普段のお買い物でもお世話になっているAmazon、いろいろ物色しているのが楽しいブログ主です。
ところで先日の燕岳〜常念岳の表銀座のプチ縦走で、4年くらい使っていたストックが壊れてしまいました。大荷物の時や長距離を歩く時以外はあまり使わないブログ主ですが、全くないのは困り物。ということでAmazonを物色していたら見つけたのが↓カーボン製2本セットなのに恐ろしく安いこのストックでした。
2本セットのカーボン製ストックが5,000円しないだなんてどうなっているのかな?しかもカスタマーレビューもまぁまぁ良いので実際に購入してみました。
そしてこれを持って鈴鹿山脈の入道ヶ岳で使ってみました。その時のレポートです。
結論:返品手続きをとりました
もう先に結論だけ書いちゃいます、返品の手続きをとりました。理由が理由なのでAmazonのレビューにも長文で同じ写真で送りました。だから同じこと書いてるレビュワーは私です(^_^;)
設計上の大きな欠陥?ストラップに穴を開ける設計。
理由は上記の写真。ストラップが”はだけて”しまっているのです。このストックがT字型のストックだったら問題なかったのですが、I字型ストックなので結構マズイんです。
I字型とT字型ストックでは、ストラップの重要度が全く違う
登山で使うストックには、主に持ち手の形状で2種類あります。
- I字型
持ち手の部分がそのまま棒状になっていて、そこを掴んで利用します。今回購入したAmazonの激安ストックはこれ。この方式のを使っている人が多いんじゃないでしょうか? - T字型
持ち手の部分がT字になっていて、手は横になっている部分を握る感じで使います。今までブログ主はこれを使っていました。
I字型ストックは、ストラップにかかる負荷が非常に大きい
この持ち手の形状の違いで、ストラップにかかる負荷がまるで違います。
T字型のストックは、ストラップは手首に添えているだけ。このストラップで力をストックに伝えるわけではありません。
しかしI字型のストックの場合、握力でストックに力を伝えるのですが、力の伝達を補助する形でストラップが利用されます。
ストックに荷重をかけ過ぎな人が多く、さらにストラップに穴を開けるという設計。
ブログ主は、以前先生に「ストックに頼りすぎ!」とよく注意されました。そう言われ育った(?)ブログ主は、他人のストック使いについて姑のように目が言ってしまいます。で、やっぱり多いストックに頼りすぎな人々(^_^;)
そんな過剰に頼られる可能性の高い、さらに荷重のかかりやすいI字型ストックのストラップで、このストラップに穴を開けて通す設計は危険を伴うと思います。
改善するには、ストラップに穴を開けるのではなく、ストックの軸(?)にストラップを巻く感じにすれば、ストラップに穴を開けること無くコストも変わらず仕上がるはずです。今後の期待も込めてAmazonカスタマーレビューでも指摘させてもらいました。
その他の部分に関しては問題を感じなかったこの激安ストック、このストラップの設計が改善されたらまた購入してみようと思います。
Amazonカスタマーレビューの質について考えさせられた。
話は若干それるのですが、今回のストックの件はカスタマーレビューの質について考えさせられた一件でした。
ブログ主はネット通販で商品を選択する際に「とりあえず読んじゃう」のが、例えばAmazonで言うカスタマーレビュー。ここで評価が高いと、ポチっちゃう動機付け威力が大きいです。
ブログ主と同様なストラップの指摘のレビューもありますが、残念ながら少数派。確かにコストパフォーマンスは抜群なのですが、このストラップの設計で高評価というのは結構危険だなぁと思いました。
Amazonがレビューの質の向上を大命題として取り組んでいるのは、先日のサンプルレビュー規制(?)の報道にもあるように理解できるのですが、これが購入者による評価システムの実質的な限界なのかなぁと思ったのでした。