令和元年のゴールデンウィークが過ぎ去り、30度超えの真夏日を記録した東海地方。5月中旬でこんなに暑いなんて真夏はどうなってしまうのだろうか…とやや心配になるこの頃の気候。
こんな暑い日は、涼しい場所で涼みたいなぁっと考えていたら思い付いたのが御池岳でのテント泊。まだ御池岳へは行ったことなかったし、そろそろヒルが出る季節になってしまう鈴鹿山脈。それほど遠くないし行ってみようかな。
という事で、今回は御池岳でテント泊の様子をご紹介。
御池岳のテント泊の登山プラン
御池岳の登山口は、
- 鞍掛峠登山口(岐阜県側)
- コグルミ谷登山口(岐阜県側)
- 鞍掛橋登山口(鞍掛トンネル西口、滋賀県側)
- 鞍掛橋登山口(滋賀県側)
- ミノガ峠登山口(滋賀県側)
などがあります。今回ブログ主は、御池岳へ一番簡単(らしい)鞍掛峠登山口からの登山ルートを選択しました。
鞍掛峠登山口から鈴北岳を経由して御池岳へ。そしてその近くの奥の平でテント泊。そして東ボタンブチからボタンブチを経て鞍掛峠登山口まで戻ってくる計画を立てました。
御池岳への想定コースタイム
鞍掛峠から御池岳への想定コースタイムは、御池岳までを3時間、テント泊の幕営地として奥の平までプラス10分、合計3時間10分。帰りは東ボタンブチからぐるっと周って鞍掛峠の駐車場まで2時間を計画しました。
日程 | 行程 | 想定コースタイム |
ルート1日目 | 鞍掛峠登山口(駐車場)→鞍掛峠→鈴北岳→御池岳→奥の平(テント泊) | 3時間10分 |
ルート2日目 | 奥の平→東ボタンブチ→ボタンブチ→御池岳→日本庭園→鈴北岳→鞍掛峠→鞍掛峠登山口(駐車場) | 2時間 |
鞍掛峠登山口の駐車場とマップコード
今回利用した駐車場は、鞍掛トンネルの東側「鞍掛峠登山口」。法面が崩れて通行止めになっているトンネルの脇に停めさせてもらいました。
いつものマップコードとプラスコードも貼っておきますね。
- マップコード 290 395 497*10
- プラスコード 5CX9+QH いなべ市、三重県
東ボタンブチへの道はやや不明瞭
早朝、奥の平から東ボタンブチまで歩いてみたのですが、この奥の平~東ボタンブチ間の道がやや不明瞭でした。GPSや地図など現在位置を正確に把握できないと、少し難しいかもと思いました。
落ち葉などで踏み跡が隠れがちな秋など道迷い遭難が発生しやすい時期では、余計に注意が必要かもと思いました。
1日目、お昼過ぎの鞍掛峠登山口から
こんにちは。鞍掛峠の駐車場にやってきました。時間はちょうどお昼で、早朝から日帰りで登っている人が帰宅し始める時間を狙って来たので、難なく無事に駐車できました。
と、トンネル前には某旅行会社のマイクロバスが停まっていました。御池岳って登山ツアーが行われるくらいの山だったのね。
サクッと準備を整えて、鞍掛峠登山口から登山開始!
この鉄の橋、ユーチューブとかで見たことあるぞ。
序盤のつづら折りの登山道はザレ気味。下りはスリップ注意ですね。
5月は新緑の季節、黄緑色がとっても気持ちいい♪
途中、ややがけ崩れちゃってるけれど、しっかり補修されていました。ありがたいわ。
お、看板だ。
ここが鞍掛峠か、あの祠がお地蔵様ね。
鞍掛地蔵尊、はじめまして。今回は宜しくお願いします<(_ _)>
そのお地蔵様の近くにヤマツツジ、キレイだなぁ。
鞍掛峠からは尾根道伝いに進んでいきます。霞がちな春、この日は眺めが通る西側はかろうじて多度山が見える程度。
木陰では、あのマイクロバスでご来訪の某旅行会社のツアー御一行が盛大に休憩中。大人数だねぇ、儲かってるねぇ…
尾根道の木々の間から吹き抜ける風が爽やかで木漏れ日も美しい。
秋の紅葉の季節も来てみたいなぁ。
と、黙々と登っていると、
鈴北岳に到着!ここは眺めが良くて有名ですよね(^^)
北側には霊仙山とうっすら伊吹山。
西側は琵琶湖方面、近江市内っぽいのがうっすら見える。
あれは多景島だよね、モヤモヤでよくわからんけど。
まぁ5月だしモヤは仕方ない。御池岳へ向かいましょう。
鈴北岳まで登ってきたら、あとは台地の上をハイキング。
景色はいかにも「鈴鹿の北部」って感じの石灰岩を横に見ながら、
そして真の谷方面へ。
真の池、カエルの卵くらいあるかなって覗いてみたけれど、どうやら居ないみたい。
ここ、真の谷へ行っても風を防げるテント場があるんですよね。
あ!
御池岳山頂、1,247mなりぃ!
何でも昔は眺めがぜんぜんだったらしいけれど、西側の木々を払って名古屋方面の眺めがよくなったらしい山頂です。
できたてホヤホヤの銘板も。それでは本日のテント泊「奥の平」へ向おう。
御池岳からすこし下って行くと、
こんにちは。
そして今日の幕営地、奥の平に到着!いい眺めだね。
竜ヶ岳だ、今年はシロヤシオが大ハズレ年だったみたいね。
これは釈迦ヶ岳ね。
これは御在所岳。
あれは雨乞岳、イブネのテント泊もまた行きたい。
ということでここをキャンプ地とする!
雨は降らないから、この日はフライシート無しのインナーだけで一晩過ごそう。
眺めは良いけど遮るものが何もない奥の平は、風の強い日はやや危険な場所なので、真の谷など林間がおすすめです。
道中のスーパーで買った惣菜や、屋久島で余った食材などを持ち込んで質素な晩飯。お酒は持ってこなかったのは失敗だったかな…
網戸の向こう側の星空に期待しながら
日が沈んで、鹿の鳴き声が遠くで響いてる。
おやすみなさい…
御池岳の夜明け
翌朝、夜明け前にやや強めの風で目が覚めたブログ主。
気温は12度。さすが山の上は気温がやや低いかな。
おはようございます!
快晴の朝とはいかなかったけれど、いい日の出を見ることができました。
フライシート無しなので結露も全くなし。テントの撤収もサクッと完了、
それでは東ボタンブチへ向かいましょう。
奥の平から東側はやや踏み跡が不明瞭。
鹿の足跡は明瞭だけどね。
そして東ボタンブチ。看板も何も無かった。
ここからはお隣の藤原岳が近い。
それではボタンブチへ向かいましょう。
このあたりは、南側の景色が開けてて、開放感がすごい。
土倉岳との分岐を通過して、
T字尾根の分岐も通過、
そして見えてくるボタンブチと天狗の鼻、このあたりでテント泊も良さげだね。
よーく見るとボタンブチの看板も見える。
右手には昨日テント泊してた奥の平。東ボタンブチへ寄らなければ、ボタンブチへは5分ほどです。
そしてボタンブチに到着。
断崖絶壁っぷりがすごいんだけど写真じゃ伝わり辛い。けっこう怖い…
そしてすぐお隣の天狗の鼻。
まぁすぐ隣なので眺めは大して変わらんよね、それでは駐車場まで戻りましょう。
御池岳へ戻って、
おはよう!
今度は秋か冬にお会いしましょう(^^)
今日も伊吹山はうっすらね。
さぁ下りましょう。ここまで来れば、下りはあっという間。
あれは中里ダム、行きにはモヤで見えなかったよね。
ほどなく鞍掛峠まで下ってきました、鞍掛地蔵様、ありがとうございました。
そして鞍掛峠登山口へ戻ってきました。
この日の奥の平のテント泊は、ブログ主以外誰もいない、携帯の電波もつながらない、山の中でひとりぼっちなのは心細い事もあるけれど、ご飯食べたら寝るだけののんびりな一晩を過ごすことができました。
これからしばらくはヒルが出没するので、鈴鹿の山はしばらくお休み。
次の御池岳のテント泊は、秋か冬かな?
【参考リンク】