最近気になっていたのが登山専用GPS。登山中、正確に自分の居場所を把握する事はとても大切なのですが、でもガーミンなどのGPS専用機は数万円もする高級品でなかなか購入できるものではありません。
しかし最近ブログ主はiPhone7Plusを購入しております(^_^) iPhone7は端末としての性能がさらに良くなって防水にも対応。屋外で多少の雨に打たれても大丈夫になったiPhone7を登山用GPSに活用したいと思っていました。
※YAMAPのGPSアプリをもっと便利に使いたくて、CASIOプロトレックスマート WSD-F30 を導入しました。
そこで今回は、いろいろリリースされている登山用GPSアプリをお試ししてみて、ブログ主にはYAMAPが良かったと感じた理由と使い勝手をレビューしたいと思います。
欲しい機能は、登山地図と現在地の把握
まずどのような機能が欲しいかを把握しておきます。
ブログ主がGPSアプリで欲しい&重要視する機能は3つ。まぁ当たり前な機能ばかりなのですが重要です。
- オフライン機能
携帯の電波が届かない場所でアプリが利用できる「オフライン」機能は必須です。 - 登山地図
当然ですが現在位置の把握には地図も必要ですよね。 - 現在位置の把握(GPS)
今どこにいるのかを簡単に知ることができるのがGPSアプリなわけで当然欲しい機能です。GPSの精度はスマホ側の性能次第なところもあるので、測位精度をアプリに求めるのは筋違いかな?
登山GPSアプリを比較してみたら、今ならYAMAPを選択。
ということで上記3つを満たすことができそうなアプリを4つに絞って、実際に使ってみました。すべてiOS&Androidの両方に対応しています。
オフライン地図 | ルート記録 | SNS連携 | 課金 | |
YAMAP | ◯ | ◯ | ◯ | 無料・480円/月など様々 |
ジェオグラフィカ | ◯ | ◯ | × | 無料 or 960円 |
ヤマレコMAP | ◯ | ◯ | ◯ | 無料・360円/月〜 |
山と高原地図 | △一部不可 | △一部不可 | △他社サイト | 500円/山 400円/月など |
YAMAP(ヤマップ)
今後とも使ってみようと思ったのがYAMAP GPSアプリ。インターフェースもわかりやすく、ルート情報の更新・改良、アプリの改善が恐ろしく早いです。今後、大きな山へ行く時には有料プランに申し込むと思います。地図代だけでも考えたら安いものです。ジェオグラフィカ
迷ったのがジェオグラフィカ。GPSアプリとしては一番完成度高いかもです。しかし記録したデータのバックアップがDropBoxなど外部サービスと”手動で”連携させないといけないのが不便でしたので今回はパス。ヤマレコMAP
老舗ヤマレコの謹製アプリ、ヤマレコMAP。「いまココ」機能で現在地をリアルタイムで確認確認することもできるそうで(携帯の電波が届けば)万が一遭難しても現在位置を自動で送信してくれるのは良い機能。でもブログ主的にはアプリのインターフェースが若干使いにくかったのでパス。山と高原地図
非推奨です。
auスマートパス以外を契約している人なら若干良いかなと思ったのですが、auのiPhoneユーザーは圏外では使用不可能!
もともと紙の地図からの会社さんなので、従来のようなビジネスモデルからの脱却はできないんでしょうね、残念ですが仕方ないです。
YAMAP GPSアプリを実際に使ってみる。
ということでオススメはYAMAPアプリ。無料でほとんど使えるので、まずはYAMAPを使ってみて試してみて下さい。なかなか良いですよ(^^)
まずはアプリをインストールしてログイン
iPhoneならAppStore、AndroidならGoogle Playで、「YAMAP」のキーワードで検索&ダウンロードします。
ダウンロードしたYAMAPアプリを起動させログインします。ちなみにブログ主はFacebookのアカウントでログインしてます。
山の地図をダウンロードする。
YAMAPにログインできたら、さっそくダウンロードしてみましょう。
以下の5番(ステップ5)までは、自宅のWi-Fi環境下で予め済ましておくことを進めします。登山口が圏外だったらダウンロードできないし、パケ代の節約にもなります(^^)
step
1まずは、画面下の”のぼる”をタップ
起動したYAPMAPアプリの画面の一番下に並んでいる4つのボタンの中の「のぼる」ボタンをタップします。
step
2「地図から探す」をタップ
のぼる画面に切り替わり、画面上部の「地図から探す」のボタンをタップします。step
3「名前、都道府県などから探す」に入力
そして画面最上部の「名前、都道府県などから探す」に、ほしい地図の検索キーワードを入力します。step
4関連ワード欄に出てきた地図をタップ
甲斐駒ヶ岳を検索したら、関連ワードリストの最上段に”甲斐駒ヶ岳・日向山(山梨県北杜市)とリストアップされたので、ここをタップ。step
5「地図」をタップ- 無料地図かプレミアム地図かを選択
無料地図かプレミアム地図を選択できますので、任意でダウンロードして下さい。
画面を閉じても大丈夫!
ダウンロードした地図は覚えててくれるので、登山開始時に再び起動させればOKです。
実際に使ってみた感じはこんなです。
ということで実際の登山、甲斐駒ヶ岳でYAMAPのアプリを使ってみた時の様子をチラリご紹介。
登山開始時、画面左下のスタートボタンをタップ。
登山口など、記録を始める時にYAMAPアプリを起動、地図を上記5ステップの手順で再度開きます。
すると上記のような画面になりますので、画面下部の「スタート」ボタンをタップして記録開始!
予め地図をダウンロードしておけば、登山口で携帯の電波がつながらなくても、スマホの電池節約のための「機内モード」でも問題なく使えます!賢いねぇ。
YAMAPの登山地図は、国土地理院の登山ルート(黒い破線)も記載してありますが、このアプリが示す登山ルートは赤い線。つまりこのアプリで集めた沢山のデータがルート図に反映されているらしいです。つまり、国土地理院の登山ルートよりも実際のルートに則しているのがYAMAPの登山ルート地図なんですね。こういうのは本当に有難い。
結局、YAMAPのGPSアプリってどうなの?
とても良くできたアプリだと思います。今のところiOS版でしか利用していませんが、
登山地図が豊富に用意されていて、紙に印刷する用もダウンロードできる。
GPSアプリだけに頼らず紙でも持っていく必要があります。YAMAPのホームページで紙に印刷する用の登山地図をダウンロード出来るのでとっても簡単だし、より安全です。
YAMAP以外のアプリを併用しても記録し続けてくれる。
YAMAPでの記録中に、写真撮ったり、ネット閲覧したり、LINEしたり、画面の電気を消しても(YAMAPアプリの停止ボタンや一時停止をしない限り)バックグラウンドで記録し続けてくれます。
GPSトラッキングを一時停止できる。
バックグラウンドでGPSの記録をし続けてくれるYAMAPアプリですが、これは電池の消耗とトレードオフな関係。そこでYAMAPアプリは、休憩中などはGPSの記録を一時停止して電池を節約することができます。
地味だけど大切な機能です。バックアップ(WEBとの連携)が自動
登山が終わって、画面下部の「終了」ボタンをタップ。すると(ネットに繋がれば)YAMAPの自分のアカウントと同期して記録してくれます。なので、例えばパソコンでも同じデータを確認することができます。
クラウド型サービスの便利なところですね。
という感じで欲しい機能は当然のこと、ブログ主が感じた便利だと感じた以外にも沢山の機能がYAMAPアプリには搭載されているようです。
電池の持ちやGPSの精度は?
気になるのは、YAMAPアプリの電池の持ち具合やGPSの精度ですが、これらは端末の性能・電池の劣化具合に大きく影響してくるので一概には言えないです。ただiPhone7Plusユーザーとしてお答えできる範囲では、
- 電池消費量
5〜8%ほど/時間あたり
雪山や夏山で使ってきて、およそ上記のような感じです。圏外だと電池の消費が激しいので、登山中は機内モードにしてる中での数字です。iPhone7プラス並の電池容量があれば、YAMAP用途以外で使い過ぎなければ1日は問題ないでしょう。 - GPS精度
顕著なGPS測位ミス・測位漏れは一度もありません。頂上付近以外は森の中だったりする環境でしっかりトラッキングされているので、優秀と言えるのではないでしょうか。
それでも紙の地図&コンパス、モバイルバッテリーは必携です!
こんな感じでとても使い勝手が良く、しかも上記の他にも様々な便利機能が搭載されているYAMAPです。
しかし、こんな優秀なYAMAPアプリも、スマホの電池が切れたらただの文鎮。荷物にしかなりません。
万が一に備えて、
- モバイルバッテリー
- 紙の地図
- コンパス
は必ず持って行きましょう!
【関連リンク】
YAMAP 登山・アウトドアの新定番
スマートフォン電池の節約方法(YAMAPホームページ内)