登山に出かける時は、きっと当日の天気予報をチェックしてお出かけしている事と思います。当然ブログ主もそうなのですが、最近私が利用しているのがこのSCW。これがなかなか優れモノで、他のサービスよりもとても正確な予想がなされています。
大気力学とか難しい事は全くわからないブログ主ですが、目的地での雲の動きなどを参考にして天気を想像し、お出かけの準備に利用しています。
今回はこのSCWをご紹介。
SCWって何?
SCWは、スーパーコンピュータで計算された天気予報のホームページって感じです。
- S = Super
- C = Computer
- W = Weather
の略だそうですが、CがComputerの略かどうかが正確には不明です(^_^;)
で、SCWは、例えば「愛知県名古屋市:晴れのち曇り」というわかりやすい天気予報は出してくれません。地図上に何日何時の各予想図が表示されているだけ。逆に言えば、自分の知りたい場所をピンポイントで天気予報の確認ができます。
スマホでも確認できるようになった
このホームページはスマホ対応になったので、今回はこのスマホ画面をメインにご紹介です。
SCWの簡単な使い方
SCWのホームページへアクセスすると、上記のような画面が表示され、画面下部に6個の操作ボタンが表示されます。
- 雨量・雲量ボタン
白黒の部分が雲量で、真っ黒なのが晴天域で色が白くなっていくと空に対する雲の占めている割合が増えていきます。そして雨が降る場所は色が付きます。
雨の強さは紫色が一番弱く赤が一番強くなります。NHKだと紫色がいちばん大雨でなのがちょっと違和感を感じますね…
この画面内にあるSSI(Showalter stability index、ショワルター安定指数)という黄色い線は、上記の黄色い数字が低いほど大気が不安定で、0、-3、-6、-9と数字が低くなるほど局所的に、短時間強雨、局所的な雲、また突風が発生する場合のあることが予測できるという優れモノ線です。 - 気圧・風速ボタン
天気図でお馴染みの気圧図と、矢印の色と向きで風向きや風速を表します。
これも紫色が一番弱い風というのがイマイチわかりにくい。 - 気温・湿度図
気温・湿度図は、色の部分が気温、白い線が湿度の線。
色別に気温に温度が表されています。 - 広域・詳細切り替えボタンボタン
局地予想から広域2までの4段階の予想エリアを選択できます。 - 時間切り替えボタン
有料会員のみ、局地範囲で最大9時間先まで選択することができます。無料会員は詳細より広い範囲で最大39時間先まで予想を閲覧することができます。 - 予測・観測切り替えボタン
これはそのまま、予測値か観測値かを切り替えるボタンです。
これらの操作で天気予報を利用します。
天気予報の勉強もできるSCW
例えば下記のような予報図があります。
1016ヘクトパスカルの気圧の名古屋の天気予報は「晴れ時々曇り」この日、南西からの湿った風が東海地方には吹いています。
その伊勢湾を抜けてきた南西からの風で、名古屋の平野部はほぼ晴れているのにも関わらず、その湿った風が鈴鹿山脈に当たり雲が湧き、そして鈴鹿山脈の山頂付近で雨が振り、鈴鹿を越えた滋賀県側では再び晴れ間が見えるということがわかります。
車でわずか1時間ほどで行ける距離間でも天気が全く違ってしまう、地形が天気に及ぼす様子を勉強できたりします。
使いこなせたら強力な武器になるSCW
本当に多くの情報が詰まっているSCWは、気象の勉強をすればもっと細かい天気予報が自分でもできるくらいな情報が詰まっていますが、逆に言えば細かすぎてブログ主のような素人には使いこなすのは難しい部分もあります。
ただ、ここで紹介した簡単な機能だけでかなり正確な天気予報が”ピンポイント”でわかるというのが大きなメリットでもあります。
いままでちょっと不正確だった山の天気予報でしたが、SCWでより正確な天気予報をゲットすることができるようになったので、是非一度試してみて下さい。
【関連リンク】SCW-天気予報/観測情報