今回登ってきたのは、鈴鹿山脈のイブネ。
イブネは、鈴鹿山脈・滋賀県側にある標高1,160m、山上は苔で覆われた平ぺったい山です。このイブネはテント泊でも有名で、日帰りでも行けるのですが、せっかく行くならテント泊したいという思いがありました。
そして2018年ゴールデンウィーク最後の週末。街の喧騒から離れた「何もない」イブネ。当然不便な事もありますが、そこは評判に違わずとても素敵なテント泊を楽しむことができました。
ということで今回は、イブネでのテント泊の様子をご紹介。
イブネ(クラシ)でテント泊のプラン
武平峠を起点・終点とした時計回りの周遊ルート
鈴鹿の奥座敷、イブネへの登山ルートは、
- 朝明ヒュッテ(三重県側)〜根ノ平峠〜杉峠〜イブネ
- 武平峠(鈴鹿スカイライン)〜雨乞岳〜杉峠〜イブネ
- 甲津畑登山道(滋賀県側)〜杉峠〜イブネ
などがあります。
今回ブログ主は、建物の取り壊しのため移転前の営業最終日となる御在所岳のアゼリアでカレーうどんが食べたいので、武平峠の滋賀県側駐車場をスタート&ゴールとする武平峠ルートを選択しました。
御在所岳からの武平峠ルートは酷くザレた登山道
御在所岳から武平峠までの「武平峠ルート」は、道がとてもザレていて滑りやすかったです。特に下りで武平峠を予定する場合、初心者は注意が必要です。
イブネでテント泊での想定コースタイム
1日目の武平峠からイブネまでを4時間半、2日目のイブネから御在所岳を経由して武平峠までを5時間で計画しました。
出発地 | 行程 | 想定コースタイム |
1日目:武平峠 | 雨乞岳〜杉峠〜イブネ | 4時間半 |
2日目:イブネ | イブネ〜杉峠〜コクイ谷出会い〜根の平峠・国見岳分岐〜御在所岳〜武平峠 | 5時間 |
2日目のお昼は御在所岳のアゼリアでカレーうどん狙い、コレ重要です。
イブネにはトイレは無い!
イブネは開けた山の頂上、水場は当然トイレもありません。ウ○コは簡易トイレ等を持っていってそこに用をたすか、我慢して下山しましょう。
武平峠の駐車場とマップコード
武平峠の駐車場は、三重県側と滋賀県側にそれぞれあります。三重県側の方が広くてトイレもあります。
【三重県側】武平峠駐車場(トンネル東側)
- マップコード 566 320 833*72
【滋賀県側】武平峠駐車場(トンネル西側)
- マップコード 566 320 724*78
滋賀県側は、駐車場は狭いけど雨乞岳の登山口へは近いです。ちなみにブログ主は今回はこの滋賀県側の駐車場を利用しました。
イブネは携帯の電波バリバリ通じます。スマホでネットOKです。
たぶん御在所岳から電波を拾うのでしょう、ドコモとauは全く問題なくスマホ使えました。(ソフトバンク未利用)
ということでこんにちは、お昼前の武平峠の滋賀県側駐車場にやってきました。あえて中途半端な時間を狙って来たこの駐車場、狙い通り空いていました♪
出だしからラッキー、今回は良い山行になりそうだ(^^)
ブログ主的には、この雨乞岳の武平峠ルートは2年ぶりなのですが、
所々で登山道には土砂崩れが起きてて、以前の印象とはちょっと違う感じ。自然の厳しい一面を垣間見た感じです。
でもゴールデンウィークの鈴鹿の山は新緑の季節、
緑が眩しいですね。
サクサクっと歩を進め、7番看板を過ぎると、
高い木がなくなって、お隣の鎌ヶ岳が見える所まで登ってきました。
そして7番から8番看板あたりの東雨乞岳までが急登!
熊笹の間をヒィヒィ言いながら登っていきます。テント泊装備が重いよ(^_^;)
でも足元の日当たりの良い場所にフデリンドウ。可愛くてきれいなですよね(^^)
お、
東雨乞岳に到着、看板がかまぼこ板みたいになってる…
眺めは、伊勢湾の対岸に見えるのがセントレア。春にしてはよく見える方だ今日は。
そしてこの稜線を歩いていくと、
程なく雨乞岳、久しぶり!!ここも看板が無くなっちゃったのね…
先程までいた東雨乞岳。こんな時間に東雨乞岳とは大丈夫かな?
そして名古屋駅がうっすら。
綿向山、霧氷の季節になったらまた行きたいなぁ、雨乞岳からも登山道ありますよね。
と、景色を眺めていたいけど、日が長くなってきたとは言え太陽が傾いてきたので、早速イブネへ向かいます。ということでまずは杉峠へ。
今宵のお宿は、この岩の上あたりに見える、お向かいの山の平ぺったいところ。直線距離なら20分ほどなんですけどねぇ。
杉峠目前の坂道はザレた登山道で、気をつけないとズルっとコケます。
あ、立ち枯れた杉の木、ということは…
標高1036mもあるのか杉峠。千種街道を昔の人はあの大きな杉の木を目印に歩いていたのかな?
休憩することもなく、杉峠から杉峠の頭を過ぎて、
イブネまでの途中も平地になっていて、テント張るには良さげな感じ。
佐目峠のケツ岩を過ぎて、
最後の上り坂を登りきると、
イブネ到着!この看板が観たかった!
ゴールデンウィーク最後の週末、他にも10張り程のテントが咲いていました。それにしてもトイレ無いのに女性も数人居たのは少しだけ驚きでした。
ここをキャンプ地とする!
住まいが無事竣工したら、やることは寝るか飯食うか。ということで鶏雑炊と担ぎ上げたスーパードライで乾杯♪
ガスでお米がうまく炊けたので、いずれこの経験をシェアしなければ。
お腹いっぱいになって、そして四日市方面の夜景を愛でながら、速攻でおネムとなりました。おやすみなさい…
そして翌朝。風が強い事で有名(?)なイブネでしたが、風も穏やかな夜でとても快適でした。
おはようございます。
2018年ゴールデンウィーク最後の日曜日の日の出でござい。
夜中も穏やかな風が吹いていたので、テントに結露は全くなし。さっさと片付けることができました。
テント撤収。この日の目的である御在所岳のアゼリアでカレーうどんへ、いざ行かん!
イブネから御在所岳までは3時間半の予定、アゼリアに着く頃にはお腹ペコペコな予定です(^^)
さすが千種街道なのか、杉峠からはとても歩きやすい登山道でゆるやかに下っていきます。
そして程なく石垣がでてきました。
ここが御池鉱山跡、こんな山奥に300人以上が働いていたとは。
ここ御池鉱山ではテント泊してた人が沢山いました。建物が建っていたであろう石垣の上はテントには有り難い平地になってたので、ここもテント泊するには良さそうですね。
小峠との分岐を通過して、
何度か沢渡をしていきます。川に落ちると悲劇(^_^;)
それにしてもせせらぎが本当にキレイ。
そしてコクイ谷出会いまでやってきました。
前日の疲れもあったので、ここで休憩がてら顔と頭をバシャバシャと洗う。超絶にサッパリいい男になりました(嘘)
そしてこの日イチバンしんどい国見峠までの登り坂!
しばらく上水晶谷沿いを登る国見峠までの道は、一部はこんな感じで沢渡しなければならなかったり、
地獄谷とは良く言ったもので、けっこうシンドい登り坂(^_^;)
そんな厳しい上り坂にもタチツボスミレが。相変わらずかわいいなぁ。
おぉ、これがハンバーガー岩か?ということは間もなく国見峠なのですが、
国見峠までは行かず、そのハンバーガー岩から見えるこの岩場を登っていくと、
ここ、御在所岳のスキー場に出てきます。御在所岳の山頂へ行く場合は、国見峠を経由するよりこの道がショートカットです。
で、地味〜にキツいスキー場のゲレンデを登っていくと、
三角点は大混雑!さすがゴールデンウィークの御在所岳ですわ。
ということで、さっさと営業最終日のアゼリア着。腹減ったぁ!!
ということでこのカレーうどん、2018年7月までお預けです。美味しゅうございました♪
さぁ栄養補給で元気復活!武平峠ルートを下ります。
で、この初心者には厳しい武平峠ルートでの下山、花崗岩がザレていてものすごく滑りやすい。荷物が重たいのでさらに慎重に下ります。
でも真正面の鎌ヶ岳の勇姿がかっこいい!(指差岩を添えて)
武平峠ルートは距離が急な坂道ですが、その分距離も短め。
ということで1時間足らずで武平峠の滋賀県側のトンネル直上へ、
そして無事に武平峠の駐車場まで下山することができました。
初めてのイブネでのテント泊。天気がよかったのと風も穏やかだったので、とてもマッタリと楽しむことができました。ゴールデンウィークということもあってか想像以上に沢山の人が居ましたが、それでもとても静かな夜を過ごすことができました。
この水場もトイレも何もないイブネでのテント泊は、リピーターがとても多いと聞きましたが、確かにブログ主もまた一泊したいなぁと思えたイブネのテント泊でした。
次は秋か冬にテント泊しようかな?