登山、トレッキング

甦りを願う古の人々の願い。世界遺産 熊野古道「熊野参詣道中辺路」を歩く。近露王子〜熊野本宮大社

祓戸王子 75番
前回の記事、甦りを願う古の人々の願い。世界遺産 熊野古道「熊野参詣道中辺路」を歩く。滝尻王子〜継桜王子編の続きです。

熊野古道 中辺路ウォーキング2日目 近露王子〜熊野本宮大社

熊野古道歩きは2日目、この日は24kmを超える長丁場です。

  • 歩行距離 24.7km
  • 時間8時間(休憩含む)
滝尻王子〜近露王子〜継桜王子 地図 その2

2日目:近露王子〜継桜王子(1日目その2と同じ)

滝尻王子〜近露王子 地図 その1

2日目:継桜王子〜熊野本宮大社 地図その1

滝尻王子〜近露王子 地図その2

2日目:継桜王子〜熊野本宮大社 地図その2

1日目ほどアップダウンは無いハズでしたが、迂回路の山道がけっこう登り&下りがあります。

少し難所の迂回路(4km)

で、仲人茶屋跡から湯川王子の間に迂回路が設定されています。

中辺路 小広峠~船玉神社間 迂回路 地図

もともとは高圧線保守用の道を転用したのかな?

結構な山登りなので少し大変でした。1日目でもっと歩けるなら、距離を稼いでおいた方が良いです。

近露王子 バス停
おはようございます。大晦日のなかへち美術館前のバス停です。紀伊田辺駅からの始発バスに乗車して1時間くらいかな?

近露王子
この日は大晦日だったのですが、この近露王子は霜がびっしり!そりゃ寒いわけだ。

近露王子
こんなに立った霜柱見るの初めてかも…

近露王子
昨日も来た近露王子の碑にごあいさつ。今日もよろしくお願いします。

近露王子〜比曽原王子 近露小学校
近露小学校の校庭にも霜がびっしり。足跡つけて歩きまわりたい(^^)

近露王子〜比曽原王子
しばらく古道を進むとお日様が当たってきました。やっぱりお日様は暖かいな(^^)

近露王子〜比曽原王子 乙女の寝顔
この遠くに見える山並み、乙女の寝顔なんて言われているそうです。

比曽原王子
まずは比曽原王子。この碑があるだけでした…

比曽原王子〜継桜王子
ここからしばらく民家の前を歩いてきます。

比曽原王子〜継桜王子
明日から2017年、毎年こういうの作ってらっしゃるのかな。

継桜王子
そして継桜王子に到着。この大きな杉の木は野中の一方杉(のなかのいっぽうすぎ)と呼ばれています。

継桜王子
この杉の木は樹齢800年との事、鎌倉時代からここに生きてるんだ。凄いなぁ。

継桜王子〜中川王子
ちなみち去年はここでリタイヤしました。もうアキレス腱が痛くていたくて…

野中の清水
継桜王子を少し下ったところに野中の清水。昔からこの辺りの人々や通行人の喉を潤してきました。

野中の清水 野中の清水
日本百名水の1つ。冷たいよね、当然…

野中の清水
ヒエッ冷え!こんな山の中で豊富な湧き水は貴重だったんだろうあぁ。

秀衡桜
秀衡桜。滝尻で出産して残して来た藤原秀衡夫婦が桜を植え、この無事を願ったのがこの秀衡桜。

中川王子
そしてお隣の中川王子。古くから存在が判明している王子らしいのですが、ちょっと寂しい扱いの王子。

小広王子
続いて小広王子。以前は現在の位置よりもっと高い所にあったそうですが、現在の道が開通して今の位置に降ろされたそうです。

小広王子〜熊瀬川王子
そして熊瀬川王子へ向かいます。ここから再び森の中の熊野古道になります。

中川王子〜小広王子
石階段はいつの時代のものなんだろう?

熊瀬川王子
そんな森の中にひっそりと佇む熊瀬川王子。中世の資料には出てこない熊瀬川王子は、存在自体が怪しいとの事(^_^;)

熊瀬川王子〜岩神王子 一里塚跡
その横に一里塚跡。和歌山からここまで当時の道で28里(112km)。昔の人は歩くしか来る方法はないんですよね、凄いなぁ。

熊瀬川王子〜岩神王子 43番
このあたりは、昔はヒルが出て旅人は大変困っていたそうです。

熊瀬川王子〜岩神王子
そして林道に出たと思ったら、

熊瀬川王子〜岩神王子 通行止め
ここで通行止め。

熊瀬川王子〜岩神王子 迂回路
例の迂回路が設置されています。地すべりの危険性があるため通行禁止。

熊瀬川王子〜岩神王子 迂回路
順番通り辿りたかったけど、地すべりの危険じゃ仕方ない。

熊瀬川王子〜岩神王子 迂回路
川を渡って、

熊瀬川王子〜岩神王子 迂回路
山の中へ入っていきます。

熊瀬川王子〜岩神王子 迂回路 熊瀬川王子〜岩神王子 迂回路
獣避けの網をくぐって、本格的な山道になります。

熊瀬川王子〜岩神王子 迂回路
このあたりからは日が当たらないので霜柱がびっしり。しかも風が吹くと結構肌寒い。

熊瀬川王子〜岩神王子 迂回路
それにしてもずいぶん登ったなぁ。

熊瀬川王子〜岩神王子 迂回路
獣避けの網の反対側まで登ってここから一気に下ります。

熊瀬川王子〜岩神王子 迂回路
林道へ出てしばらく歩くと臨時のトイレが設置されていました。こんな山の中にまで整備が行き届いているのはすごい。

熊瀬川王子〜岩神王子
そして迂回路終点。

熊瀬川王子〜岩神王子
ここから本来の熊野古道へ合流、再び森の中へ入っていきます。

岩神王子〜湯川王子 一里塚跡
一里塚跡、和歌山から29里。

岩神王子〜湯川王子
綺麗な川にかかる小さな橋を渡って、

湯川王子
湯川王子に到着。九十九王子のうち比較的格式の高い准五体王子として、また道湯川の氏神として祀られていたとの事です。

湯川王子
こんな山奥にまで皇太子さまはいらっしゃったのか。

湯川王子〜猪鼻王子
そして急な階段を登り、

湯川王子〜猪鼻王子 三越峠
林道へ出ると三越峠。

湯川王子〜猪鼻王子 三越峠
峠の近くの三越峠休憩所でお昼休憩。この日、ここに居た人全員が外国人の方々でした。

湯川王子〜猪鼻王子
さぁ、あと10kmあまりで本宮大社。

湯川王子〜猪鼻王子
開けた場所だけど、こんな状況ということはがけ崩れでもあったな、きっと。

湯川王子〜猪鼻王子
再び林道を歩き、

湯川王子〜猪鼻王子
そして再び林道を逸れて下ります。

湯川王子〜猪鼻王子
道は音無川沿いに。

湯川王子〜猪鼻王子
赤木越の起点を通過して、

猪鼻王子
そして猪鼻王子。ここも石碑のみ。

猪鼻王子〜発心門王子
再び林道を進み、

発心門王子
発心門王子に到着。

発心門王子 世界遺産碑
発心門王子は熊野本宮大社の神域の入口とされて、各王子の中では別格扱い何だそうです。

発心門王子〜水呑王子
そうか、いよいよここから神域なんだ。

発心門王子〜水呑王子
長閑な人里の中を進みます。ここからしばらくは舗装路。

水呑王子
そして水呑王子。

水呑王子〜伏拝王子
「蘇生の森、熊野古道」甦りを願う道はもうすぐ終わり。

水呑王子〜伏拝王子
伏拝王子までなだらかな道を進みます。

三里富士(百前森山)
ふるさと富士のひとつ、三里富士を眺め、

伏拝王子
伏拝王子に到着。旧社地の大斎原を、ここではじめて望むことができたため、遠く望んで伏し拝んだことからそう名付けられているそうです。

伏拝茶屋
すぐ脇にある伏拝茶屋で少しだけ休憩させてもらいました。ただお店はお休みでした、大晦日じゃ仕方ないね。

伏拝王子〜祓殿王子
いよいよラス2の祓殿王子へ。

伏拝王子〜祓殿王子 三軒茶屋跡
橋を渡って、

伏拝王子〜祓殿王子 三軒茶屋跡
三軒茶屋に到着。やっぱ「さんちゃ」て呼ばれてるのかな。

伏拝王子〜祓殿王子
本宮大社まであと2kmあまり。

伏拝王子〜祓殿王子
昔の人も、残り少しだとテンション上がったりしたのかな?

伏拝王子〜祓殿王子
ん?ちょっと寄り道?

伏拝王子〜祓殿王子
せっかくだから行ってみよう。

伏拝王子〜祓殿王子
お!

伏拝王子〜祓殿王子
大斎原の大鳥居が見える!あそこへは明日行く予定です。

伏拝王子〜祓殿王子
この標識もとうとう74番。

伏拝王子〜祓殿王子
ここから道は団地の中の一般道へ。同じ形の家ばかりなのね。

祓殿王子
そして最後の王子、祓殿王子。参拝の直前に身を清める潔斎(けっさい)所との事です。

祓殿王子 75番
ここ祓殿王子は75番が最終番号、ということで、

祓殿王子〜熊野本宮大社
熊野本宮大社に到着!2日間で38kmあまりの長歩きでした。距離は長かったけど意外とまだ歩ける感じ(^^)

熊野本宮大社
とりあえずご挨拶させて頂こうと思い境内へ入ったら、偶然にもお祓いに参加させてもらうことができました。

熊野本宮大社
この中に人形とお祓いの紙きれが入っていて、神主さんの合図に従って人形を体の悪いところにあてがって厄を払います。

熊野本宮大社
無事踏破できたし、お祓いもさせて頂いちゃいました。本当にありがとうございました。改めてまた明日ご挨拶させて頂きます。

川湯温泉
そして本宮大社からは、バスでこの日のお宿「川湯温泉」へやってきました。早くひとっ風呂浴びたいな(^^)

次回、川底から湧き出る温泉でひとっ風呂浴びよう。和歌山県田辺市の川湯温泉「仙人風呂」に入ってみた。へ続きます。

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