ブログ主のTwitterをフォロー頂いている方は既にご存知かもしれないのですが、私ブログ主は20年以上ぶりにバーナーやクッカーを買ってしまいました。(正確には貯まったポイントでゲットした)
バーナーは、SOTO(新富士バーナー)のマイクロレギュレーターストーブ「SOD-300S」という商品です。
売れ筋はプリムスの「P-153」や、同じSOTOならアミカスだと思いますが、ブログ主が敢えてこの「SOD-300S」を購入したのは、オプティマスのウインドシールドの存在を知ったから。↓コレ
そしてスノーピークのトレック900。
このSOTOの「SOD-300S」とオプティマス・ウインドシールド、スノーピークのトレック900の組み合わせ、めっっっっっっっちゃ良いです!
ジェットボイルとかの高効率なバーナーなど色々と使わせてもらいましたが、ブログ主の登山スタイルにはこれが「完璧」と言えるほど気に入っています。ブログ主の登山スタイルには「会心の一撃」状態なので、テンション高めにご紹介します!
風防(ウインドスクリーン)には以前から不満があった
ブログ主は前々から、
- コンパクトなガスバーナー
- 炎が鍋底に広がりやすい形状な火口のバーナー
が欲しかったのですが、その筆頭に米Backpacker誌でエディターズチョイスを受賞した「SOD-300S」は頭にありました。しかし風に対する懸念があって今まで買いませんでした。
もちろん風防で防げば大丈夫(なはず)なわけで、当然、風防はAmazonで買った安物ですが持っていますし、今でも使ってます。ただ風防そのものの”ジレンマ”というか、
ジレンマな点
風を効果的に防ぎたい
→ 背の高い風防を選ぶ
→ 背の高い風防は風で倒れやすい
→ 風に弱い
という経験があって、でも”まぁこんなもの”としか思っていなかったブログ主でした。
コンパクトなバーナーは、炎の1点集中型が多い。
一方の登山向けのバーナー、例えばみんな大好きプリムス「P-153」。これ、お値段は張るけど耐久性も評判で、持っている人が物凄く多いと思います。

この記事を書くにあたりP-153をお借りしました。Mさんありがとうございます!
燃費(OD缶250タイプで55分)がもっと良ければかなり良いと思うのですが…(ちなみに買ったSOD-300SはOD缶250タイプで90分)

左側がプリムスP-153、右側はSOTOのSOD-300S

それでもブログ主のSOD-300Sってコンパクトさでは相当頑張ってる方ですよ!
コンパクトさを追求すると、火口もコンパクトにならざるを得ず。やっぱりコンパクトさと炎の広がり方はトレードオフな関係な様子です。
「SOD-300S」と「ウインドマスターSOD-310」の比較
今回ブログ主が買ったSOTOのSOD-300Sと、同じくSOTOで大人気な「ウインドマスターSOD-310」やその廉価版「アミカス」との違いは、何と言っても火口の形状が全く異なります。
- ウインドマスターやアミカスは”すり鉢型”
引用元:http://www.shinfuji.co.jp/images/products/sod-310_6.jpg
この写真のように、火口がすり鉢状になっています。
引用元:http://www.shinfuji.co.jp/images/products/sod-310_10.jpg
この形状のメリットは、上記のイラストのように横風に強い形状だという事。さらに競合プリムスの「P-153」との燃焼実験でも「ウインドマスターSOD-310」の方が早く沸騰させることができたというレビューが多いのは、おそらくこの耐風性能差と火口とクッカーの底との距離の差(ウインドマスターSOD-310の方が鍋底に近い)かなと想像してます、おそらく効率が良いのでしょう。
すり鉢形状のデメリットは、炎が集中するので食材が焦げやすいです。特にチタン製クッカーでは顕著だったりします。個人的にも、パスタを茹でる時に、テント場などで水を少なめにせざるを得ない状況だった場合、茹でてるつもりでパスタを少しだけ焦がしてしまった経験があります。
- SOD-300Sは”ドーム型”
で、ブログ主が購入した「SOD-300S」の火口はドーム型。
この形状は、炎がクッカーの底全体に広がって加熱しやくすなっています。
上記のように炎が広がるので、チタンのクッカーであっても”多少は”焦げにくいと感じます。それでもチタンのクッカーでは焦げますけどね(^_^;)SOTO SOD-300Sの煮え立ち方(GIFアニメーション)
煮え立ち方をGIFアニメーションにしてみましたが、こんな感じで火口の形の通りに丸くブクブクと煮え立っているのがわかると思います。
で、このドーム型デメリットは何と言っても風!
実際、アウトドアでは無風という事はまぁ無いです。ここに「ウインドマスターSOD-310」や「アミカス」の絶対的な存在価値があると思うのですが、逆に言うとブログ主が購入した「SOD-300S」の”致命的”とも言える弱点だと思っています。
SOD-300Sの弱点をオプティマス・ウインドシールドが救う!
で、この弱点を思いっきり防いでくれるのがオプティマスのウインドシールドなんです!
オプティマスのウインドシールドなんです!!大切なので2回書きました。
写真の通りオプティマスのウインドシールドは、OD缶のクビをチョークスリーパー極める感じで固定します。ちょうど火口からクッカーの下の部分だけを風から守る感じです。
メリット1:五徳サイズがぴったり!
オプティマスのウインドシールドと「SOD-300S」この組み合わせのために作ったのかというくらいぴったりなサイズ!
上記の写真の通り、本当にぴったりです。
ちなみにプリムスのP-153の場合ですと、
大きな十字型五徳がメリットのP-153ですが、最大の大きさには広げられません。1つ折り曲げると指先が入るくらいの隙間ができます。まぁでも実用上の問題は無いと思います。
メリット2:スノーピーク・トレック900とのスタッキングがピッタリ!
オプティマス・ウインドシールドの直径はおよそ120mmちょい。トレック900の鍋底の直径もおよそ120mmなので、スタッキングも完璧。
OD缶の250サイズの直径はどのメーカーもおよそ110mmなので、250サイズがぴったりなクッカーならば、スノピのトレック900以外でも対応できると思います。
高さまで合わせて作ったのかというくらいピッタリ!トレック900の巾着袋に一緒に入れておけます。板状の風防ではここまでコンパクトにはスタッキングできませんから。
【追記】スノーピークの300マグも乗るようになった!
先日の100均自作バーナーパットがどうもうまくいかず、アマゾンで探し当てたのがドはまりで嬉しい(^o^) pic.twitter.com/KUvDsgpPx5
— たけめ まえかわ (@maekawamaekawa) 2017年10月11日
SOD-300Sの五徳では乗せられなかったスノーピークの300マグでしたが、この丸いステンの網をバーナーパットにすることで乗せられる様になりました。
メリット3:鍋もそれなりに振れる!

オプティマスのウインドシールドを装着した状態で鍋を振ってみた(GIFアニメーション)
トレック900の鍋蓋なら、炒め物する時に軽くならお鍋を振ることができます。ガシガシ振るとバーナーを倒してしまう危険性があるのですが、ヘラ等を併用して食材をかき混ぜることができれば問題ないでしょう。
メリット4:OD缶そのものは加熱され辛い。
OD缶本体は風にさらされた状態なのがオプティマスウインドシールドの特徴です。
板状の風防は、風が強いからといって火口に近づけ過ぎて使っていると、輻射熱がOD缶まで伝わって加熱されやすいです。ガスが気化すると缶が冷えて火力が落ちるので、これを上手に使うと有効ではあるのですが、やっぱりガス缶が加熱しちゃうのは怖いですよね。
マイクロレギュレーターストーブは加熱性能が落ちにくい!
気化熱等でガス缶が冷えて、加熱性能が落ちてしまうのを挽回できるのが、SOTOのマイクロレギュレーターストーブ(SOD-300SやSOD-310)なんです。ここにもSOD-300Sを選んだ理由があります。
欠点:プラスチック部品が溶けるかも
絶賛しているこの組み合わせですが、気になるというか今のところ唯一の問題点。それはオプティマスのウインドシールド内はすごい熱がこもる事。
このSOD-300Sではイグナイター(点火装置)の赤い部品にプラスチックが使われてるのですが、下手すると熱で溶けるかもしれないです。
【追記】SOD-300専用 ウインドスクリーン SOD-451を追加購入
熱のこもりがちょっと気になって、念のためにSOD-451もポチりました。
内部の熱のこもり方も随分気にならなくなったのと、お湯が湧く時間がさらに早くなったような感じがあります。(未測定)
プリムスのP-153でオプティマスウインドシールドを使おうとすると、火力調整つまみの反対側にイグナイターがありここにプラスチックが使われているので、いっそう要注意です。
ということで、このオプティマスのウインドシールドとSOTOのSOD-300S、そしてスノーピークのトレック900の組み合わせ、本当に気に入っていて、下記のようにマグカップをスタッキングして使いまくっています!
お湯を沸かす事が多いスタイルの人や、気になった方はぜひ試してみて下さいね!
【関連リンク】新富士バーナー「SOTO」