レビュー

実際の登山で使い勝手の良い、プラティパス ハイドレーションシステム BIG ZIP LP をオススメしたいその理由。

プラティパス ハイドレーションシステム BIG ZIP LP
以前に書いた記事、

グレゴリーのスタウト35を使うようになって、半ば迫られるように必要となってしまったハイドレーションシステム。調べてみると種類もたくさんあるし、実際に山で使っている人も見かけます。ブログ主は購入後まだあまり経っていないですが、今回は感じたことを率直にレポートしてみたいと思います。

モデルチェンジしました。
チューブ接続口が上部へ移動しています。これによりブログ主のモデルより、ザックへ入れやすくなっています。(羨

プラティパス ハイドレーションシステム BIG ZIP LPを選んだ理由

この手のハイドレーションシステムは豊富な品揃えがあり、選ぶのに迷いました。なので、まずはどんなハイドレーションシステムが欲しいのかをピックアップしてみました。

ハイドレーションシステムの選択基準

といことで、ブログ主が重視したハイドレーションシステムの選択基準は、

  1. 選択基準その1

    価格!
    物によっては1万円以上するハイドレーションシステムがありました。もちろん価格なりに良い商品だというのがありそうなのですが、さすがに諭吉さんはハードルが高いです(^_^;)
  2. 選択基準その2

    掃除・乾燥のしやすい商品
    ハイドレーションシステムで検索していると、使い終わった後の掃除に苦労が多いことがわかりました。なので掃除しやすく乾燥もしやすい商品を探しました。
  3. 選択基準その3

    信頼性の高い、交換部品の入手が用意な商品
    水を入れて使う商品なので、水が漏れてしまうなんていう事があったら悲劇です。なので品質の評判が良い商品は必須でした。そして部品が壊れてしまっても部品の入手が簡単なのも基準としました。
  4. 選択基準その4

    BPA(ビスフェノールA)フリー
    ビスフェノールAという体に悪いと言われている成分が含まれない商品を探しました。まぁ正直言うと何が悪いのかが分からないのですが、なんとなく含まれない方が安心かなぁと。
    ※実際、安物ハイドレーションシステム製品ではBPAフリーの商品は無さそうな感じでした。

ということで比較検討した結果、結論から申しますと、この手の商品の中で値段が比較的安く使っている人も多いプラティパスのハイドレーションシステムBigZip LP を買ってみました。↓改良品


ちなみに検討に上がったのは、


一番良さそうだったのが↑ガイガーリグだったのですが、値段でギブアップしました。

プラティパス ハイドレーションシステム BIG ZIP LP はこんな感じ

プラティパス ハイドレーションシステム BIG ZIP LP
ということで「プラティパス ハイドレーションシステム BIG ZIP LP」というハイドレーションシステムを購入してみました。

  • 1.5リットル
  • 2リットル
  • 3リットル

の3種類あって、今回ブログ主が買ったのは2リットルのタイプ。ブログ主は普段から最低2リットルを持ってウロウロしているので、この容量を選びました。

プラティパス ハイドレーションシステム BIG ZIP LP
プラティパス ハイドレーションシステム BIG ZIP LPは、袋状の水筒本体とホース、吸口とクリップが付属してます。

プラティパス ハイドレーションシステム BIG ZIP LP
本体の内側がポリエチレン製、外側がポリウレタン製となっているそうです。

プラティパス ハイドレーションシステム BIG ZIP LP
本体の給水口は、ジップロックみたい密封するようになっていて、さらにクリップで密封を補強するようになっています。

プラティパス ハイドレーションシステム BIG ZIP LP
そのジップロックみたいな構造は、見た目にわかるくらい頑丈。これならザック内で裂けて水漏れなんていうことにはならなさそう。

プラティパス ハイドレーションシステム BIG ZIP LP
本体の内部には仕切り板があります。なので水を入れた時にボテッと膨らまず、均一的に膨らみます。

ここが改善

昔のプラティパスにはこの仕切り板が無く、水を入れるとボテッと膨らんでしまい収納性が悪かったそうです。

プラティパス ハイドレーションシステム BIG ZIP LP
本体側の接続口。この接続口は、本体に水が入ったままホースを外しても水が漏れ出ない親切設計。

プラティパス ハイドレーションシステム BIG ZIP LP
ホースというかストローというか。

プラティパス ハイドレーションシステム BIG ZIP LP
その水を飲む口の部分。普段は口がキッチリと塞がっていて、水が漏れることはありません。

プラティパス ハイドレーションシステム BIG ZIP LP
水を飲むには、この口の部分を軽く噛んでチューチュー吸って飲みます。

プラティパス ハイドレーションシステム BIG ZIP LP
その口の、透明な方をひねると水が出なくなります。これ、シャットオフバルブと呼ぶそうです。

プラティパス ハイドレーションシステム BIG ZIP LP
本体に水を入れるとこんな感じ。

プラティパス ハイドレーションシステム BIG ZIP LPの掃除と乾燥

プラティパス ハイドレーションシステム BIG ZIP LP
ブログ主の場合、使い終わったプラティパスの本体は、ドライヤーを突っ込んで送風(温風は使わない)で乾燥させます。

優れたポイント

改善点である仕切り板のおかげで、空気がうまいこと循環するからなのか(季節にもよるでしょうけど)30分もあればバッチリ乾いちゃいます。

口が狭いハイドレーションの場合

※キャメルバックのようなキャップ式(?)のは、案外と乾きにくいらしいので、使われる人は厳重に乾かすよう注意して下さい。

プラティパス ハイドレーションシステム BIG ZIP LP
ホース側はこんな感じで分解して乾燥させることができます。右側のホースにくっついている部品(シャットオフバルブ)たぶん取れるとは思いますが、自分のは固くて外せませんでした。
※これでもちゃんと乾燥するのでご安心を。

プラティパスを、グレゴリースタウト35とバルトロ65に入れてみる

今時のザックにはハイドレーションシステムの仕組みを入れた商品が多いので、使い方もとっても簡単。
プラティパス ハイドレーションシステム BIG ZIP LP
スタウト35には、ハイドレーションシステムを入れる袋があります。そこにプラティパスを突っ込んで、

プラティパス ハイドレーションシステム BIG ZIP LP
ハイドレーションシステムの吊り下げ具で固定します。

プラティパス ハイドレーションシステム BIG ZIP LP
バルトロ65は、アタックザックが内蔵されているのですが、そこにハイドレーションシステムを入れる仕組み。吊り下げ具はスタウト35と同じですね。

プラティパス ハイドレーションシステム BIG ZIP LP
雨蓋あたりにホースを通す穴があって、前方へホースを引っ張り出します。

プラティパス ハイドレーションシステム BIG ZIP LP
そのホースを肩ベルトで固定します。固定用のクリップが付属しているので、ホースがブラブラせず安心です。

プラティパス ハイドレーションシステム BIG ZIP LP
ちなみにバルトロ65には、ホースを固定するクリップが(右側のみ)標準装備されています。個人的には左側に付けて欲しかった(^_^;)

プラティパス ハイドレーションシステム BIG ZIP LPのメリット

プラティパスに限らないメリットだったりもするのですが、使ってて便利だなぁと思ったこと。

  1. メリット1

    給水が本当に手軽!
    御在所岳 中登山道 プラティパス ハイドレーションシステム BIG ZIP LP

    この給水の手軽さは、こまめな給水と停滞によるタイムロスを減らせるので、登山の安全性にも寄与するのでは?と思います。

    喉が渇く前にコマメに給水することが大切なわけですが、特に暑い時期の給水の手軽さは本当にありがたい。

  2. メリット2

    BPAフリー
    プラティパス ハイドレーションシステム BIG ZIP LP
    安物ハイドレーションシステムにはないBPAフリー素材なプラティパス。いっぱい水を飲む時に、一緒に毒々しい物は体に入れたくないですからね。
  3. メリット3

    バランスが取りやすくなる。
    プラティパス ハイドレーションシステム BIG ZIP LP
    ザックのパッキングの基本で、重い物は背中の近くに寄せるというのがありますよね。
    ペットボトルで水を運んでいた時、例えば歩行中に横を向くと重みでバランスを崩される感覚があったのですが、それが改善されました。
    それとプラティパスに水を入れる時、あまり空気が入らないように水を入れるとさらに揺れにくくなります。
  4. メリット4

    水を入れてもスリムな形状、飲み終わればコンパクト
    プラティパス ハイドレーションシステム BIG ZIP LP
    プラティパスには袋の真ん中に仕切り板があるので、水をいっぱい入れてもスリム。なのでザックに入れやすいんです。地味な話ですが、けっこう重要です。
  5. メリット5

    口が大きくて乾燥させやすい。

    プラティパス ハイドレーションシステム BIG ZIP LP

    乾燥させないと不衛生ですから、これだけでもプラティパスBIGZIPを選ぶ理由があるように思います。

    裏返して乾燥させられるハイドレーションシステムもありますが、ドライヤーを突っ込ん乾かせば結果は同じ。むしろ時間をかけずに乾燥できるので、より衛生的かもと思ったりもします。←根拠は無いです(^_^;)
    そういう意味ではペットボトルを乾燥させるよりも圧倒的にすぐ乾かせるのは大きなメリットじゃないでしょうか。

  6. メリット6

    ゴム臭さ(?)があまりない。

    プラティパス ハイドレーションシステム BIG ZIP LP
    まったく臭わないということは無くて、少しは臭うのですが、個人的には気にならない程度の匂い移りで済んでいます。
    【追記】使っている間に、いつの間にか臭わなくなりました(^^)
  7. メリット6

    消耗品の購入のしやすさ
    消耗部品を簡単に購入できるというのはかなりポイント高いハズです。

プラティパス ハイドレーションシステム BIG ZIP LPのデメリット

実際に使ってみてイマイチだった所も少し。

  1. デメリット1

    噛みながら吸うというのは、意外と飲みにくい。

    プラティパス ハイドレーションシステム BIG ZIP LP
    慣れれば大したことない事ないですが、なかなか飲みにくいです。最初はむせました。
  2. デメリット2

    カバーが無いので不衛生かも。
    ※別売りでカバーあり
    プラティパス ハイドレーションシステム BIG ZIP LP
    どうしても飲み口が何かに当たってしまい、不衛生になるかもしれません。
    ただ個人的には、汚れていたら1口目でクチュクチュペッすれば良いのであまり気にならないです。

  3. デメリット3

    飲んだ量(残り量)が分からない。

    確かに不安ではありますが、今までの経験で2リットルあれば1日歩けるので個人的にはそれほど問題にしていません。
  4. デメリット4

    飲みやすいので、飲み過ぎてしまうかも。


    コマメに給水できるので、最終的に今まで以上に飲んでいたという事がありました。ただこれは季節的な変動の範囲内な話かもしれないです。今後で要検証ですね。
  5. デメリット5

    冬はホース内で水が(たぶん)凍る
     ※別売りでカバーあり
    水が氷るような時期なら魔法瓶で水を持っていくと思いますし、もし必要になったらカバーを購入するなりして対応するつもりです。

プラティパス ハイドレーションシステム BIG ZIP LP を実際に使ってみて

ハイドレーションシステムは、使ってみて初めてメリットを実感できる事が多いのですが、必須かどうかと言われると必須ではないです。ただ、やっぱり便利なのは間違いないのがハイドレーションシステムです。

ハイドレーションシステム + 水筒がベストと思う

実際、プラティパスのハイドレーションシステムを持って登山に行ったとしても(場所にもよりますが)このプラティパスと500ccもしくは1リットルのペットボトルの水も持って歩いています。

その理由の1つめは、暑い時期はたくさん水を飲むのでバックアップ的な要素で持って行きます。
そして2つめは、以前の記事【随時更新】登山に必ず持って行く、私のファーストエイドキットの中身のご紹介。

でもチラッと書いたのですが、傷の洗浄で使う際は綺麗な水で洗浄したいというのが理由です。まぁプラティパスにはシャットオフバルブが付いてるので、点滴みたいに本体を吊るしてホース内の水を洗い流して、それから洗浄に使えば衛生的に問題ないですけどね。

と、今回も長々となってしまいましたが、あれば確実に便利なハイドレーションシステム。ぜひ一度お試しあれ!

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