登山、トレッキング

高山病とその予防。症状が出ないように、高山病になったらやってみた症状緩和の経験談。

穂高岳山荘
山登りをする前までは言葉しか知らなかった「高山病」。
ブログ主は、木曽駒ヶ岳のテント泊の時や奥穂高岳の登山の時に軽い高山病の症状がでました。せっかく楽しみで登ってきたのに辛い思いするのは勘弁してほしいところです。

そんな経験以降、自分なりに勉強したりして高山病の症状が起きなく、起きそうになっても回避する方法を何となく見つけました。この記事を見に来てくれる人すべてに効くとは思ってませんが、ちょっとでも楽になる助けになれば。

今回はそんな経験をシェアしたいと思います。

※あくまで個人的な経験の話なので、特に心肺・循環器系の既往歴のある人はブログ主の記事ではなくて主治医に従って下さいね!

高山病になる原因とその症状

そもそも高山病はどうやら”血中酸素濃度が低くなり、そこから起きる諸症状”というイメージで間違いないみたいです。だから体の酸素濃度が低くなったら標高の高低に関わらず起きる症状なのかなと。違っていたらごめんなさい。

その高山病、主な症状として、

  • 頭痛
  • 吐き気
  • 食欲不振
  • めまい

などがあります。そして重症になると死んでしまうくらい、舐めてかかると痛い目にあうくらいの病気だったようです。無知って怖い…

穂高岳山荘 夕食

穂高岳山荘の夕食と朝食は、ほとんど食べられませんでした。

幸いブログ主は、今までは食欲不振とめまい、ほんの軽い頭痛の経験で済んでます。

ブログ主流、高山病の予防

そんな高山病を防ぐには、要するに血中酸素濃度を正常に維持できれば発病しないというのは想定できるわけです。そこから色々と勉強したりブログ主的に試してみた高山病の予防方法です。

  1. 体調を整える。
    一番最初に書いておきながら一番難しい(と思う)のが体調管理です。早朝から行動をすることが多いのでどうしても寝不足な事多いですよね…
  2. 水分補給は前日は多めに、登山中はこまめに摂る。
    前日から水分を多めに摂取し、登山中もこまめに補給するようにしています。

    プラティパス ハイドレーションシステム BIG ZIP LP

    こまめに水分補給するのに超便利なのがプラティパス

    正直これで高山病の症状が云々という事を実感した経験は無いのですが、特に高所は脱水しやすいらしく、意外に理にかなっている事みたいです。

  3. 常に息を吐くことを意識する呼吸法。
    これは個人的には一番実感できるオススメな予防方法です。
    息を吐く時に「フッーーー!」と吐くようにします。この呼吸法は、登山中から「フッーーー!、フッーーー!」と息を吐きながら登っています。
    その1回のフッーーー!は2秒くらいかけて肺の中の空気を出し切る、誕生日ケーキのロウソクをちょっと遠めから(感覚的には50cmくらい離れたロウソクの火)吹き消すイメージです。
  4. 到着後、3番の呼吸法の”ゆっくり版”を続ける。
    頂上や山小屋、テント場に到着後もしばらくは3番の呼吸法を続けます。
    ただ1回のフッーーー!は3秒〜4秒くらいで肺の中の空気を出し切る感じで、登山中よりゆっくりな呼吸をしてみると良いです。
  5. 山小屋やテント場ですぐ寝ない。
    木曽駒ヶ岳 テント場 ご来光

    疲れた体をリラックスできる山小屋やテントでは睡魔が襲ってきます。
    これは先生に教わったのですが、すぐ寝てしまうと睡眠時は呼吸が浅くなる傾向があるらしく高山病になりやすくなるそうです。眠たくても2〜3時間は寝ずに近辺をウロウロしたりおしゃべりして起きているが良いとの事。
  6. お酒を飲みすぎない。
    お腹の弱いブログ主には最近あまり縁のない話ですが、やっぱり体に負担のかかるお酒は控えるほうがベターだそうです。
  7. 一気に標高を稼がない。
    ほぼ木曽駒ヶ岳限定な話ですが、ここはロープウェイで一気に2,600mまで登ってしまうので体には負担がかかります。山頂駅到着後いきなり登山へ向うのではなく、しばらく風景を楽しみながら小1時間は体を慣らすのがオススメです。
  8. ゆっくり登る。
    登山の基本の「き」ゆっくり登る。これも大切だと思います。テレビなどに出てくる山岳ガイドさんはほぼ間違いなくゆっくり登ってますよね。

それでも高山病になったら

そんな努力も虚しく高山病になる時はなるもの。そんな時ブログ主は以下の事を行ってみたら楽になりました。

  1. 標高を下げる=下山する。
    これが特効薬というか確実、標高を下げれば確実に治ります。でもなかなか選択できないんですよね、特に行きの場合ですと。

    重太郎新道

    重太郎新道の下り道。岳沢小屋に到着した頃には高山病の症状は完全に無くなりました。

  2. 常に息を吐くことを意識する。
    予防の時に書いたこととほぼ同じですが、1回のフッーーー!を3秒〜4秒くらいかけて肺の中の空気を吐き切るイメージで、これを頭痛や吐き気が楽になるまで続けます。意識して呼吸するのは面倒で疲れますが、個人的には深呼吸するよりも楽になった経験があります。
  3. 携帯酸素を吸う。
    持っているなら、2の呼吸法時の息を吸う時に酸素を吸引してみて下さい。一時的には確実に楽になるでしょうけど、個人的には携帯酸素を登山へ持っていったことがないので試したことはないです。
  4. ロキソニン、バファリンで症状をごまかす。
    ロキソニンは、頭痛が一時的に楽になります。なので私のファーストエイドキットには入れてますが、これは症状をごまかしているだけなので飲んだら速攻で下山します。
    この方法は本当の最終手段、安易に手を出さない事をおすすめします。さすがにブログ主も未経験です。

高山病になったら下山が一番安全。

ということでブログ主の経験談からの高山病対策でしたが、発症してしまったらとにかく「下山」が第一の選択肢。呼吸法など色々と紹介しましたが、最悪その場を凌げたらラッキー程度に考えてもらえたらうれしいです。

ブログ主も自戒を込めて、とにかく安全第一で行動したいと思います。

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