前回の記事【テント購入の検討】登山で使う2人用テント、型落ちのMarmot Limelight 2P を購入するまでの話。の続きです。
今回は購入したマーモット Limelight 2Pテントのレビューです。
購入したテントはこんな感じ
配送の箱から取り出したマーモットLimelight 2Pテントとその収納袋。これが結構デカイんです。
中身の入った状態で、袋の長辺は65cm、短辺は20cmほど。かなり大きめではありますが袋には余裕があります。なので強めに折りたたんだりすれば、もっとコンパクトにできそうですし、雨で濡れていたり風が強い中での収納する場合には、この大きさの方が都合が良いでしょう。
テント本体・ポール・フライシートの合計の重さは2100gほど。
本体以外で付属するのは、
- ペグ
- 張り網
- 自在
- ロフト用の網
- グランドシート(フットプリント)
- 補修用ポール
などを入れると2.2kgあまりになります。付属する黒色の張り綱は見え辛くて、テント場で引っ掛けてしまいそうなので、もっと派手な張り綱に交換する予定です。
【追記】張り綱を買い替えました。↓反射材入り、4mが6本でこの値段でした。十分です(^^)
これは付属のテント用のポール。黄色いのがテントの本構造体となりX字に立ち上がるメインポール。そして青いのが短辺側を横断する梁となるグローポールです。
風速10m/sを超える強風下で試し張り
ということでやって来ました木曽三川公園の東海広場。ここのテントサイトをお借りして撮影してきました。
国営木曽三川公園 東海広場
犬山市の桃太郎公園と迷ったのですが、日帰りですし無料でテント場を利用させてもらえること、この時期なら春以降の恐怖の激混みっぷりはないだろうと。
さらに幸い(?)にも低気圧が急速に発達するという悪天候に恵まれ、強風下での試し張りをレポートです(^_^;)
Marmot Limelight 2Pテントの組立
グランドシートをレイダウン。四隅をペグで固定します。
グランドシートの上にインナーテント本体をレイダウン。グランドシートを固定したペグに引っ掛けます。
テント本体の4隅にあるグロメットにテントポール(黄色)を差し込んで、
ポールを立ち上げます。
黄色いテントポールには、黄色いクリップを引っ掛けます。
これで黄色いポールに沿ってテントのインナーが立ち上がります。ちなみに強風に煽られてポールも歪んでしまっています(^_^;)
さらに青いポール(グローポール)を黄色いポールの上に通して梁を作ります。
青いポールには、青いクリップを引っ掛けます。
これでインナーテントが竣工。
続いてフライシートをかぶせます、赤いタグがついた方同士のバックルに固定し、
ちょっとわかりにくいですが、フライシートとポールをマジックテープで必ずつなぎましょう!
ここ、張り網で引っ張られている部分の真裏に上記のマジックテープが付いています。つまり張り網とポールがつながるので、より風に対して強くなります。
ということで、強風の中Marmot Limelight 2Pが竣工しました(^_^)
Marmot Limelight 2Pはこんな感じ
フライシートは、ポリエステル100%のリップストップ。
リップストップとは、太さの違う繊維を写真のように碁盤の目のように編み上げ、例え破れ始めてしまっても太い繊維で止まるように設計された布の事。ポリエステルは水を含まず紫外線にも強いので、フライシートにはピッタリな素材かもです。
フライシートには、換気用レギュレーターがついています。
そして外を覗ける小さな窓も付いています。これはマーモットのテントらしい仕様なんだとか。
縫い目にはシームテープが貼ってあります。
テント本体は、D型の形をした入口が片側に1つ。壁はメッシュの部分とナイロン製の壁の部分が交互に並んでいます。
床は防水加工のナイロン100%。縫い目にはシームテープが貼ってあります。
隅にはポケットがあり、小物を収納できます。
天井にはギアロフトを標準装備。ヘッドライトなどを置いて明かりを取ることもできます。またロフトのフックを流用して張り網を渡せば洗濯物も干せるかな?
幅は狭い方が1200mmほど。
広い方が1300mmほどあり、少しだけ台形になっています。広い方が枕の方向という想定な感じです。
右側のマットは、サーマレストのリッジレスト ソーライト スモールサイズ。これは幅が550mmなのですが、横にザック(グレゴリーバルトロ65)を置いてもこれだけ余裕があります。
ちなみに長い辺は2100mmあまり。
頭上高はギアロフトまでで1000mmを確保。
そしてこの青いグローポールが壁面を立ち上げるので、
頭上の狭い辺であっても770mm程もあり、ヘッドクリアランス(テント内で座った時の頭と天井との間の距離)が相当広くなります。
さらにこのグローポールは、テント本体とフライシート間の間隔を広げる効果により、テント内の換気効率アップや結露の防止の効果も見逃せないでしょう。
クリップはダブルクリップ式。
そして珍しいのがこのクリップで持ち上げられる台形のタブ。このおかげでテント本体が幅広く上方に引き上げられ、テント内の有効スペースがより広くなるという工夫です。
前室はとっても広々♪登山靴などの道具類も余裕で置けます。
マーモットLimelight 2Pの良かった点、気になった点
まずは良かったところ
まずは組み立て易さ。それぞれの場所で同じ色同士を目安にして組み立てることで、説明書が無くても簡単に建てることができます。
テントにフライシートをかぶせるにも、フライシートの前後左右がわかりにくいテントがいっぱいある中、ここも同じ色同士を目安にして組み立てることができます。
アメリカのメーカーのテントは一般的にメッシュが多様されており、フライシート無しで夜空を見ながら眠るという使い方がされるそうです。それが日本向け仕様になると、メッシュを無くしてナイロンパネルだけにしたりと、雨の多い日本の風土に合わせた本国仕様とは異なった商品でラインナップされます。
そんな中でLimeLight2Pは米国仕様と同じメッシュ多用な本体。こんな風の強い日に使ってみたらどんな感じなのでしょうか?
で、すごく意外だったのが、これだけ強風下であっても室内ではほとんど風を感じなかった事。風上側の張り網を1本だけ省き、フライシートとテント本体の隙間を狭くすることで風が入りにくくなるようにフライシートを張ったというのはあるのですが、これだけメッシュを多様しているテントだとは思えないほど風は感じませんでした。
そして風によるバタつき音、特に前室のフライシートがバタバタと音を立てることが多いのですいが、それとても小さい事。稜線上のテント場のような、下から吹き上げるような風だったらどうなるか分からないですが、少なくとも横から吹き付ける強風に対しては、かなりしっかりしていました。
そして室内の広さ、これは文句なしに広いです。
今時のテントでは珍しくはない装備のギアロフトなのですが、灯りをおける場所だったり小物を置いとける場所はあったならあっただけ良かったりするんです。
そして残念なところ
まずは最も残念賞なコレ、レギュレーターが室内から開閉ができない!これは非常に残念(*_*;
そしてテント本体の下部、床の布と壁の布が床の高さで縫製されているところ。国産のテント(ブログ主が持っているムーンライトテントも)は、一般的にバスタブ構造と呼ばれる構造じゃないです。
まぁこれは買う前からわかってて買ったのですけどね。
残念な部分がちょっと少ないですが、実戦投入前なので気づいたのはこれくらい。
ということで実戦投入はどの戦いに投入しようかな♪
【関連リンク】
マーモット(日本)
マーモット(アメリカ)