新しい新居を購入しました。それは、マーモットのLimelight 2Pテント。アメリカのマーモット社が発売していた3シーズン用のバックパッキング用のテントで、メーカー的には登山用テントには分類されていません。例えば稜線上での設営や冬のテント泊は想定しおらず、それほどストイックな性能を求めていないテントと言って差し支えないと思います。
山は年に何度も登るけれど、テント泊は年に1度か2度程度。そう幾度も使わない物に大金を叩くほど富裕層ではないブログ主は、何とかコストパフォーマンスの優れたテントが無いものかと色々と探して、そしてゲットしたのがこのマーモットのLimelight 2Pテントでした。
そんな自分のテント選びの際に勉強した事をシェアしたいと思います。
今使っているテントの買い替えの動機。
今使っているのが、モンベルのムーンライト1型というテント。
昔、単車に乗っていた頃に荷台にこの子を積んでツーリングに出掛けていました。もうこの子とはかれこれ20年お付き合いしています。
買った当時、このムーンライトテント1型は1万円くらいの安いテントだったけど、当時から評判は良かったのを記憶してます。
このムーンライトテント1型は、ホントに丈夫なテントで、他のテントが強風でポール折れる状況でも(怖かったけど)ビクともしない、さらにそんな強風下でも設営がしやすくて且つ撤収もしやすいテントなんです。
これだけ経ってもポールやテント生地そのものに傷みはあまり無く、でもさすがに防水加工はボロボロではあるものの、その防水加工は修繕すればまだまだ現役で使える頼もしいヤツ。我ながら綺麗に使ってるな♪という自負もあるのですが(^_^)
しかしブログ主の加齢が、ムーンライト1型の狭さに体が堪えてきたという想定外の事態が発生してしまったのです(^_^;)
自分のスタイルに合ったテントの見極め
そんな、ブログ主の劣化が原因の新しいテント購入計画は、今後どんな機能があったら良いか、結構真剣に考えて下記の条件をピックアップしました。
- 価格がお得なテントであること。
- 設営が簡単なテントであること。
- 快適性重視の広めのテントであること。
- テント重量は、ムーンライト1型と同程度の2kg余りまでなら頑張って担ぐ覚悟がある。
こんな感じの条件に合うのを探すことにしたのでした。
1.価格は安めのテント!
本格的な登山用のテントともなると、中には50,000円以上もするようなのがゴロゴロある登山用テントの世界。
年に何回も使わないのにそこまでは出せないので、純粋な登山用テントは諦めました。そのため予算を最大30,000円以内としました。それでも30,000円出すのも勇気がいるものです(^_^;)
2.設営が簡単なテント!
自立式テントか非自立式テントか
テントには一般に大きく分けて、
- 自立式
付属の道具(主にポール:柱の部材)だけで、部屋をつくることができるテント構造を持つタイプ。 - 非自立式
トレッキングポールや立木、張り綱やペグなどを利用しないと部屋の空間を作ることができない構造のタイプ。
てな感じで存在してます。メリットとデメリットを簡単にまとめてみると、
メリット | デメリット | |
自立式 |
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非自立式 |
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これはやっぱ設営が簡単じゃないとダメ!非自立式は緊急用なイメージが強いブログ主は、そこまでのストイックさを求めていないので、今回は何の迷いもなく自立式テントを選択しました。
シングルウォールかダブルウォールか
テントの壁が1重(シングルウォール)タイプと2重(ダブルウォール)タイプがあります。
- シングルウォール
読んで字のごとくテントの布が1枚のタイプ。テントの構造体そのものが1枚の布から出来上がっています。 - ダブルウォール
こちらも読んで字のごとく、テントの壁面の布が2枚のタイプ。テント本体の構造体の上に屋根用の布がもう1枚かぶさって風雨を凌ぐ構造です。
メリット | デメリット | |
シングルウォール |
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ダブルウォール |
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登山用テントですと、シングルウォールのテントになると思うのですが、これらも快適性を求めるブログ主としては、今回はダブルウォールのテントを選択しました。
テントの骨組みは、各メーカーや製品ごとに個性が。
自立式テントを構築する上でポールをどう使うか。居住性や軽量化をどう確保できるかが決まります。ポールの使い方でまとめてみました。
2ポールストラクチャー
一番シンプルで風にも強い、そして自立式テントの中では一番軽くなるのが2ポールストラクチャーのテント。

2ポールストラクチャー 対角線上にX字にポールを渡します。
対角線を結ぶポールで居住スペースを構築するこのタイプは、登山用テントのほとんどがこの構造じゃないでしょうか。
【採用例】モンベル:スラリッジテント、アライテント:エアライズ、ニーモ:タニ2P などものすご~く多数あり。間違いない選択ではあるとは思います。ユーザーも多いし。
3ポールストラクチャー
3本目ポール(グローポール)を追加したのが3ポールストラクチャーのテント。2ポール方式よりも壁が立ち上がるので、居住スペースが広くなります。
- 【採用例】ニーモ:ギャラクシーストーム2P、マーモット:ライムライト2P など
2ポールストラクチャーにグローポール(梁)を渡して居住性をアップさせた構造
対角線を結ぶ2本のポールに、グローポールを追加したタイプ。3ポールストラクチャーの中では一番スタンダードな構造です。
- 【採用例】MSR:エリクサー
3ポールストラクチャーのバリエーション。魚座のアイコンのような構造。
見た目がかっこいい。メインのポールが対角線を結ばず、辺に戻る独特の構造を持つエリクサー。おそらく室内空間は最大限確保できる構造ですが、どうしてもポールが長くなるので、必然的に重くなってしまいます。
なかなかなのですが予算オーバー。 - 【採用例】MSR:ハバハバNX
軽さと居住性を併せ持った構造。Y字の交点部分に荷重がかかりやすい。
軽くてかっこいいです。変形の3ポールストラクチャーというか、軽量性と居住スペースの両方を狙ったのがこのハバハバNXのストラクチャー。居住スペースを確保できて、且つポールを短く済ませる事ができるので軽くなります。ただし強風時にポールにかかる荷重がY字部分の交点に集中してしまうためこの交点部分でポールが破断しがちという情報もあります。
それでも軽さとデザインはいいよなぁ、買えないけど。
MSRやブログ主が購入したマーモットなどの外国勢は、テントのポールの使い方に個性的なテントが沢山あって、色々探していてとても面白かったです(^_^)
3.快適性重視の広めのテント長辺側に出入り口
上記の居住性に関連するのですが、長辺側に出入り口があるタイプを探しました。ムーンライトテント1型が短辺側に出入り口があるのですが、仕組み上どうしても前室が狭く、テント内での食事や荷物の置き場に不便を感じていました。
3シーズン用、真冬はテント泊しない。
登山用テントは、真冬でもキャンプができるように様々な工夫がしてあり、合わせて様々なオプション品が用意されています。ブログ主はそんな極寒の中で寝る勇気が無いので、テント的には3シーズン用ので十分。寒ければ着込んで寝袋に入る覚悟です(^_^;)
4.テントの重量
軽くなるのと比例して価格が高くなるのがテント選びの一番難しい所。背負って歩く上で”軽さ”は正義だとは思うのですが、その妥協の最たるポイントがテント重量だったりします。重量に反比例して価格も高くなるのが山岳用テントですしね。
以上を勘案して、マーモットの型落ちテントを購入
長々と書いてしまいましたが、こんな感じで色々なテントを比較検討し、価格も合致した”型落ち”のMarmot Limelight 2Pを購入したのでした。 前回の記事【テント購入の検討】登山で使う2人用テント、型落ちのMarmot Limelight 2P を購入するまでの話。の続きです。 今回は購入したマーモット Limelight 2Pテントのレビュ ...
【テントレビュー編】登山で使う2人用テント、型落ちのMarmot Limelight 2P を購入した話。
次回、【テントレビュー編】登山で使う2人用テント、型落ちのMarmot Limelight 2P を購入した話。へ続きます。