今回登ってきたのは雪山の伊吹山。冬の雪山登山で探すとおよそヒットするほど雪山でもメジャーな存在でもある冬の伊吹山は、ガチ冬山登山の練習に使われるほど冬山の中では人気の山。ただ冬の伊吹山は、積雪量1182cmだったり1日の降雪量も230cmという世界記録を持っている山でもあります。
そんな冬の伊吹山へ行ってきたのですが、MyデジカメのSDカードを忘れる大失態!ということで今回はiPhoneのカメラ画像だけでご紹介です。
冬の伊吹山の登山プラン
登山道は上野登山道からの単純往復
雪山の伊吹山は初めてなブログ主。今回の冬の伊吹山の登山道も、いつもの上野の登山口からの単純往復を選択しました。
想定コースタイム
コースタイムも標高差1,000mを超える山。
出発地 | 行程 | 想定コースタイム |
上野登山口 | 伊吹山山頂~上野登山口 | 6時間30分 |
夏での通常のコースタイム+アルファで、登りを3時間半、下りを3時間で計画しました。
5合目の売店から上へはほぼ直登!
5合目から上、特に6合目の避難小屋から山頂までほぼ真っ直ぐ登っていきます。夏道ではつづら折りな場所なのですが、ここがシンドい人には相当シンドい登山となるでしょう…
冬季のトイレは麓と1合目のみ
無雪期の伊吹山なら3合目や頂上にもトイレがありますが、冬季は閉鎖中。なのでトイレは必ず麓で済ませてから行動しましょう!
おはようございます。いつもの伊吹山の登山口である上野登山口へやってきました。道には薄く雪が被ってますが、ここはまだアイゼンは不要。
それじゃ行ってくるね!
そういえば伊吹山って深田百名山だったな。最近は「自分にとっての百名山を探せ」という熱い(暑くるしい?)論調が届くようになりましたが、皆さんはいかがでしょうかね?
登山口から1合目までは樹林帯の中。この日の午後は暖かくなる予報なので、下山時にはグチャグチャになる模様…
そんなつづら折りの樹林帯を抜けるとまずは1合目。念のためここからアイゼンを装着します。
ここからしばらくは、地味にきつい旧ゲレンデを登っていきます。
この日の天気図は移動性高気圧に覆われる天気予報の日、こういう天気図の時には登山は必須ですよね、冬なら特に。
3合目のトイレ(絶賛冬季閉鎖中)の辺りからは伊吹山の山容が。雪を頂いた伊吹山はなかなかいい感じにかっこいい♪ 麓からの標高差1,000m、どんな世界が待ってるのか。
そして5合目。売店にある”例の”自販機も冬眠中でした。
それにしてもドチャクソ暑じぃ(ノ∀`;)こうも暑いもんかねぇ…風のない冬山は。
6合目の避難小屋、ここで少しだけ休憩させていただきました。
実はブログ主的に初めての避難小屋の内部、こんなにキレイだったんだ。でもトイレ無いから1泊は厳しいかな。
そして避難小屋から山頂までは、ひたすら真っ直ぐの一本道!
写真ではわかりにくいですが、登山道は徐々にではあるのですが、なかなかな角度になってきます。
体重が重い人でスノーシューやカンジキを持ってない人は、この辺りからズボズボと足がうまってしまって大変かも。
そして9合目あたりからは、かなりの急登になります。
ここまで来ると、雪に足を取られて四苦八苦してる人も多々居たりしますが、
しっかりとしたトレースのおかげで、ブログ主はアイゼンだけで普通に登って行けました。こういう時にチビは得です。
そしてその急登を過ぎると山頂は間近。
ここから先はピクニック感覚な道と、
そして青と白銀の景色。
そこは正に別世界が広がっていました。
伊吹山寺も真っ白、ほんと霜だらけ。
山頂周りの売店もだいぶ雪に埋もれているのですが、これでも全然少ないんだそうです。まぁ世界記録の12mの事を考えれば確かに少ないよねぇ(^_^;)
ということで1,377m!休憩含めても3時間かかりませんでした。やっぱり寒いくらいだとスタミナ持ちますね。

2014年の写真撮比べると、文字の色が変わってるな。
当日の山頂は混雑気味、写真の順番待ちまで発生してました。
ということで山頂南側へ移動してサクッとお昼ごはんにしましょ!
養老サービスエリアで買ってきた味噌カツバーガー。ザックで潰れちゃって見た目悪いけどウマウマ(^^) 美味しゅうございました。
ところでブログ主のお隣で食事をしていた、何度も冬の伊吹山へ登山をしているオジサマ曰く
「こんな風の穏やかな冬の伊吹山は初めてだ」
とのこと。
確かに風を遮る木々もなく吹きっさらしになる伊吹山の山頂。雪原の表面にはこんなキレイな雪の風紋ができていたり、
風上側へ大きく育ったエビの尻尾。
しかも当日は温かいとは言えども山頂の気温はマイナス4度。本来というか普段はかなり厳しい世界なんだろうなぁ。
そんな穏やかな当日でも、何だかんだここは厳冬期の雪山山頂。ジッとしているとさすがに寒くなる…
ということで下山しましょ。
小さなソリで下る人だったり、バックカントリースキーで下る人だったり、それぞれガンガン下っていきます。
山頂直下は急角度な下りだけど、雪はフカフカで転んだって痛くないし膝にも優しいので、ブログ主もスイスイと下れました。
そして何よりも、蹴飛ばした雪も転がり落ちてしまうので、登山者にそれが当たってしまわないよう注意が必要です。
ここは人気の伊吹山。天気の良い日は、お昼を過ぎても山頂へ沢山の人が登ってくるので。
スイスイと下って、頂上からわずか20分ほどで6合目の避難小屋まで戻ってきました。
この調子なら1時間ほどで下れるかもなんて思っていたのですが、特にこの日の一番の難所が雪が溶けた1合目から登山口までの最後の1kmほどの間に待ち受けていました。ドロッドロだったりガチガチに凍結した道に悪戦苦闘、結局トータルで結局1時間半余りかかってしまいました(^_^;)
まぁ焦る必要もないので、転ばないように気をつけながら無事に下山したのでした。
晴天だったこともあり、厳冬期であってもこれだけ沢山の人が登山にやってくる伊吹山。人も多くて踏み跡もたくさんあって、初心者の雪山入門に最適というのも納得。
ただもちろん晴天とはいえ厳冬期の伊吹山、それなりの装備も必要ですし油断も禁物ですが、ブログ主のように天気図とにらめっこして晴天予想な日なら一度チャレンジしてみてはいかがでしょうか?
【関連リンク】伊吹山ネイチャーネットワーク