今回お誘い頂いたのは小秀山!白草山のお隣にそびえる200名山のこの山は、阿寺山地の最高峰で2,000m近い標高(1,981.7m)を誇ります。先日噴火して大きな人的被害を出してしまった御嶽山を近くに望むこの山へ、僭越ながら被害者の方々へのお参りを兼ねて登ってきました。その様子をご紹介。
小秀山の駐車場は、乙女渓谷キャンプ場
小秀山の登山で利用させて頂く駐車場は、二の谷ルートの登山口でもある乙女渓谷キャンプ場の駐車場を利用します。
この乙女渓谷キャンプ場、とても綺麗なキャンプ場でした。夏に使ってみたいな。
マップコードは、772 373 798
で検索してみてください。
今回の小秀山の登山ルート
登りは二の谷ルート、下りは三の谷ルートを利用します。
今回の登山ルートは、乙女渓谷キャンプ場から二の谷ルート経由で小秀山山頂。そして下山ルートは三の谷ルートを経由して乙女渓谷キャンプ場へ戻ってくるルートを選択しました。
小秀山のコースタイムは登り5時間、下りは3時間を予定
この小秀山は、なかなか大変な登山の様子(^_^;)
出発地 | 行程 | 想定コースタイム |
乙女渓谷キャンプ場駐車場 | 二ノ谷登山口~夫婦滝~カモシカの渡り~第一高原~第二高原~小秀山~第二高原~第一高原~二ノ谷三丿谷分岐~(三丿谷登山道)~乙女渓谷キャンプ場駐車場 | 8時間 |
登りは乙女渓谷キャンプ場からは6kmを5時間、山頂からの下りは三の谷ルート経由で8kmを3時間を予定です。休憩を入れると10時間くらいかかるかも。
おはようございます。2014年10月18日、朝の8時前に乙女渓谷キャンプ場の駐車場にやってきました。ちょっと遅かったからなのか、駐車場はほぼ満車状態でした。
その駐車場からほど近く、乙女渓谷キャンプ場の管理棟です。
ここで登山届を提出します。ちゃんと提出しましょうね。
そして管理棟の脇から登山道へ向かいます。
とっても綺麗な清流である加子母川を渡って、
いよいよ登山道。二の谷ルートの入口の看板があります。
登りは二の谷ルート、帰りは三の谷ルートで下って行く予定です。三の谷ルートはつづら折りのルートですねぇ。
なになに、えーっと、
25分 +30分 +20分 +70分 +20分 +20分 +5分 +15分 +30分 =235分(3時間55分)
あれ?予定コースタイム5時間は怠けすぎってことなの?
それにしても、この二の谷は本当にきれいな流れだなぁ。
ところでこの二の谷ルートは一番上の滝の夫婦滝まで、このようにとても綺麗な木道が続きます。
見どころと所々にあって、これは乙女淵。
碧水湖、通称めんぱ淵。
このめんぱ淵の水もすごい綺麗。コバルトブルー、陽が差したらもっときれいだろうなぁ。
夫婦滝まで1.5kmか。先は長いなぁ。お?
がけ崩れですね… ガッツリとした崩れっぷり。
それにしても、すごい所に木道を作って下さいました。ありがとうございます。
長い長い登り階段。
ふぅ。疲れるなぁ、でもすごい階段を作って下さったなぁ。
ねじれ滝。ひねってる。
和合の滝。滝がいっぱいあるんだなぁ、ということはそれだけ急な上り坂っていうことか。だいぶん登ってきたのかな?
ふと振り返ると、木々が色づいてきました。やっぱり標高も上がってきたんですね。
ん、天狗岩。
”振り返って見上げると岩の上に天狗さんが”
どれどれ?
天狗岩、天狗さんは見当たらない。心の問題か(^_^;)
お、こんなところに避難小屋だ。中はとっても綺麗でした、でも窓がないので暗いし寂しいな。
いや、それにしても大変な登山道だわ(^_^;)
烏帽子岩?
後ろを見ろってか?
おぉ、烏帽子岩。烏帽子というよりも”ちょんまげ”に見えるよ。
登山道は、まだまだ階段が続きます。
シンドイなぁ、でもだいぶん登ってきました。
あ、見えてきました!
夫婦滝(男滝)。落差は80mもあるそうです。すごい立派な滝だなぁ。マイナスイオン♪
この夫婦滝を過ぎると、木製の階段の道は終わり。いよいよ本格的な登山ルートが始まります。
木道に続き、こんな立派なはしごを作ってくださっています。ありがたい。
そして夫婦滝の上、滝の流れ出しまで登ってきました。
その横に子滝。
その子滝の流れを横断するこの橋なのですが、
このはしごの隙間が絶妙に怖い。足が小さいので隙間にスポっとハマってしまいそう。
その子滝の上、最後の水場でもある孫滝。
(´(ェ)`)おじさんは美味しくないぞ。
そんな、いざという時の電話はauのみ通信可能なの?ドコモは?
ホントだ、ドコモは圏外でした… メイちゃん後でね。
この辺りから登山道は、細い尾根道を登っていきます。
かなり登ってきたのかな?
鎧岩の横を進み、
尾根道は更に険しくなっていきます。
そして二の谷ルートのハイライト、カモシカ渡り!
ほとんど垂直じゃないですか!
先生これどうやって行くの?泣きそうなんだけど(T_T)
あれ、ビビってるの自分だけかい(^o^;)
いやぁ、怖かった。
登山道は、熊笹の中を進んでいきます。この辺なんてクマが出てきそう、僕は美味しくないよ!
あ、兜岩が見えてきました。眺めが良さそう。
そして登山道は、二の谷ルートと三の谷ルートとの分岐点に到着。帰りは絶対に三の谷ルートで下ろうね先生。
木の根っ子がすごい。
あれは加子母村かな?下呂の方かな?それにしてもたいぶ登ってきたなぁ。
あなたのお名前は?
ようやく雲が抜け始めてきました。
そして兜岩がもう目の前に。おっちゃんが岩の上に乗ってる。沢山の人の声も聞こえるぞ。
”どちらのルートも最大の危険箇所にて慎重に”
岩場コースの他に、黒塗りになっているコースも以前はあったのね。
ということで、看板通りに岩場コースを行きます。荒々しい岩だわ。
眺めがいいのですが、高度感もなかなか。町も綺麗に見えます。
兜岩の手前で沢山の人の声が聞こえた通り、兜岩からの眺めは先客がたくさんいらっしゃったので、ここは下山時に楽しむことにしました。
兜岩を過ぎると第一高原に到着!
ここ第一高原からの眺めは、この日は残念ながらイマイチ。
でも天気が良ければ、名古屋駅のビル群まで見えちゃうのか!逆に名駅からここも見えるってことか。距離的には伊勢志摩の朝熊ヶ岳か鳥羽の日和山が一番遠いのかな?
二の谷ルートは兜岩を過ぎると、比較的なだらかな道になります。そして、
倒木があったり、
根っこ丸ごとめくれ倒れたり。ダイナミックな倒れっぷり。
お?
頂上横の避難小屋(秀峰舎)が見えてきました!
第二高原を通過。
この辺りでは、水で足場がグチョグチョだっとりするのですが、そんな所に新たな足場を作成中。ありがたや。
いよいよ山頂まで900m!1kmを切ったぞ。
あとひと登り。
第三高原も通過!
そして最後の上り坂。
避難小屋(秀峰舎)の脇を通過して、
無事登頂!!
小秀山の頂上!約5時間の山登りでした。いい感じで疲れました(^_^)
そして小秀山山頂からの御嶽山。登山者のみなさんは、ここで手を合わせられていらっしゃいました。
まだあそこに残された人がいるんですもんね。9月の最終週は2年連続で御嶽山に登っていました。自分もあの日に御嶽山へ登っている可能性もあったんです、今年はたまたま白馬岳に登っただけ。そう考えるととても複雑です。
さ、食事にしましょう。頂上は混雑していたので、避難小屋である秀峰舎の脇で食事をさせてもらいました。
その秀峰舎。食事前にちょっと中身を拝見させてもらいました。それにしてもすごい綺麗。壁もペンキぬりたてでしょうか。
土足禁止の室内は、ほんとうに綺麗。避難小屋なんていうイメージと全然違う… 先生はここでお泊りしたいそうです。
そして窓からは、左側に白草山、右側は箱岩山への直登の登山道が見えます。
白草山の頂上の看板のポールがうっすらと確認できました。
ちなみに白草山の頂上はこんな感じ。白草山の登山は楽しかったなぁ。右側に見えていたのが小秀山だったのかな?
トイレもバイオトイレ。こんなに素晴らしい施設があるなんてすごい。ちゃんとチップ払いましたよ。
で、いよいよお待ちかね!今日のお食事はホットドック&スープ!
キャベツを炒めて、ソーセージ焼いて、ケチャップにマスタード!本当に美味しゅうございました。
お腹いっぱい♪
さ、下山しましょう。
帰りになって天気がよくなっちゃった。
そして登りでは通過した兜岩に到着。
雲が抜けた御嶽山からは、大量の水蒸気のような噴煙が上がっていました。
物凄い噴煙と、山肌の火山灰。
避難小屋の秀峰舎から御嶽山は、あんなにも近いのか。
さ、日の入りが早い時期になってきたので、さっさと下りましょう。
登りと同じ、兜岩の横を下っていきます。すごく高度感があって怖い…
そして二の谷ルートと三の谷ルートとの分岐点に。帰り道は三の谷ルートへ進みます。カモシカ渡りなんてとても下れないです(^_^;)
三の谷ルートは、はしごの道があったり
道が崩れていたりしつつ、
紅葉もまぁまぁ綺麗だったり。
三の谷ルートは、そんな林の中をひたすらズンズンと下っていきます。景色も単調で正直な話、二の谷ルートより面白く無い。
景色の変化が特に無いので、一気に三の谷ルートの登山口まで省略。
三の谷ルートの入口の登山者ポストは閉鎖。登山届は乙女渓谷キャンプ場で提出する必要がありそうです。
そして林道に出ました。もう日が沈んでしまいそう。
あら、水を汲めるようになってる。三の谷ルートから登る場合は、ここが最後の水場です。
読みにくいですが、加子母の名水「秀宝泉」というのですね。
林道を2kmほど進んで、ゲートも通過。
そして無事ゴール!下山開始から3時間あまり。もうすっかり日が落ちてしまいました。
休憩を含めて約9時間あまり、とても登りごたえのある小秀山でした。特に下りが疲れる小秀山でしたがその分、戻ってきた時の達成感もすごいです。大きな山へ行く前の体力作りにも調度良いかも!?
カモシカ渡りのようなちょっと危険な場所もあり、慣れないうちは単独で登る山ではないかもしれませんが、慣れた人と一緒に行けるなら是非チャレンジしてみて下さい。頂上の避難小屋「秀峰舎」は必見ですよ!