冬にも登ることができて、それでいて体力的にきつかったらロープウェイで下ることだって出来る、ある意味お手軽に冬山の登山を楽しむことができるそうです。それは是非とも経験してみたい!
ということで登ってきた様子をご紹介。
こちら↓の冬登山も良かったです(^^)
冬の守屋山へ登山!手軽に登れて、八ヶ岳や南アルプス・中央アルプス・北アルプスを眺めることが出来る展望の素晴らしい山でした!
おはようございます。今日も鈴鹿スカイラインの駐車場にやって来ました。
冬の御在所岳、装備と登山道とコースタイムについて
装備にアイゼンは絶対に必要!
冬山なので、服装は防寒に関わる部分や万が一遭難した時のためのツェルトなどの道具も当然ですが、とにかく安全に登るためにはアイゼンが絶対に必要でした。私は軽アイゼンを持っており、ブログ等を調べていても”軽アイゼンで登りました”というブログを多数見つけることができたので油断していました。
本文にも記載していますが、雪が溶けて緩くなった所がとにかく滑ります。なのでアイゼンの中でも刃が長いのを持っていくのをオススメします。刃が長い爪の多いアイゼンは値段が張るのですが、安全のために購入することをオススメします。
↓【追記】12本爪アイゼンを購入しました。
昨日の伊吹山登山、汗で靴下が若干濡れてしまってた。森林限界超えるような厳しい場所だったなら凍傷とかになってたかも。登り方含めて足元から見直さないと。 pic.twitter.com/b2lDddi9A1
— たけめ まえかわ (@maekawamaekawa) January 15, 2018
登り:中登山道 下り:裏登山道を選択
初心者は裏登山道を単純往復がオススメらしいのですが、当日は1日中晴れで風も弱い予報で登山者も多数いたので、中道を登りにして裏道を下りに選択しました。そもそも登山がキツかったら御在所ロープウェイで下山すればいいですからね♪
冬山の御在所岳のコースタイム
6月に登った時は、同じルートで登り2時間半、下り2時間で登ることが出来ました。今回は登りを3時間、下りを2時間半とそれぞれ30分ほど余裕を見て計画しました。
登山者用の無料駐車場は、鈴鹿スカイラインが冬季閉鎖中なので湯の山温泉側からアクセス
この時期は鈴鹿スカイラインは閉鎖しているので、湯の山温泉側から狭い道を登ってきました。ナビによっては鈴鹿スカイラインを案内するかも知れませんが、冬季は閉鎖しているのでご注意を。
前回のブログにも記載しましたが、いつものマップコードも書いておきますね。
- マップコード 566 352 322
車を無料駐車場へ駐めて、いつもの鈴鹿スカイラインを登っていきます。冬季閉鎖中は車が全く通行しないので、ど真ん中を歩いてみたけどすぐ飽きました。
さて、いつもの中道登山道の入口へ到着。ちゃんと登山届けを提出しましょう!
こういう道で、去年の6月はズルズルと滑ってたりしたのですが、その時よりも道が締まっているからなのか、あまり滑らず歩きやすかったです。
ここから見える景色ではまだまだ先は長いんですが、意外とあっさり到着できるのが御在所岳の良いところ♪
そして裏登山道との分岐・合流地点。まだまだとても歩きやすいです。
ちなみに6月の同じ場所。葉っぱがあるとないとでは、こんなにも見渡しが違うのね。
おぉ、今回はロープウェイが動いてるぞ。(前回はロープウェイが運休中)
うっすらとだけど、伊勢湾も見えます。山頂でも眺めが良いといいなぁ。
冬季のキレット突入!リュックのスノーシューが引っかかって邪魔...
この日は雪が本当に少なくて、手が冷たい以外は普段のキレットでした、良かった♪
キレットを通過して、そろそろ雪が深くなってきました。ここで軽アイゼンを履くことにしました。
前まではこういう道もおっかなびっくりだったけど、だいぶん平気になりました。
というか、雪で相当埋まっているから高所恐怖症が発症しないだけでした(^_^;)
斜面が急であっても、日陰になってる雪の斜面はアイゼンが効いて、むしろ夏よりも登りやすいと思えるくらいなんですが、
こういう日向になっていて、雪がシャビシャビになってしまっている場所は、アイゼンの歯が効かなくて結構怖い(*_*;
ここからも眺めがいいんですよね。この先が怖かいところだけど(^_^;)
そうそう、ここからだったよ、6月でも怖かった場所。気を引き締めて。
背中のリュックに括ってあるスノーシューが邪魔で仕方ない。手も冷たいし、えらいこっちゃ。
さぁ最後の登り。雪がシャビシャビになっているところは本当に気をつけないと危ない。滑ったら止まらなくなる。
熊笹に捕まりたいくらいだけど、ガッツリ体重かける訳にもいかないし。軽アイゼンじゃなくて爪の長い本格的なアイゼンがあったら良かったなぁ(^_^;)
ちょっとモヤっちゃったかなぁ。まぁ6月の時よりはずっと遠くまで見えるけど。
ここからはロープウェイで来た人たちも多数います。目的はもちろん、
ちょっとした風で樹氷がひらひらと落ちてしまうので、私が到着した昼前ではもうかなり落ちてしまっていいました。
この道も、樹氷がびっしりと張り付いてたら、真っ白なトンネルなんですね。見てみたいなぁ。
ま、御在所岳は名古屋から近いので、次回ということで。山頂方面へ向かいましょう。
三重県で唯一のスキー場、御在所スキー場を横切って進んでいくと、
6月の時はスキー場のゲレンデを登って行きましたが、この時期はゲレンデは歩行禁止。レストランの脇から向かいます。
実はこの辺りを歩くために、スノーシューも背負って登ってきたのですが、まったく足は沈むこと無く来れちゃいました。不要だったわ。
そして一等三角点に到着!駐車場から2時間45分で到着でした。
そして程なく頂上、標高1212mでございました。6月の時には、こちらが頂上だって知りませんでした。
山頂では、南方系の外国人の方々が大はしゃぎしていました。雪が珍しいのかな? いっぱい楽しんでいって下さいな。
登山時間も予定より早く着くことができたので、帰りはロープウェイではなく裏登山道で下山することにしました。
実は前回、国見岳に向かう最中、大きな鹿が目の前をすごいスピードで横断して、写真も撮れず呆然とした思い出が。
ドスドスと凄い音がしていたのですが、まさか鹿の走る音だったとは。ゲレンデに落ちてたう○ちもこいつらの仕業だったんですね。
あっという間に国見岳と裏登山道との分岐に到着。今日は当然このまま下ります。
雪が相当に積もっているから、枝が頭に当たって邪魔でしょうがない。
この裏登山道でも、日が当たる場所の雪はシャビシャビになっていて、軽アイゼンの刃があまり効かない。怖い...
残念なことに、登山道の雪に埋もれた木にはアイゼンの傷がいっぱい付いていました。気をつけて超えてあげようよ、かわいそうじゃん。
標高が下がってくると雪がよりシャビシャビになってしまって、2回も滑って転んでしまいました。高級そうなアイゼンを付けた人はサクサク下っていってたので、やっぱり奮発して良いアイゼン買おうかなぁ...
藤内小屋が遠くに見えるこの辺りは、雪で隙間が埋まっているので無雪期に比べて圧倒的に歩きやすい♪
歩きやすいので藤内小屋にサクッと到着。ちょっとは疲れたけど日の出ている時間も短いので、ここはそのまま下って行くことにしました。
道は裏登山道と中登山道への分岐に辿り着きました。前回はここを中登山道方面へ歩いていったんですよね。今日はこのまま裏登山道を進みます。
ここで軽アイゼンを脱ぎました。もう鈴鹿スカイラインまではもう少しかな。
先生のブログに載ってた鉄骨の土砂ダムは裏登山道にあったのね。
この辺りの道や藤内小屋は2009年の土砂災害で被害にあって、その後にこの道が裏登山道になったとのことで、この辺りの道は昔の登山道に比べても相当歩きやすいそうです。
そうしてようやく鈴鹿スカイラインの蒼滝トンネルまで下ってきました。
この蒼滝トンネル(西側)のすぐにあるこの駐車場は、鈴鹿スカイラインの開通時には、中登山道から裏登山道へ下るルートの利用者の争奪戦になる人気の駐車場だそうです。確かにそれぞれの登山口の中間地点にあるから使いやすそう、覚えておこう(^_^)
そして裏登山道の入口から1時間50分、無料駐車場に到着することが出来ました。お疲れ様でした!
この日は天気にも恵まれて、暑いぐらいの雪山登山でした。でも雪が緩んで滑りやすく危険を感じる場所もありました。
冬山に限らず天気が急変したりと登山は何が起こるかわかりません。今回は比較的安全に登山ができたかもしれませんが、特に雪山は装備をしっかり整えてチャレンジされることをオススメします!
【関連リンク】御在所岳オフシャルサイト