前回の記事、涸沢カールでテント泊!家族連れも多い紅葉で有名な涸沢ヒュッテの、名物おでんを食べて1杯やるだけの1日目。の続きです。時間は翌朝の4時過ぎ。この日は目的の穂高縦走!北穂高岳へ登り、そこから涸沢岳、奥穂高岳へと登って、ザイテングラートを下って涸沢カールへ戻ってくる予定です。
周りのテントの明かりがポツポツ点き始めた頃です。ブログ主も起きて朝ごはんの準備。バーナーのゴーゴーという音がアチラコチラで聞こえます。皆さんはどこを登るのでしょうか?
北穂高岳 → 涸沢岳 → 奥穂高岳の縦走登山プラン
2日目は穂高縦走。涸沢のテント場をスタートし、北穂高岳へ向かいそして涸沢岳から2度目の奥穂高岳、戻ってザイテングラートを下って涸沢カールまで戻ってくる時計回りのルートを計画しました。
想定コースタイム8時間
涸沢カールを朝5時に出発、ここから時間で北穂高岳。さらに穂高岳山荘まで2時間、穂高岳山荘から奥穂高岳の往復を1時間半。穂高岳山荘でお昼ご飯を食べて涸沢カールのテント場まで戻るルートで、合計8時間を想定しました。
出発地 | 行程 | 想定コースタイム |
涸沢カール | 北穂高岳〜北穂高小屋〜涸沢岳〜穂高岳山荘〜奥穂高岳〜穂高岳山荘〜涸沢カール | 8時間 |
ブログ主は体調不良で北穂高小屋で休憩時間を多めにとったのですが、結果的には想定時間内に終えることができました。
北穂高岳〜涸沢岳間の難所「奥壁バンド」
北穂高岳から涸沢岳へ向かう途中、奥壁バンドという難所があります。今回のルートで一番怖かったのがここでした。ブログ主のように反時計回りルートだと奥壁バンドを”登り”で通過しますが、時計回りだと奥壁バンドを下るため高度感で怖いと思います。
慣れない人が奥壁バンドを通過する場合、コース計画的にブログ主のように北穂高岳側から涸沢岳へ移動するように計画したほうが良いと思います。あの狭くて高度感のある奥壁バンドを下るのは嫌です(^_^;)
おはようございます、2日目は穂高連峰縦走!準備を整えて北穂高岳へ向かいます。ここは以前に奥穂高岳へ行った時に涸沢小屋でカレーライスを食べた思い出。ここにも泊まってみたいなぁ。
お盆の涸沢カールの割に幕の数は少ないかな、天気予報が悪かったしこんなもんかな。
涸沢小屋のすぐ脇にある北穂高岳登山口があります、いよいよ北穂高岳へ!
登りはじめは階段が続きます。ちなみにこの上くらいに涸沢ヒュッテの水場がありますよね。
トリカブト。
ハクサンフウロかな?
そして岩登り。朝一番にこれは厳しいぜ(^_^;) でも見た目よりは全然簡単に登れますよ。
しばらく登ってると、朝日が登ってきました。
奥穂高岳方面にモルゲンロート。真っ赤に染まるカールですが、標高の高いところにはガス(雲)が立ち込めています。
モルゲンロートって、時には天気が悪くなる前兆の朝焼けだったりするんですよね。
そしてさらに登っていくと雪渓が見えなくなってくるくらいガスが辺りを覆ってきました、とうとう雲の中へ突入。
でも岩は濡れていないのが幸い。いくら登りやすい登山道でも濡れていると格段に危ないですからね。
それに登山道の整備って本当に有り難いです。これ1本あるだけで、本当に姿勢が安定します。
シナノオトギリ
ところで前を行く団体さんは、どこかの高校の登山部の若人たち。前日ビールを飲みすぎて、まったくペースが上がらないおじさんを尻目にガシガシ抜かされていきます(T_T)
しばらく登っていると、南陵テラスを過ぎて北穂高小屋のテント場。ブログ主のテントはガチ山岳テントではないので、コンパクトなソロテントを追加で購入しようかな…
イワギキョウ
チングルマの綿毛
そして北穂分岐。
ここまで来ればもう少しなのですが、前述の通りこの日は体が重いのでシンドい(^_^;)
背後にそびえる槍ヶ岳がキレイだなぁ。
冗談もまぁまぁシンドくて、さっさと休憩したいブログ主。なので山頂のすぐ下にある北穂高小屋へ避難。
ここ初めてなブログ主なのですが、北穂高小屋といえばやっぱコレですよね!
北穂高小屋名物の天水ドリップコーヒー、これがウマウマ!400円って恐ろしくディスカウントプライスじゃないでしょうか!?
時間にして40分くらい休憩させてもらったら、何故か思いっきり体調復活(^^) ということで涸沢岳へ向かいます。
ここからは、天気が良ければ高度感満点なルートなのですが、ご覧の通りガッスガスなこの日。いよいよ奥壁バンドへ突入です。
ほんと岩が濡れていたら引き返して下山を決断した奥壁バンド。まだ登りで通過するルートだったので良かったですが、それでも結構怖い登山道でした。
大きく切れ落ちている崖は怖いけれど、でもやっぱり登山は天気良くないと恐怖感も楽しめないんですよね。
あなたのお名前は?
そして最低コル。ここから涸沢岳までいくつかピークを超えていきます。
テント装備なのでしょうか、あんな大荷物を担いで穂高縦走だなんてすごいなぁ。軽量な一人用テント、マジで追加購入しようかなぁ。
稜線上の、はしご場とかこういう設備のない時代の登山は、どんなだったんだろう。
涸沢岳までもうひと頑張りの岩場。
トウヤクリンドウ
この岩に刺さったボルト(?)があるだけで劇的に安定して登れる。ほんとこういうのが整備されていない時代を想像しながら登っていると、
3110m、涸沢岳!真っ白けっけ(T_T) 景色がないのは残念だけど、
ああいう整備がしていなかったら、ブログ主ではここへ来ることができなかった。
ありがたく使わせて頂きます。
ということで穂高岳山荘、久しぶりだ!
看板が新しくなってる! pic.twitter.com/wFJZdXIvib
— たけめ まえかわ (@maekawamaekawa) 2018年8月12日
続いて奥穂高岳へ向かいます。ここの一番の難関(?)奥穂高岳への取り付き。
初めて穂高岳山荘へ来た時、この取り付きを見て「明日ここ登るの辞めようかなぁ」ってほど怖かったけれど、
もうこれくらいでは恐怖感を感じなくなってしまった。でもこれってある意味「油断」なんですよね、いつか大怪我する気がする。
穂高岳山荘から40分ほど、奥穂高岳山頂!
背後にそびえるジャンダルムは険しいなぁ。
前回の奥穂高岳も、今日ほどじゃないけれどガッスガスだったなぁ、そういえば。
穂高の神様は、ブログ主にはなかなか厳しい(^_^;)
そして穂高岳山荘へ戻る直前のこの取り付き。ここで「怖いよぉ」って言ってるお兄さんに同情できる余裕がある。成長というか油断というか。
そんな色々なこと考えながら穂高岳山荘へ戻ってきました。時間はちょうどお昼。
腹は減る。 pic.twitter.com/s7WGYzG8i5
— たけめ まえかわ (@maekawamaekawa) 2018年8月12日
美味しいカレーライスを頂いて、お腹いっぱい。さぁお宿へ戻りましょう。
ザイテングラートを下り始めるとガスが抜け始めた。夕立を気にして15時前には涸沢カールへ戻る計画をしていたのですが、午後の方が天候が安定するとは(T_T)
ザイテングラートの下り利用、重太郎新道の下り利用の時を思い出すブログ主。
ザレている所が多いので下手こくとあっという間に滑落しちゃう。ほんと気をつけないと。
ということで、無事にテント場まで戻ってきました。いい感じに疲れた体が心地よい(^^) そして、
この夏やりたかった事再び。 pic.twitter.com/5WRDuQDmNs
— たけめ まえかわ (@maekawamaekawa) 2018年8月12日
この日も渇いた喉を潤すため、名物おでんと生ビールで夕飯までのんびり過ごすのでした。