仕事などで全然山登りできていない2019年のブログ主。
名古屋の最高気温が37度とかただ事じゃない中、お盆の時期だし、せっかくだから、


と思案。ブログ主には珍しくお供連れでの縦走ということで、今まで登ったこと無かったブログ主にとって憧れの槍ヶ岳を表銀座で縦走しようと計画、実行してきました。
結果的には、とっっっても疲れてヘロヘロだったのですが、3日とも晴天に恵まれて思い出深い山行となりました(^^)
ということで今回は、2泊3日の表銀座縦走の1日目の様子をご紹介。
表銀座縦走2泊3日の登山計画
1日目は中房温泉から大天井岳までの天空の縦走路!
表銀座で槍ヶ岳を目指す今回の山旅。「銀座」の名に「表」が付くぐらいな大メジャーな縦走路。健脚な人なら1日でヒュッテ西岳まで歩けるらしいのですが、ブログ主には全く無理な話。どんな健脚なんだか(^^;
以前、常念岳への縦走でも経験しているので、自分の実力上、
1日目は、燕岳への玄関口である中房温泉から。”北アルプス三大急登”のひとつである合戦尾根を登っていきます。燕岳を経由して大天井岳の大天荘のテント場まで。
2日目は、大天荘のテント場を出発し、ヒュッテ西岳をから東鎌尾根を西進。殺生ヒュッテのテント場まで。
3日目は、殺生ヒュッテから槍ヶ岳をピークハント。そして槍沢を下って横尾・徳沢・明神と経由して上高地バスターミナルまでひたすら下る。
という3日間の計画を立てました。
表銀座縦走、中房温泉からの想定コースタイム
ブログ主が経験済みな1日目の行程は十分想定できるのですが、問題は2日目の東鎌尾根と3日目の上高地までの長~~~い下りの行程。
出発地 | 行程 | 想定コースタイム |
1日目:中房温泉 | 合戦尾根~燕岳~大天井岳(大天荘) | 8時間 |
2日目:大天井岳(大天荘) | ヒュッテ西岳~東鎌尾根~殺生ヒュッテ | 7時間 |
3日目:殺生ヒュッテ | 殺生ヒュッテ~槍ヶ岳~殺生ヒュッテ~横尾~上高地バスターミナル | 8時間 |
実際、テント装備を背負っての東鎌尾根はしんどかったですし、殺生ヒュッテから上高地までの長い下り坂には完全に心をポッキリ折られました(T_T)
テント場は争奪戦
ただでさえ混雑するお盆休み。気持ちよく眠れる平坦なテント場は真っ先にうまってしまいます。そもそも燕岳のテント場は30張りほどしか張れず、ともすれば合戦小屋もしくは大天荘のテント場(50張りほど)へ移動せざるを得ないと思います。
ブログ主は、最初から大天荘でテント泊と経験上決めていたので特に問題はありませんでしたが、張る場所が無い時、山小屋で素泊まりとならざるを得ない場合の予算を計上(計画)しておく必要があると思います。(指定場所以外ではテント禁止のため)
夜明け前の穂高駅
おはようございます。JR大糸線の穂高駅の無料駐車場の朝4時です。夜中に中央道を安曇野ICまで走り、この駐車場で仮眠していました。
今回の山行は「ド」お盆休み。到着した時点で駐車場はいっぱいで奥の方に数台分が空いている程度でした。100台は駐められるだろう穂高駅の駐車場であっても、さすがお盆休みって感じ。
そんな混雑もあって、バス1台でさばける人ではなく、マイクロバスやら臨時バスをブログ主が把握できただけで4台も増車。それでもドライバーさんは「これは乗せきれないかも…」と言ってました。
燕岳のお盆休み恐るべし。
穂高駅から1時間ほど、いつもの中房温泉の登山口までやってきました。ブログ主にとっては3回目かな?なので途中の車内の様子は割愛。
始発のバスに乗って来てもこの人の多さ!さすが人気の燕岳、家族連れもいっぱいだ。
当然これだけ人が多ければ登山道も渋滞気味。テン泊装で重たい荷物なので、ゆっくりペースは有り難いといえば有り難い。
第一、第二、第三、富士見ベンチを通過して、合戦小屋に到着。2019年9月から建て替えるとの事。新しい合戦小屋はどうなるのか楽しみでもあり、ちょっとだけ寂しくもあり…
合戦小屋、9月から建て替えるのか。 pic.twitter.com/h5YQul4s5w
— たけめ まえかわ@波よ来い 6発程来い (@maekawamaekawa) April 2, 2019
実はスイカの季節に合戦小屋へ来たのはお初なブログ主(過去は秋~初冬のみ)は、名物のスイカをパクつく。甘くて美味しかった(^^)
合戦小屋を出発、燕山荘の手前には、
ブログ主の好きな花、ハクサンフウロが咲いていました。かわいいなぁ。
3回目の燕山荘、晴天の燕岳!
で、燕山荘に到着。およそ半年ぶりな燕山荘は相変わらず人が多い。この後、チェックイン渋滞が起こってました…すげーな燕山荘。
燕岳も9ヶ月ぶりくらいかな?
今回はイルカ岩越しの槍ヶ岳、バッチリ撮れました(^^)
高山植物の女王コマクサ、北アルプスの女王に咲く。というかコマクサが咲く時期に初めて登ったわ。
クルマユリもかわいいなぁ。
そして燕岳山頂!
南側には、これから歩く大天井岳までの稜線が、雲上に浮かぶかのような景色。
3時間余り後には、あの大天荘へ。最後の登りがキツイんよねココ。
燕山荘は天空の城っぽくなっている、狭いテント場は既に満員だ…
さぁ腹減ったので、燕山荘でお昼ごはんを頂こう。
今回も相変わらずのビーフカレー。他のメニューにすればいいのに俺。
大天井岳への天空の道、再び。
燕山荘で食事&休憩バッチリ、今日のテント泊予定地、大天井岳へ向かいます。
ここは槍ヶ岳を眺めながらの縦走、これが楽しいんですよね、やっぱり。
たびたび振り返って、歩いてきた道を眺める。思わずニヤリ(^^)
途中、名物(?)なのか、
蛙岩を通過して、
大下りの頭へやってきました。
ここで一度、標高を下げ、
登り返し、再び稜線に出ます。やっぱりでかいな大天井岳!
そう、この大天荘までの最後の登りがキツイ!
昭和6年7月22日? なんとか太郎 大阪市天王寺区... 墓標でしょうか?
そして大天井岳の取り付きへ。
ここには喜作レリーフ。喜作さんのおかげで、東鎌尾根ができたんですよね。
明日、初めて使わせて頂きます。
そして初めてブロッケン現象に遭遇、影に御光が差してとても神秘的。山に神様を感じたのでしょうね昔の人。
それにしても、この大天荘までのカウントダウンは本当に堪えるねぇ…
着いた、疲れたぁ…
燕岳よりは広い大天荘前のテント場ですが、一等地は当然のようにいっぱいで、空いてる場所も見当たらず。なので小屋番に相談したら「空いてる場所ならどこでもOK」という事になったので、
ここをキャンプ地とする!小屋の出入り口の目の前の平な場所をゲット。景色無いし、人の往来がうるさいかもしれないけれど、耳栓すれば問題なし。
名古屋から穂高駅までの移動で、睡眠時間が数時間程だったこの当日。テント設営した時点で眠気はあったのですが、せっかくなので日の入りを愛でに大天井岳の山頂へ登ってみました。どうせ10分程度で登れるし。
山頂では、残念ながら西の空にはガスが。あらら…っと思っていたら、
どんどんガスは抜けていきました。
手前の尾根は喜作新道の尾根、そして左から前穂高岳〜奥穂高岳〜北穂高岳、大キレットから南岳、そして明日向かう槍ヶ岳。
明日、自分もあそこに立てるだろうか…
いつか攻略したいジャンダルム。
そして今日歩いてきた燕岳からの縦走路。この道は2度目だけど、やっぱり楽しい。表銀座とはよく言ったものだ。
そしてテント場に戻ったブログ主は、あっという間に寝落ちしたのでした。