
今回は、剣ヶ峰への入山規制が一時解除されていた御嶽山ですあの噴火以来、最後まで規制が続いていましたが、4年が経過した9月下旬からのおよそ1週間あまりだけ、一時的に規制が解除されました。
御嶽山は、噴火から2年後に濁河温泉側から登って以来の御嶽山です。
天候的にも余り恵まれない秋の登山シーズン中、規制解除の最後の日に剣ヶ峰まで登ってきました。今回は、その様子を短めにご紹介。
御嶽山、規制一時規制解除区域への登山プラン
一時的な規制解除区域へ、黒沢口からの単純往復

2018年秋の規制一時規制解除した際の御嶽山”剣ヶ峰”への登山は、御岳ロープウェイの飯森高原駅の黒沢口、ここからの単純往復としました。
御嶽山、一時規制解除時の想定コースタイム
大混雑が予想された今回の一時規制解除での御嶽山剣ヶ峰への登山。大渋滞が予想できたので3時間あまりで想定しました。
ちなみに3,000m級の登山に慣れていない人は、通常でも4時間くらい見た方が良いです。
御岳ロープウェイの駐車場とマップコードとプラスコード
御岳ロープウェイの麓の駅である「鹿の瀬駅」には広大な駐車場が用意されています。ブログ主が行った日のような明らかな大混雑日であっても何とか駐車することができましたので、規制が完全に解除されたような通常の週末であるなら、まず問題はないでしょう。
いつものマップコードとGoogle Map用にプラスコードも貼っておきます。
- マップコード 632 814 774*68
- プラスコード WG2Q+W3 木曽町、長野県
ローソンロッピー端末で2割引!
JAFでも10%なのですが、ローソンのローチケで御岳ロープウェイの往復チケットを購入すれば2割引!

おはようございます。6時半の御岳ロープウェイの駐車場ですが、一時規制解除最終日のこの日は大混雑!三連休最終日と晴天が重なったので十分予想できたのですが、始発1時間前でここまでとはちょっと驚きました。

この時も「幻の滝」を眺めることができました。ここは噴火以前と変わっていないな。

まずはチケット売場までの大行列に並び、ローチケで購入したチケットと交換してもらいます。

御岳ロープウェイはゴンドラなので運搬力は高い方ですが、それでもこれだけ一気に並ぶとさすがに行列になっていました。一時規制解除の最終日だし好天だし仕方ない。

なんやかんやでようやくロープウェイに乗車、ようやく雲海の上に出られます(^^)

こうして飯森高原駅へ到着したのは8時半頃。始発から1時間以上も並んでいたことに。

混雑するのはわかっていたので、車中泊でもしておくべきだったとすこし後悔したブログ主。

だけど、お隣りの乗鞍岳、チョコンと小さく尖って見えるのが槍ヶ岳、そしてジャンダルム〜奥穂高岳〜吊尾根〜前穂高岳。これだけキレイに見えたのだから、まぁ良かったとしよう♪

そして中央アルプス方面。

北側から木曽駒ケ岳、中岳、宝剣岳。また冬に登りたいな、木曽駒ケ岳。

軽く準備を整えて、ようやく黒沢口をスタート。

紅葉のピークは9月下旬の御嶽山、体育の日ではピークは過ぎてしまい、さらに9月末まで台風が2度も直撃。紅葉登山はもう諦めてます。

黒沢口からほど近い行場小屋に到着。お餅が美味しいんですよね。

そして登山道は大渋滞^^; まぁ、やっぱりそうなりますよね、今日は。

大行列なのでペースも遅く、全然進まない。

まぁ景色をゆっくり見られるということで…とも言ってられないこの日。12時に規制が再び始まってしまうので、のんびりしているわけにはいかない。

登山道も広くないので、急いでも追い越しができないかもという焦りも。

灰色の部分はすべて紅葉だったはずなのですが、なんて黄昏れている場合ではない!

ということで、最後の紅葉を目に焼き付けて先を急ぎます。

想像どおりの大渋滞。ここからは、追い越しができる所でドンドン追い越させてもらいます。

この人達は(たぶん)みんな剣ヶ峰へ向かうことでしょう。

これはやばいかも、ほんと急がないと。

ということで、同行者には申し訳なかったのですが、休憩なしでガンガン登っていきました。

石室山荘も通過、

さすがにこの辺りでガンガン行くのは、落石の危険が高いので並びましたが、

覚明堂も通過。

こうして何とか規制前に剣ヶ峰へ続く一時規制解除区域へ行くことができました。

噴火前は無かった、灰色に固まった火山灰。

そして避難シェルター。おそらく頂上山荘があった場所だと思われます。

在りし日の頂上山荘と剣ヶ峰山荘。

そして解体された頂上山荘、奥には剣ヶ峰山荘と思われる残骸が。ここに逃げ込んで助かった人もいたというのは、噴火口からの位置からして信じられない。

噴火後、解体前の頂上山荘と剣ヶ峰山荘。

そしてシェルターの脇には慰霊碑がありました。ここで手を合わせてもらいました。

きっとこの傾いてしまった灯籠も当時のままなのでしょう。

そして御嶽山の山頂。

山頂からの一ノ池。剣ヶ峰からは、この一ノ池をお池巡りできるようになるのはいつになるのか。

以前は剣ヶ峰山頂から位置の池のお鉢めぐりも楽しめました。

お鉢めぐりの縁に火山灰が残っている登山道。行方不明の人はこの辺りにいるのか。それもと噴火口側にいるのか。

噴火以前は、噴火口側を覗き見ることができた。

ほんと、何とか最新技術を導入して見つけてあげられないものでしょうか…

名古屋からは空気が澄んでいれば噴煙まではっきり見える、それだけ身近な山である御嶽山。こんなに近くにある活火山なんですよね。

あの日は例年通りなら御嶽山へ登っていたのが、たまたま行かなかっただけ。

運命と言ってしまえばそれまでなのですが、それにしたって残酷だなぁと。

当時は白馬岳に登っていて、頂上宿舎のテント場で御嶽山の噴火を知りました。

そしてニノ池。

2013年のニノ池とニノ池小屋本館。この位置は現在立入禁止区域になっています。

ニノ池の水量もさらに減ってしまってました。この減り方だと干上がってしまわないか…

噴火から2年後(2016年)のニノ池。

そしてニノ池小屋の新館までやってきました。

このニノ池小屋の経営者が替わって、新館は「ニの池ヒュッテ」として再スタートするそうです。

室内は変わっていないとのこと、のんびり一泊するのも楽しそうだな(^^)

当日は食事の提供はなかったので、小屋前で休憩させてもらいました。

ニノ池小屋本館は、長野県が70人収容の小屋として、そしてパトロール隊員の拠点として活用するそうです。

ということで、あれから4年が過ぎ御嶽山の復興は少しずつですが、確実に進んでいるのを感じました。
63人の命を奪った御嶽山の噴火。そんな活火山へ楽しんで登っている(いた)ブログ主。この行動は人としてどうなんだろうとか、文字に書き表すことが全然できない、何とも複雑な気持ちになったこの日の御嶽山の登山でした。
考えすぎかな。
【関連リンク】木曽町観光協会






