先日、岐阜県坂祝町の猿啄城展望台へ行ってきました。それはこの各務原アルプスを縦走するための簡単な下見を兼ねていました。そしてこの日、いよいよ各務原アルプスを伊吹の滝から坂祝の猿啄城展望台へ全山縦走するべく山へ向かったのでした。
その時の様子をチラッとご紹介。
お時間がございましたら、こちらも是非ご覧くださいませ。
↓全山縦走、坂祝町からも行ってきました。
各務原アルプスの登山ルート
伊吹の滝不動明王駐車場 → 各務原蘇原権現山 → 芥見権現山 → 県道17号江南関線を横断 → 向山 → 須衛 → 金山 → 迫間山 → 明王山 → 城山(猿啄城址) → 坂祝駅
伊吹の滝からJRで坂祝駅は、Googleマップ上での直線距離は10kmあまり。でも実際の登山歩行距離は18kmあまり!猿啄城展望台から坂祝駅が2kmほど+蘇原駅から伊吹の滝の駐車場までの道も3.6kmあるので、トータルは20kmを超える長丁場です。
各務原アルプスのコースタイム
伊吹の滝から向山見晴台まで休憩をいれて3時間ちょい、向山見晴台以降の予定を4時間強。合計8時間を予定しました。ちょうどこの時期の日の入り前に下山できればという感じです。もちろん万が一のヘッドライト等の道具もスタンバイ済みです。
伊吹の滝不動明王の駐車場とマップコード
伊吹の滝不動明王はここ。ちょうど高速道路のトンネルの上ぐらいでしょうか。帰りはJR高山線坂祝駅から蘇原駅で下車、蘇原駅から3.6kmを一般道をてくてくと歩いてこの駐車場に戻ってくる予定です。
いつもの駐車場のマップコードです。
- マップコード 28 658 318
参考にして下さい。
おはようございます。伊吹の滝の近くの駐車場にやって来ました。この日は長距離の山歩きにも関わらず9時15分という遅刻時間。イカンです。
さっさと準備して、駐車場からすぐの伊吹の滝不動明王さんに到着。
伊吹の滝を拝み、
こちらで参拝させてもらいました。今日はよろしくお願いします。
登山道は不動明王さんの境内にあります。そして朝9時半登山開始!結構急なつづら折りの登山道がしばらく続きます。
この時期は大丈夫だよねぇ(^_^;)
つづら折りを登っていくと眺めがよくなってきますが、展望台まで眺めは我慢がまん。
お、さっそく東屋があるぞ。
北山展望台、さすがにまだ権現山展望台じゃないよね。でもここも眺めが良さそう♪
おぉ、素晴らしいじゃないですか(^_^)
各務原の航空自衛隊の基地の向こう側には名古屋駅の駅ビル群。大名古屋ビルヂングがずいぶん育ってきたぞ。
一宮のツインアーチ138、そして小牧山。小牧山の奥の鉄塔は八事の電波塔かな?
川島ハイウェイオアシスの観覧車。
もっと見てたいけど、眺めてばかりだとこの先の時間がやばいので進みます。道中、この辺りには霜柱が立っていました。やっぱり寒いんだね。
しばらく緩やかな稜線を進むと、
権現山展望台が見えてきました。
眺めの良い稜線を進み、登山道を左にまがると...
直登!厳しいなコリャ(^_^;)
軽く心が折れそうになりながら、無事に権現山展望台へ到着。
権現山のこの祠、火災前は立派だったらしいです。
展望台には釣り鐘が。これも火災前の祠の時代からあったものでしょうか?展望台の屋根には、
”忘れないでね!火の用心。山林火災2002年4月5日”
の看板がありました。そんな大火事だったのか。
防火用のバケツでしょうか、この水もカチカチに凍っていました。
それにしても眺めはさすが!またまたいい場所見つけました(^^)
去年登った岐阜城もはっきりと見えます。何だかすごい下に見えるけど金華山の方が標高高いはずなのに。
そういえば最近行ってないなぁ、リスに会いに行ってこようかな。
さ、芥見権現山へ進みましょう。
私は左の巻き道を登る予定です。先が長い中、右側の直登ルートは厳しすぎるわ(^_^;)
まず諏訪山方面の道を進みます。せっかくここまで登ったのに、
ここからはガッツリ下る(涙)
ところでゴミ処理場は岐阜市役所東部クリーンセンター。つまりあそこはもう岐阜市。ここは各務原市の西の端で、各務原アルプスのゴールは坂祝町だから、今日は各務原市を横断し切るわけか。
なんとか下ってきました。でもまた一気に登ります(^_^;)
さ、がんばろ。ん?
こういう事は書かないほうが知られなくて良いよ思うよ。
登りに選んだ道は緩やかな巻き道とはいえ、これもなかなかシンドイ。
そして先ほどまで居た権現山展望台が後ろに見え始めました。数人いらっしゃいますね。
お、アンテナが見えてきたぞ。
芥見権現山の山頂に到着!
傍らには壊れたバス停みたいな東屋が。
芥見権現山山頂からの眺めは主に北側。遠くには雪雲が見え始めてました。雪雲が来るか?
ここからは、再びしばらく稜線を進んでいきます、楽しい♪
望遠で撮ってもまだ遥か遠く、明王山展望台のアンテナの鉄塔が見えました。猿啄城展望台より手前にある鉄塔なので、ゴールはさらにあの向こう側にあります(^_^;)
およそ見えている稜線をこれから歩いて行くんだ...
そして県道17号江南関線を横断する場所、桐谷坂の名前が出てき始めました。
あれは雪雲か?ちょっとペース上げないと駄目かも。
木が根っこごと引っこ抜かれた感じで倒れてる。小秀山行った時にも同じような倒木があったけど山の岩質によっては根が地中深くに張れないんだなぁ。
登山道は、なだらかに林の中を下って行きます。そして、
桐谷坂の登山道入口に到着!この坂を左へ行きます。坂を登る感じですね。
お、県道県道17号江南関線が見えてきた!
交通量の多い県道江南関線。横断に注意していよいよ向山の登山道に突入!ここからがとっても長い道のり、頑張るぞ。
あなたは阿修羅様ですか?どうぞよろしくお願い致します。
登山道は、しばらく林の中を進んでいきます。1400mを50分というのは結構な急坂ってことか(汗)
それなりに急な坂を登り、林を抜けると視界が開けてきました。
お、能郷白山かな?雪雲は消えたか(^_^
そして権現山展望台。ずいぶん歩いてきたなぁ。先はまだまだ長いけど。
さっきの1400mを50分という看板のコースタイムは大げさじゃない?
またしばらくアップダウンを繰り返しながら進むと、
12時半、向山山頂に到着!伊吹の滝から3時間かかってしまいました。でも阿修羅像様からは30分弱でした。
向山見晴台はまだ少し先みたいですが、ここ向山の頂上からの眺めもなかなか♪これは名古屋のテレビ塔。
一方こちらは瀬戸デジタルタワー。今はこちらからテレビの電波出てるんですよね。
今日はナガシマスパーランドもはっきり見えるぞ。
と、人が居ないし眺めが良いのでお昼にしました。ラ王みそ味です。背負ってた水2リットルのいくらかを胃に収納することができました。
美味しゅうございました。そして休憩もそこそこで出発することにしました。
権現山展望台や岐阜城もどんどん小さくなっていきます。
お、誰か休憩しているぞ。ということは...
向山見晴台に到着。やっぱりこっちの方が眺めが良かったなぁ、こっちで食事するべきだった(^_^;)
恵那山、綺麗に見えるなぁ。
左の雪のない山が笠置山だから、そのすぐ右にある雪山は南アルプス白峰三山ですね。
いかんいかん、ちょっと時間押しているのでさっさと進みます。
遠くには電波の反射板が見え始めました、あれが金山山頂です。
そして須衛に到着。とりあえず足で三角点タッチ♪
金山はまだまだ先。岩坂峠の前に鉄塔を通過するのね。
さ、進みましょう。
ところでこの辺りから左膝が痛み出し始めてしまいました。やばい、まだ距離あるしゆっくり歩けるほど日中の時間は長くない...
登山道は向山を通過してからは、それまで程のアップダウンは無いので道としては楽なのですが、痛み出した膝には辛い。
そして岩坂峠手前の鉄塔を無事通過。
相変わらず天気は問題ないのですが、膝の痛みにペースを上げられず、日没にちょっと焦る。
そしてようやく岩坂峠に到着。残り金山 → 迫間山 → 明王山 → 城山(猿啄城址)だけ!お地蔵様よろしくお願いします。
はぁ厳しい(*_*;
雲も出始めて日が陰ってきちゃったなぁ。
お、反射板が見えた!金山だ!
金山到着!
ところで三角点よりも気になるのがこの反射板。
電波の反射の仕組みはよくわからないのですが、案外ボロボロでも大丈夫なんですね(^_^;) 鏡みたいな反射とかしないんでしょうか?
いかんいかん、そんな余裕こいてる場合じゃない。
ほんとに、前半よりはアップダウンが少ないのが何よりの救い。
お?
大岩見晴台到着(^_^)
時間は15時。あと2時間で坂祝駅に着きたいけど、時間的に難しくなってきた...
陰ってきて風が超冷たい。
休憩したいけど時間ないし、ここはスルー。
断層跡、結局何だかわからずここもスルー(^_^;)
あ、明王山の電波塔だ、やっとここまで来たか。
膝の痛みがなければもっと景色を楽しめたのになぁ。
ここで登山道は十字路に来ました。今回は各務原アルプス(関南アルプス部分)の北コースを行く予定なので、ここは左折で迫間城址方面(北側)へ下っていきます。
そしてこの看板通り、各務原アルプス(関南アルプス)北コースへ進みます。
うん、ここらへんは歩きやすい♪
明王山の鉄塔もこの尾根の先か?
ひゃ〜階段だぁ(*_*)
下ってまた登って。厳しい(T_T)
さらに気温も下がってきて、歩いていても肌寒いのでウインドブレーカーを着用。
お、開けてるということは...
迫間城址到着!
ここは一切休憩しないで進みます。眺めはまた次回ね。
迫間不動明王様、横、通らせて下さい。ごめんなさい。
道は、明王山へ向かう舗装路へ出ましたが、膝がとても痛いし城山(猿啄城展望台)を明るいうちに下りたいので、残念ながら明王山展望台はパス。明王山の巻き道で城山(猿啄城展望台)へ進むことにしました。そして、
猿啄城展望台が見えた!
ここまで来て、ようやく暗くなる前に下れる事を確信することが出来ました。
猿啄城展望台に着いた頃には時間は17時、もう展望台には日は差さなくなってしまいました。
さ、あとは山を下って坂祝駅まで行くだけ。
恵那山も夕日に赤く染まっていました。これは危ない登山になるところだった。
猿啄城展望台だらの急な下り道は、痛めた膝には強烈だったけど何とか無事に一般道まで下ることが出来ました。残りは平坦な道だから、もう膝も大丈夫。
17時40分、JR坂祝駅に到着しました。
ここから蘇原駅まで電車で移動、蘇原駅からは伊吹の滝の駐車場まで歩いて車を回収してきました。
各務原アルプスの全山縦走は、出発から遅くなり膝が痛くなるというトラブルもあって、想定時間よりも1時間近く遅くなってしまいました。しかし縦走路から見える濃尾平野の眺めはすばらしく、またエスケープルートも多数あるので登山道としても安心でした。また私みたいに一気に全山縦走しなくても、権現山展望台のルートだけとか明王山ルートだけなど、色々な楽しみ方もできます。
夏場などの暑い時期は止めたほうが良いかもしれませんが、気軽に眺めの良い登山を楽しむことが出来る各務原アルプスは、オススメですよ!
【関連リンク】各務原アルプストレイルランプロジェクト