前回の大きな山の登山、奥穂高岳の登山で2015年の大きな山の登山で締めようと思っていたブログ主。でも奥穂高岳の登山では、紅葉の時期はドンピシャでしたが天気がいまいちでした。去年の白馬岳の絶景の感動をもう一度味わいたいなぁと思っていたブログ主はリベンジを決意。比較的近場で行ったこと無い場所を探していたら思いついたのが八ヶ岳の縦走でした。
この週末は、日曜日がドピーカン天気ということで、日曜日の天気に賭けて1泊2日で八ヶ岳の縦走、赤岳から硫黄岳への登山に行ってきました。
その様子の1日目をご紹介。
【追記↓】とても気持ちの良かった快晴の2日目、縦走編はこちらからどうぞ♪
天狗岳にも登ってきました。
八ヶ岳の縦走登山プラン
エリアとしては南八ヶ岳である、八ヶ岳の最高峰”赤岳”への登山にはいくつものルートがあります。
- 北沢コース(長野県側)
- 南沢コース(長野県側)
- 県界尾根コース(山梨県側)
- 真教寺尾根コース(山梨県側)
などがあります。
八ヶ岳をのんびり1泊2日で
ということで今回はその中でも人気である南八ヶ岳エリア、さらに”ゴールデンコース”とも言える赤岳から硫黄岳を縦走を1泊2日でゆっくりのんびりと楽しんできました。
【1日目】
美濃戸(やまのこ村) →南沢コース →行者小屋 →文三郎道 →赤岳 →赤岳展望荘(泊)
【2日目】
赤岳展望荘発 →地蔵の頭 →横岳 →硫黄岳 →赤岩の頭 →赤石鉱泉 →堰堤広場 →美濃戸(やまのこ村)
途中いくつもの山小屋(事前の予約が必要)もあり、ゆっくりと楽しむのが良いかなぁと思います。
八ヶ岳の登山、日帰りでの計画について
八ヶ岳の計画をする時、頭によぎるのが八ヶ岳の日帰りでの登山計画。
実際に縦走して感じたのは、今回ブログ主が計画した赤岳~横岳~硫黄岳という縦走登山は、初心者にはとても厳しいルートになると感じました。
出発地 | 行程 | 想定コースタイム |
1日目:美濃戸駐車場 | 行者小屋~赤岳~赤岳展望荘(泊) | 6時間 |
2日目:赤岳展望荘 | 横岳~硫黄岳~赤岳鉱泉~美濃戸駐車場 | 6時間 |
日帰りでの縦走登山はオススメできないし、きっと楽しめない。
例えば今回の美濃戸~赤岳~横岳~硫黄岳~美濃戸というルートの場合、標準コースタイムで約12時間かかります。この12時間に、さらに休憩時間まで考慮する必要があります。
またルート上には、狭く険しい場所が所々に存在します。
ということで、美濃戸からの日帰りで計画するならば、
- 硫黄岳までの単純往復
- 赤岳までの単純往復
のような比較的短距離なルートが安全で良いと思います。
初心者には、日帰り縦走計画はオススメしません!
安全にゆったりな計画するのをオススメします!
八ヶ岳の登山、美濃戸の駐車場
今回利用したのは、美濃戸にある”やまのこ村”の駐車場。ここへカーナビをセットしたのですが、変な所をルーティングされてしまいました(大困惑)
やまのこ村、赤岳山荘の美濃戸駐車場への行き方
カーナビでは、美濃戸口にある八ヶ岳山荘を過ぎると右へルーティングされてしまいましたが、正解は左の砂利道の方向へ進んでいく必要があります。
このGoogleマップでいうと、八ヶ岳山荘の所を右上に行く必要があります。ここさえクリアすれば一本道でやまのこ村や赤岳山荘の駐車場まで行けます。しかし道はとっても狭く荒れた砂利道なので、この時ほど4輪駆動車が羨ましいと思ったことは無かったです(^_^;)
ストリートビューもありましたので貼っておきます。八ヶ岳山荘を過ぎてすぐのY字を左です!ちなみに今回の八ヶ岳縦走ルートすべてストリートビューになっていました、恐るべしGoogle(*_*;
「美濃戸口」にある八ヶ岳山荘からここまで歩くとおよそ1時間かかってしまいます。なので「美濃戸」のやまのこ村や赤岳山荘の駐車場が利用できたら相当時間が節約できますよ!
おはようございます。美濃戸にあるやまのこ村です。
金曜日の夜に名古屋を出発、八ヶ岳山荘から真っ暗な砂利道を進んで行くという不安な中、やまのこ村の駐車場に着いた時のホッとした感ったらなかったです。
ちなみに駐車代は1泊2日で2,000円(税込み)でござい。
ということで1日目、赤岳展望荘までスタート!
奥にある赤岳山荘は駐車場もっと沢山駐車できそうかな。
そして美濃戸山荘に到着。ここからさらに進むと、
程なくして、北沢ルートと南沢ルートとの分岐に到着です。
1日目は南沢ルートで行者小屋へ向かいます。
帰りはあっちから、ここへ戻ってくるんだなぁ。
ということで、南沢ルートへ突入でございます。
麓は紅葉が進んでいました。
沢沿いを進んでいる間は、大した斜面もなくウォーミングアップにはいい感じ♪
流れの音を聞きながら、林の中を進んでいくのは気持ちがいいですね(^_^)
登山道の脇には、植生を守るための囲いとその花の説明書きがあったり、
沢を横断するところには、こんな綺麗な橋まで架けられています。
さすが八ヶ岳、あらゆる所の整備が行き届いてる。
ここから一度つづら折りの道で高度を上げます。
そして枯れてしまった沢筋らしき登山道に。ここで水の流れるの音とはお別れです。
枯れた沢筋らしき道は岩がゴロゴロしてて歩きづらいです。
ここでも大きな岩の上に育った巨木が。本当に自然は逞しいなぁ。
しばらくすると、タケカンバの林に植生が変わります。天気が良ければ綺麗なんだろうなぁ。
そして開けた所に出て、
ヘリポート!
ということは、
行者小屋に無事到着(^_^)
この行者小屋、チラ見なのですがとっても清潔な感じ。
この行者小屋や、お隣の赤岳鉱泉で一泊すると、南八ヶ岳の登山はっとってもお気楽極楽になりそう、テント持って来るのもアリだな♪
ところで、今日の天気は曇りのち晴れ。雲間からは青空も見えるのですが、
肝心の赤岳方面は雲の中。
ということで、ここでカッパを準備して分三郎道から赤岳へ向かいます。
阿弥陀岳との分岐をすぎると、一気に急な上り坂になります。
霜柱もまだ残ってる。この時気温は10度ほどでしたが、風が強いと体感温度はとても寒くなります。
( ゚д゚)ハッ!
文三郎道名物の長い長い階段地獄!
きっつい階段を過ぎても、そこも急な上り坂で
そして再び長い長い階段!厳しい(*_*;
お?
赤岳と中岳との分岐に到着!とりあえず階段地獄は終了(^_^;)
ここから急な岩場の登りが始まります。
この日は道も濡れてるからいっそうの注意が必要。
クサリ場も現れて、すごい所登ってるハズなんだけど、
ガスの中で景色は全く見えず。でもそのお陰で高度感とか恐怖感はない感じ。
シンドイながらも、岩登りもハシゴも楽しくなってきたブログ主。奥穂高岳でずいぶんと鍛えられたっぽい(^_^;)
そして...
赤岳山頂!2899mなりぃ!
でも相変わらず真っ白(^_^;)
何にも見えないので、さっさと赤岳展望荘へ向かおうと思っていたら...
一瞬だけガスが抜けてきたのでした(^_^)
周りの人達は、このタイミングで記念写真ラッシュ!
ガスの抜け間から見えた赤岳頂上山荘。赤岳の頂上からこんなにも近くにあるんだ!
と、赤岳頂上山荘へ向かい始めたらまたガスが出てきて、
わずか数分で、またまた真っ白になってしまいました。
天気が良ければ360度の大パノラマなのにね...
まぁ、天気は明日に期待できるから諦めよう。
ということで、今日のお宿である赤岳展望荘へ向かいます。
この赤岳から赤岳展望荘への道はとっっっても急な坂で、実際ここはクサリ場。
かなり急な坂を下るのは気を使います(*_*;
登山道には浮石があったりザレていて危険な道もありました。しかし要所ではキッチリ整備されてるあたりは、さすが八ヶ岳って思う。
下り坂であっても、慎重に一歩一歩下っていきさえすれば、危険は十分回避できます。
お、あの影はもしや?
赤岳展望荘!赤岳の頂上から20分ほどで下れちゃいました。
今日のお宿、赤岳展望荘で1泊です
ということで、さっそくチェックイン!
ちなみにこの赤岳展望荘は予約が必要で、万が一の時には泊めてもらえますが基本的に予約外はNGらしいです。
とりあえずは腹ごしらえという事で、カレーライスを頂きました。1,000円なりぃ!(高いなぁ...)
今晩使わせてもらうのはこの大部屋。モンベルの寝袋がいっぱい並んでいて、その中で指定された番号の場所で眠るスタイルです。
先ほどカレーライスを食べた食堂。夕飯も朝ごはんもここで頂きます。
地下に掘られたトンネル(?)を抜けると、
個室の部屋があります。追加料金が必要ですが、女性はこちらの方がいいんじゃないでしょうか?
そしてトイレは水洗トイレというのがすごい。匂いは若干あるけど、清潔に保たれてます。
外には風力発電機や携帯電話のアンテナらしき物がいっぱい。
風力発電機が壊れているのは問題ないんか?
ここは談話室。ブログ主は、お昼を頂いてからここで本や雑誌をずっと読んでました。早く赤岳展望荘へ着いちゃったので誰もおらず、独り占めしてました。雑誌はちょっと古かったけど、まぁバックナンバーが充実ということで(^_^;)
そんな談話室で本を読んでいたら、急に天候が好天してきました。
明日向かう予定の横岳から硫黄岳方面。
行者小屋とそのテント場とヘリポート。そして、
赤岳鉱泉も見え始め、
そして一瞬だけ富士山!
天気予報が的中している♪ 明日は期待できそうだ(^_^)
そしてお待ちかねの夕食!
赤岳展望荘の食事はバイキングなんです!!穂高岳山荘の時とは違って体調も良く、たくさんおかわりしてしちゃいました。五目ごはん美味しかったなぁ♪
ということで次回、2日目:南八ヶ岳の絶景の中を縦走編へ続きます。