前回の記事、大人気の燕岳〜大天井岳〜常念岳を縦走登山!憧れの表銀座、槍ヶ岳の鋒を見ながらの空中散歩!1日目:大天荘でお泊り編の続きです。
大天荘で消灯前に爆睡してしまったブログ主。強風の音で軽く目が覚めたりもしたもののスッキリ目覚めた2日目の朝からの様子をご紹介。
燕岳〜大天井岳〜常念岳1泊2日の縦走登山プラン
2日目は大天荘から常念岳、そして一ノ沢登山道で下山
2日目は、大天荘を出発して常念岳を登山、常念小屋で食事して一ノ沢登山口まで下る計画です。
出発地 | 行程 | 想定コースタイム |
大天荘 | 大天井岳~横通岳~常念小屋~常念岳~常念小屋~一の沢登山口 | 4時間 |
時間的には休憩込みで8時間程、午後2時ころには一ノ沢登山口まで降りてくる予定です。
常念小屋でタクシーの手配を忘れずに!
常念小屋から一ノ沢登山口へ下る場合、一ノ沢登山口へはバスが無いため、タクシーの手配が必須です。100円の手数料はかかりますが、常念小屋でタクシーの手配は忘れずに依頼しましょう。
おはようございます。大天荘の朝5時30分頃です。この日の日の出は5時50分くらいなので、大天荘から10分ほどの大天井岳の頂上でご来光を眺めようという計画。
東の空はすでに白んできています。
10月15日の大天井岳、北からの風はとても強く冷たく、
大天井岳頂上で待ってるのはなかなか大変(^_^;)
大天井岳山頂からは、昨日歩いてきた表銀座も一望。風下側(東側)の雲海がすごい。
昨日登ってきた燕山荘と登山道。燕山荘前にもたくさんの人がご来光を待ち構えていますね。
一方、雲海の向こうには富士山。
西側は前穂高岳から槍ヶ岳、手前には喜作新道から東鎌尾根が。
鹿島槍から五竜岳、唐松岳かな?
そんな景色を眺めていたら、日の出を迎えたのでした。
槍ヶ岳や穂高に朝日、一瞬だけ真っ赤になってモルゲンロートに出会えました♪ 日の出で景色がグングン変化していきます。
それにしても寒い!気温は1度、風もあるから体感温度はもっと寒い!霜柱も育つわけだ。
ということで大天荘へ戻り縦走への身支度。
お世話になりました、素敵な場所でした。またいつか来たいです。
そして常念小屋までの稜線歩きの始まり。これがやりたかったんです♪
雲海が無ければ上高地から槍ヶ岳までが目の前に見える絶景のテント場、また来たいなぁ。
向う先には、これから行く縦走路と右奥にはこの日の最終目的地の常念岳。遠くの富士山を正面に、その右には南アルプスの鋸岳から仙丈ヶ岳、甲斐駒ヶ岳、北岳、左側は八ヶ岳の山々と白く輝く雲海。
そして中央アルプス、南アルプスの南部の山々も一望。
見とれちゃいますよね、お互いに。
それはそれは、どこを見てもすごい景色で、
歩いては止まって、振り返って、そして歩く。
人もまばらな縦走路は風の音と歩みの音のみ。
たまに凍った氷を踏む音くらい。
おひさまの角度で景色がどんどん変わっていく、天気の良い早朝の稜線歩きでのみ経験できる絶景。
強い北風はこの時間も吹き続けていて、
風下の安曇野市方面の雲海がゆらゆらと揺らぐ様子もとても幻想的でした。
お?何だこれは?
あ、これがニノ股小屋跡なのか。こんな所に小屋があったんだ。
ここもいい眺めの場所なんだけど、何かしら訳あって無くなっちゃったんだろうなぁ。
東天井岳の下を巻く登山道は、
しばらくハイマツの中を進みます。
廃道?
常念岳の奥の麓には、
梓川が見えます。あそこは徳沢と横尾の間くらいかな?
看板、落ちちゃってた。
このハイマツのどこかにライチョウが住んでいるのかな?
所々でう◯こが落ちてる。結局、ライチョウには会えなかったけど、生き物の気配。
縦走路は横通岳までもう少し。
歩きやすい縦走路も、景色がすごすぎて本当に進めない(^_^;)
安曇野市方面は相変わらず雲海の下、強い風で雲海がゆらゆらと揺れるのがすごくよくわかる、まるでカメラのコマ送り撮影のよう。
常念岳が大きく目の前に見えてきた頃、
あの縦走路を下りきった所に常念小屋があるはず。
そして横通岳に到着。
相変わらずすごい景色、そして、
東側の喜作新道にはヒュッテ西岳。あそこを通って東鎌尾根、そして槍ヶ岳まで道は続きます。
眼下には常念小屋が見え始めました。
ちょっとした樹林帯を抜けると、
常念小屋のテント場に到着、こんな所にテント張ったら気持ちいいだろうなぁ。
テント場からすぐ、常念乗越に到着。常念小屋は少し低い所にあるんだ。
常念乗越にザックを置かせてもらって、いざ常念岳へ!
ガレた登山道を登っていきます。
歩いてきた東天井岳と常念小屋。
そして槍ヶ岳。
明らかに空気が薄くて息が上がるけど、ザックが無いので足取りはとっても軽い(^^)
今年の大きな山の旅は先日の常念山脈で終わり。紅葉は愛でられなかったけど、まぁ来年までのお楽しみという事で。 pic.twitter.com/JsQQXw3MkB
— たけめ まえかわ (@maekawamaekawa) 2016年10月20日
【追記】↑iPhone向け、何故かiOS用Chromeで表示されないので。
東側の八ヶ岳から富士山、南アルプスの鋸岳から仙丈ヶ岳、甲斐駒ヶ岳、北岳。中央アルプス、御嶽山、乗鞍岳、前穂高岳、吊尾根、奥穂高岳、涸沢岳、北穂高岳、大キレット、南岳、北岳、槍ヶ岳、三俣蓮華岳、鷲羽岳、鹿島槍ヶ岳、最奥は白馬岳あたりまで。
ものすごい景色でした。
ここから蝶ヶ岳、そして上高地へも行けるんですよね。
常念岳の頂上はやや狭く、続々と登山者が来られます。少し名残惜しいけどお譲りしましょう。
こんな景色が見れるから人気があるわけだ、納得の100名山。
そしてお昼ごはんのために常念小屋へお邪魔しました。あと一ノ沢登山口でタクシーに乗るため、常念小屋でタクシーの手配をお願いする必要があります。
ソフトドリンク…
常念も燕岳と同じように名古屋からなら来やすいのがわかりました。いつかまた来よう。
ということで、情念乗越から一ノ沢登山道を下ります。安曇野市は今だに雲海の下。
下りは、いきなり一ノ沢登山道の難所、胸突き八丁。ここは急な坂でしかも足場もやや悪い。
ただ、こんな合戦尾根のような小さなベンチも整備済み
最終水場まで下ると、
木道を一気に下り、青空とはここでお別れ。
あとはひたすら沢沿いを下ります。
ところでこの日は道に水が出てしまってて、とにかく歩きにくかった。
しかも台風18号の影響で、所々で木々は倒れ、
大滝ベンチまで来た頃には、体力的に相当キツかった(*_*;
ブログ主が苦手な下り坂、荷物は重く、さらに道が濡れてると本当に危険だしペースも全く上がらない。
途中、捻挫で同行の方に担がれている女性もおられました。こんな状況だと気を付けてても滑るんですよね。
四輪駆動は平気なんだな!
そうこうして一ノ沢登山口まで下山しました。丁度予約したタクシーが待っていてくれました。
こうして穂高駅前の無料駐車場まで戻ってきました。
1日目の朝のバスの時刻表のチェックミスは痛手でしたが、表銀座の縦走はその人気をを裏付けるような素晴らしい景色で出迎えてくれました。
名古屋からは2時間ほどで穂高駅、中房温泉までなら3時間ほどでアクセスできる便の良さ、そして燕山荘や大天荘。こんな美しい世界があるんだなぁっていう感動が燕岳〜常念岳の表銀座のプチ縦走にはありました。
再び来たい、絶対に。そしてその時は今度は2泊3日とかもっとのんびり楽しみたい。そんなとっても素敵な山旅たったのでした。