今回登ってきたのは北八ヶ岳の蓼科山!北八ヶ岳の一番北側にあるキレイなお椀の形をした山で、深田百名山でもあります。
またこの蓼科山は、山頂には蓼科山頂ヒュッテ、その直下に蓼科山荘、さらに麓には大河原ヒュッテと3軒もの山小屋があるほどの人気のある山で、冬山登山でも人気のある山のひとつでもあります。
本来はどこかの山で1泊のテント泊を予定していたのですが、天気予報がいまいちだった今回の3連休。天気の良い日だけを狙ってサクッと登れる山はどこかないかなぁと考えて、そして蓼科山へ登ってきました。
ということで、今回はその様子を短めにご紹介。
蓼科山の登山プラン
蓼科山登山口から時計回りの周回ルートを選択
蓼科山の登山道は主に、
- 蓼科山登山口ルート
- 7合目登山口ルート
- 大河原峠ルート
などがあります。
今回のブログ主は、蓼科山登山口から一気に山頂へ。下山は、山頂から蓼科山荘(将軍平)→竜源橋登山口へ下山。さらにここから蓼科山登山口まではビーナスラインを歩いて戻ってくる、蓼科山を周回するルートで計画しました。
蓼科山、周回ルートのコースタイム
登山口から一気の急坂となる蓼科山。
- 蓼科山登山口〜山頂までを3時間
- 山頂〜竜源橋登山口までを2時間半
- 竜源橋登山口〜蓼科山登山口までのビーナスラインを20分。
出発地 | 行程 | 想定コースタイム |
すずらん峠園地駐車場 | 駐車場〜蓼科山〜竜源橋登山口〜駐車場 | 5時間50分 |
休憩を含めて合計で7時間ほどで計画しました。
蓼科山登山口駐車場とマップコード
今回ブログ主が利用した駐車場は、蓼科山登山口のすぐ近くにあるすずらん峠園地駐車場(蓼科登山口駐車)を利用しました。
いつもの通りマップコードも記載しておきます。
- マップコード 218 889 661*40
この駐車場から蓼科山登山口へは、ビーナスラインを30mほど下った場所にあります。ちょっとだけわかりにくいので、Googleストリート・ビューも貼っておきます。
初心者や登山に不慣れな人は「七合目登山口」からがオススメ。
当初お手軽だと聞いていた蓼科山でしたが、実際登ってみたらまぁまぁ歩きごたえのある山でして(^_^;) どのルートから攻めても、最後のひと登り部分が急登となる蓼科山。ゴロゴロとした岩の急登を超えて山頂へたどり着けます。
なので、山登りに慣れていない人は、上記の一番人気の「七合目登山口」からの単純往復がおすすめです。登りの標準コースタイムも2時間ほどと比較的短め。往復で3時間半(別途休憩時間)ほどで楽しめます。またこのルートは人がとても多く迷子になる心配もないので、家族連れもここからがオススメです。
一応この7合目登山口の駐車場のマップコードも貼っておきます。
- マップコード 816 125 187*26
おはようございます。名古屋から休憩込みで3時間ほどでしょうか、蓼科山登山口から一番近いすずらん峠園地駐車場(蓼科登山口駐車)に到着しました。9月の敬老の日の3連休の中日、荷物の準備していたら6時半頃でここの駐車場は満車に。やっぱり人気の山なんですね。
例年は、9月の最終週が紅葉の見頃になるのですが、背後の森もこんな感じで紅葉が始まっていました。今年は色づきが少し早いかもしれないです。
上記の通り、すずらん峠園地駐車場(蓼科登山口駐車)からビーナスラインを30mほど下った所にある蓼科登山口から登山開始!
登り始めはクマザサの中を進んでいきます。熊さんには出会わないように…
おじさんを食べても全然美味しくないからね、そのへんの山ガールでも食べちゃって下さい。
登山道は前日までの雨のためか、かなり泥濘んでいました。泥濘みを踏んだ靴はとても滑るので気をつけたいところ。
駐車場から見えた森はだいぶん色づいていたように見えたけど、少し標高の高いここはあまり色づいていない。とても近い場所なのにずいぶん違うものだな。
そして登山道は岩場の道へ変化しました。こういうゴロゴロとした感じなのが蓼科というか北八ヶ岳っていう感じ♪
そしてこの登山道の変化と同時に急登になりました。
急登になるということは、標高も一気に稼ぐということ。つまり眺め的には期待大ということで(^^)
蓼科登山口からの登山道は、所々でこんな看板があって、現在位置がおよそわかるようになっています。まぁ1本道なので迷子になるような道でもないんですけどね。
またさらに標高を稼いで眺めに変化が。それにしても山頂まで一気の急登なので結構キツイ(^_^;)
「とっていいのは写真だけ!」うん、その通り。
そして森林限界なのか、縞枯山のように縞枯れ現象なのか、高い木々が枯れたところまで登ってきました。
ということは、景色を遮るのが無くなる、つまり景色が広がると♪
そして岩だらけの場所が見えてきました。
つまり山頂はもう少しということですね(^^)
先程の森の中とはガラッと変わって、こんな岩な感じ。道が少しわかりにくいかもしれないですが、黄色いペイントだけでなくて冬登山用の赤いポールもあるので、これを伝って行けば変なところへ迷い込むことはないです。
そして9合目にあたる看板を過ぎると、
蓼科山頂ヒュッテが見えてきました。
お、屋根の上に人が乗ってるぞ。
布団干してたのね、今週はしばらく天気悪かったけれど、この日は絶好の洗濯日和。カラッカラに乾燥させてくださいませ。
ここからほんの50mほど進むと、
2,530m、蓼科山山頂なりぃ!てか何と広い山頂だこと。
蓼科山は一等三角点、明治時代の人もここまで登って測量してたのね。
大正2年7月、トヨタムラ北… これは何の碑だったんだろう?
そして蓼科神社のお社。先程の碑はこの蓼科神社関連なのかな、
あ、あれは山座碑、要チェックでしょ。
って、無いんかい!
まさか無くなってるとは… まぁ自分で山座同定しろ!ということね。
北側(右側)から順番に、小蓮華山、白馬岳、杓子岳、白馬鑓ヶ岳。
続いて唐松岳から、五竜岳、鹿島槍ヶ岳。蓼科山からだと五竜岳と鹿島槍ヶ岳はやや重なって見えるのかな。
鹿島槍ヶ岳から針ノ木岳、その左の山並みがわからない…
奥側の高い山が、剱岳から立山三山。
これはわかりやすい槍ヶ岳から大キレットのものすごいへっこみ。
そして北穂高岳〜涸沢岳、奥穂高岳から前穂高岳、西穂高岳。
いつか行くと思いながら全然行ってない乗鞍岳。
2018年9月26日に規制解除予定の御嶽山。
そして中央アルプス、木曽駒ヶ岳と宝剣岳。
こちらは南アルプス方面。
北側(右側)から甲斐駒ヶ岳、たぶん塩見岳、そして北岳。南アルプス方面は山体が重なってしまっているのか、いまいちわかりにくい。
そしてお隣り南八ヶ岳方面。
主峰の赤岳、でっかいねぇ。
赤岳の横にギザギザ横岳。
奥の爆裂火口な硫黄岳から、手前の天狗岳。双耳峰がわかりやすいですね。
それにしてもだだっ広い山頂の蓼科山。ものすごくたくさんの人が登ってきているのに、この人口密度の低さったらない。
お、お布団片付けてるのかな?蓼科山頂ヒュッテへ探検に行ってみましょう。
さすがに混雑している蓼科山頂ヒュッテ。迷惑になりそうだったので、写真撮影は遠慮しておきます。ここで宿泊するのも面白いかも、手軽だしね。
ということで下山しましょう。帰りはまず水色の屋根が見える蓼科山荘(将軍平)方面へ。
蓼科山山頂からは一気に標高を下げます。一気に標高を下げるということは、
つまりこういう登山道になります(^_^;) ほんと蓼科山荘まで一直線の急坂。
蓼科山への最短ルートである「七合目登山口」へも繋がるこのルートはやはり大人気!老若男女問わず小学校低学年くらいの家族連れもすごい多数登っていきます。
やはり人気の蓼科山。登山自体は決してお手軽ではないんですけどねぇ(^_^;)
まぁ七合目登山口からなら2時間ほどで登れるので、
八ヶ岳の中では登りやすい方ではあるのかな。岩場での転倒に気をつければ何とかなりそうですし。
ここ蓼科山荘(将軍平)からは、天祥寺原方面へ下っていきます。
先程の賑わいが嘘のように人気のない天祥寺原登山道。途中こんな感じでガレてしまっている場所もあって、
イマイチ道もわかりにくい。ここを登ってくる人も「一度道を間違えて不安」と仰ってました。
確かにわかりにくい場所もあったので、登山道のマーカーを見逃さないことと地図・GPSは必携でしょう。
そして大河原峠(大河原ヒュッテ方面)との分岐を竜源橋方面へ進みます。
2時間前まで、あの山頂に居たんだなぁ。
このあたりは、岩が苔むしたしっとりとした登山道。こういうのが八ヶ岳の森のイメージなブログ主です。
そして、
竜源橋の登山口まで戻ってきました。
そしてここからはビーナスラインで蓼科山登山口の駐車場までもどります。
時間にして20分ほど、約1kmほどの距離なのですが、アスファルトは足に堪える\(^o^)/
こうして無事に蓼科山登山口駐車場まで戻ってきました。
事前にはお手軽と聞いていた蓼科山でしたが、今回ブログ主の選んだルートはなかなか歩きごたえのあるルートでした。
一方で「七合目登山道」ルートで登れば2時間ほどで登ることができるので、実際に子供連れの家族で登られる人が本当にたくさんいらっしゃいました。
山頂からは360度の大パノラマを楽しめ、人気エリアである八ヶ岳の中でも屈指の賑わいを見せる蓼科山、今度は北八ヶ岳の縦走でのんびり歩き回りたいなぁと思ったブログ主でした(^^)