「水」はアクティビティにおいて大変重要なのですが、その分の「重さ」との戦いでもあります。例えば登山において水場が確実にある場合、麓から担ぐ水の量を減らし荷物量を削減、途中で必要な分を汲むことで、軽快に歩き続ける事ができるようになります。
そんな水場での水分補給で、より安心な水を確保する上で役に立つ浄水器が「ソーヤーミニ」です。
使っている人を見てると、ほとんどペットボトルで水を汲み、それを浄水しているのですが、ブログ主はエバニューのウォーターバッグを使って浄水しています。
とても小さな事ですが、ペットボトルと比べて大変便利だと思うので、短めにご紹介します!
ソーヤーミニは、こんな便利で優秀な浄水器
ソーヤーミニには、ソーヤーミニ(浄水器)本体とストロー、パウチ容器に洗浄用シリンジ(注射器)が同梱されています。
本体の長さは13cmあまりの手のひらサイズでコンパクトになっています。
上記の写真では、右から汚い水を入れ、浄水された水が左側から出てくるというわけ。「FLOW」の矢印通りですね。
汚い水を入れる側にはネジ山が切ってあって、付属のパウチ容器は当然ですが、一般的なペットボトルも固定できます。この点は後述しますね。
ソーヤーミニ本体を通過した(洗浄された)水は、ここから出てきます。
38万リットルを浄水可能
このソーヤーミニ、38万リットルも浄水が可能なのだそうです。一生涯使い続けても寿命が来ないくらいな量ですね。ホントかなぁ(^^;
最高水準の除去率
0.1マイクロメートルの穴に水を通して濾過するソーヤーミニ。下記の除去率は、薬品を使わない方法では最高レベルの除去率なのだそうです。0.1マイクロメートルならエキノコックスも除去できるみたいですね(^^)
水生微生物 | アメリカ環境保護局の基準値 | ソーヤーフィルターの除去率 | 基準値をクリアするか? |
バクテリア(コレラ菌、ボツリヌス菌、チフス菌、アメーバ赤痢菌、大腸菌、大腸菌群、レンサ球菌、サルモネラ菌) | 99.9999% | 99.99999% | ○ |
微生物(ジアルジア、クリプトスポリジウム、サイクロスポラ) | 99.9% | 99.9999% | ○ |
ただ、水に溶けている重金属を含む溶解固形成分、カルシウムやマグネシウム、放射性物質、ウイルスは除去できないそうです。カルシウムやマグネシウムはまだしも、重金属・ウイルスまでは除去できないのは把握しておく必要があると思います。
ソーヤーミニの使い方
付属の部品を使って、色々な浄水方法を実践できます。
ペットボトルと組み合わせる
ペットボトルを利用する浄水方法が一番多い使われ方じゃないでしょうか?
およそ普通に販売されている飲料品のペットボトルを、ソーヤーミニ本体を接続することができます。柔らかいペットボトルが使いやすい
”い・ろ・は・す”のような柔らかいペットボトルを組み合わせて使ってる人が多いようです。ストロー(付属品)
この灰色のストローを汚水側に挿して、浄水側からチューチュー吸えば、きれいな水が飲めるという仕組み。パウチ(付属品)
付属の500mlのパウチをつなげ、浄水することもできます。
でもこんなキレイなパウチに汚水を入れるのはちょっともったいない気がしないでもない(^^;ハイドレーションシステムに組み込む
ハイドレーションシステムの途中にソーヤーミニを組入れて水を補給することができます。ホースの切断が必要
ハイドレーションシステムのホースを切らないと組み込めないので、ブログ主はハイドレーションシステムシステムには組み込んでいません。
オススメの組合せ:ソーヤーミニとエバニュー ウォーターバッグ
当初は、い・ろ・は・すのような「柔らかい」ペットボトルと組み合わせで浄水していたのですが、テント泊で持っていくエバニュー ウォーターバッグ2L (品番:EBY209)で使えないか?と試してみたら…
ぴったり!
エバニューのウォーターバッグは、
- 水を汲みやすい。
- 2リットル汲める(3リットル版あり)
※3リットルもは不要だと思って2リットル版を買ったのですが、乾燥重量の差なんて誤差ですし、3リットル版に2リットル入れれば収納スペース的にも差はないのに気づいたブログ主。
次回買う時は3リットル版のウォーターバッグを購入予定です。 - 洗いやすい。←とても重要
- 乾燥させやすい。←とても重要
という利点がります。
特に、ペットボトルや付属のパウチでは内部を乾燥させにくく不衛生になりやすいですが、エバニューのウォーターバッグなら簡単に乾燥まで行うことができます。
またエバニューのウォーターバッグは結構丈夫で、気兼ねなく使い倒すことができます。今まで水漏れの経験はありません。
そして使った水の体積分をコンパクトにすることができるのもウォーターバッグの良いところ。ペットボトルはどうしてもデッドスペースが生まれてしまいますからね。
ブログ主流、浄水のやり方。

大雨で少し濁ってしまった水場の水。この程度なら余裕でキレイに浄水してくれます。
ブログ主は、浄水前の水をエバニューのウォーターバッグに汲んでおいて、使う分を”都度”浄水することで、浄水直後の水を供給しています。
浄化水は、水道水みたいな塩素消毒が無いため”水腐り”が少し怖いですが、浄水直後の水を使う分には問題ないはず…という考えのためです。
またその場で必要以上に浄水しても、浄水した水を運ぶウォーターバッグが必要となります。つまり荷物の削減にならないためです。
防災用としても優秀な浄水器!
小さな本体で38万リットルも浄水能力のあるソーヤーミニ。
天災で被災してしまった時、備蓄してある水を使い切ってしまった場合でも、とりあえず身の回りの水を浄水して利用することができるソーヤーミニは、防災グッズとしてもオススメです。
可能な範囲で、飲用可能な「水場」での補給を。

動物の排泄物には、菌だけでなくウイルスも入ってるわけですからね…
とても優秀なソーヤーミニですが、
上記の通り、ウイルスや重金属を含む溶解固形成分までは除去できません。ウイルスなら5分以上煮沸し続ければ消毒できるかもしれませんが、重金属はどうしようもないです。
どうしようもない緊急時以外は、過信することなく飲用可能な水場の水の浄水にとどめるのが肝要かと思います。