今回登ってきたのは、明神平と桧塚奥峰(ひのきづかおくみね)!両方とも「台高山脈」に属し、奈良県と三重県の県境にそびえる山々です。
明神平は、元スキー場だったらしく森が開けた場所で、夏はキャンプだったり冬はスノートレッキングしたりと1年中賑わう関西で人気の場所です。
また桧塚奥峰は、三重県松阪市にある標高1,420m、山体が三重県内に収まる山の中では三重県最高峰の山です。
2月の台高山脈といえば、やっぱり霧氷!明神平も桧塚奥峰も霧氷で有名な場所、こんな天気の良い日にはぜひ霧氷を愛でたい!結果、直前にやってきた寒波で霧氷も綺麗に仕上がっていて大満足な霧氷を愛でることができました(^^)
明神平から桧塚奥峰までの間のほんの20秒だけ先出し。 pic.twitter.com/0tNk6fJkU3
— たけめ まえかわ@波よ来い 6発程来い (@maekawamaekawa) February 4, 2019
ということで、今回は三重県側から桧塚奥峰を経て明神平までを往復してきました。今回はこの様子をご紹介。
明神平、桧塚奥峰の登山プラン
今回は、三重県側のマナコ谷ルートから単純往復
明神平と桧塚奥峰へのルートは主に、
- 奈良県側→大股林道終点駐車場からの「明神谷ルート」
- 三重県側→「木屋谷雨量観測」横の駐車場からの「マナコ谷ルート」
があると思います。
明神平へ行く最短ルートは「大股林道終点」からの明神谷ルートですが、この時期は霧氷狙いの登山客で混雑する事が予想されます。また明神平〜桧塚奥峰の稜線上の霧氷がきれいという事なので、今回ブログ主は、三重県側のマナコ谷ルートから桧塚奥峰を経由して明神平までの単純往復を選択しました。
明神平までの想定コースタイム
冬の明神平、夏道で明神平までの登りは3時間20分、下りは3時間なのです。
出発地 | 行程 | 想定コースタイム |
木屋谷雨量測候所駐車場(三重県) | 駐車場〜桧塚奥峰〜明神平(ピストン) | 7時間40分 |
冬なので2割増しで、登りを4時間、下りを3時間40分ほどで想定しました。これに休憩時間が加算する必要があります。
マナコ谷ルート、杉の植林エリアの道がわかりにくい
マナコ谷ルート上には、登山道の印があちらこちらにあるのですが、ブログ主が訪れたこの日は雪に埋もれて見落とすことがありました。
漫然と道らしい道を歩いていると、本来の登山道から外れてしまうことがあるので、ピンクテープなど登山道の印を見逃さないよう、しっかり周りを見回すなどして気をつけてください。特に朝一番乗りの場合は、踏み跡も不明瞭な事が多いのでさらに注意が必要です。
明神平・大又林道終点駐車場、桧塚奥峰・木屋谷雨量観測の駐車場のマップコードとプラスコード
ということで、今回も大股林道終点駐車場のと木屋谷雨量観測のマップコードとプラスコードを貼っておきますので参考にしてください。
大股林道終点駐車場
- 747 728 705*08
- プラスコード
93G9+H7 東吉野村、奈良県
木屋谷雨量観測脇の駐車場
- マップコード 595 451 032*67
- プラスコード 94HJ+FF 松阪市、三重県
おはようございます。三重県松阪市の木屋谷雨量観測所にやってきました。10台あまりは駐める事ができるくらいの駐車場です。ここまでの道がやや荒れてたり積雪していたのでヒヤヒヤでした。
この木屋谷雨量観測から先は、しばらく林道を歩きます。
林道から見える桧塚の霧氷は準備OK(^^) でもガスがちょっと心配かな。
この日の天気図的には午前中には晴れて、晴天の霧氷を愛でることができるはずなのですが、予想と少しずれてしまっているようです。
気温はマイナス2度と場所の割に暖かめなこの日。
それでも林道を登っていくと雪が出てきました。どうやらこの日はブログ主が一番乗りなようです。
君が先客だったかな?
カチンコチンに凍った橋はスリップ注意。
で、駐車場から30分くらいかかったでしょうか、ようやくマナコ谷ルートの登山口。まぁまぁ長い林道歩きでした。
もうこの時点で雪が多そうなので、早速アイゼンを装着。
登山口からしばらくは、杉の植林の中をひたすら登っていきます。
あれは何の道だろう?なんて思いながら進んでいたら、
ルートから外れていた^^;
ピンクテープはあっても霜が張り付いていたり登山道の標識が雪に埋もれていたりで、漫然と歩いていたので見逃していました。要反省ですわ。
お?
避難小屋、ということは杉の植林エリアももうすぐ終わり。
そして植林の林を抜けたのですが、ここからは北風がモロに吹き付け強風がエグい、それに景色は真っ白けっけ。
時折吹き付ける強風で体のバランスを崩しそうになる程です、そりゃ地面でエビの尻尾ができるよね。
登っている間にも、ブログ主のシェル(上着)に霜が育っていくくらいの悪天候。天気図的には良くなるのは確実なハズなのだけれど、少し心配になってきた。
そして樹林帯になって強風を避けることができるようになりました。とりあえず一安心(^^)
雪が全然降らないシーズンだったのですが、ブログ主の想定よりは多くの雪が積もっていました。スノーシューくらいは持ってこればよかったかも。
ということで桧塚奥峰山頂。まだ真っ白けっけだけど、帰りの時間までには晴れていることでしょう。
それでは明神平へ向かいましょう。
桧塚奥峰から明神平へは、多少のアップダウンを繰り返しながら尾根道を進みます。
基本的には一直線なのですが、油断してるとすぐに見落とすピンクテープ。
そして雪が多く降り積もってツボ足気味に。明神平へ行くのだから、やっぱりスノーシューは持ってくるべきだった^^;
ここまで来れば明神平はもう少し。お腹空いたなぁ。
前山との分岐を右へ行くと、昔はゲレンデだったっぽい開けた場所に出ました。
お、小屋だ!
あしび山荘!明神平のランドマークですよね。これが見たかった(^^) 風下側でもぐもぐタイムと行きましょう。
お稲荷さんは、お米なのに気温マイナスでも何故か凍らないということで試しに買ってみたら、その通り凍ることもなく普通に食べられました。激冷お稲荷さんでしたけど。
と、お昼を食べて休憩していたらようやく空が見えてきました。ここまで歩いてきた桧塚奥峰までの樹林帯の霧氷が綺麗に見えそうです♪
ブログ主の予想より半日くらい遅れての天気回復だけど、真っ白でゲームセットよりはずっとマシ。
ということで、霧氷を見に桧塚奥峰まで戻りましょう。
週末の寒波で良い感じに雪が降って、それまで雪が少なかった(らしい)明神平も真っ白に。
元はスキー場だった明神平、ソリを持って登ってきてる人もたくさんいた当日。
改めてだけれど、スノーシューは持ってくるべきだったなぁ。
降り積もった新雪をバフバフ歩きながら、
霧氷を愛でられたら、もっと楽しかったかも。
そんな事を考えながら桧塚奥峰まで戻っている間に、天気はさらにに好転♪
霧氷の森を独り占め…
本当に美しい霧氷の森。ここまでの疲れも一気に吹き飛ぶ。
ということで桧塚奥峰の山頂再び。
高見山や三峰山が一望できる桧塚奥峰からの眺め。
いつかまた登りたいなぁ、高見山と三峰山。
ここで時間は13時過ぎ、そろそろ下山しましょう。
冬の台高山脈は雲が湧きがちな地形で、節分前の厳冬期では、真っ白な霧氷と青い空はなかなか見られないので、
そんな中で綺麗な霧氷を愛でることができた、ホント良かった(^^)
ということで木屋谷雨量観測の駐車場まで戻ってきました。なんだかんだで休憩込みで8時間山行となった今回、運動不足もあって疲れたなーという感じでしたが、とても綺麗な霧氷を愛でることができたので、心地の良い疲れで終えることができました。
三重県側のマナコ谷ルートは人が少なく、杉林内の登山道はわかりにくい場所があるので注意が必要でしたが、明神平〜桧塚奥峰の霧氷の森は絶品!
霧氷を愛でるなら、大股林道からの明神谷ルートよりもマナコ谷ルートの方が楽しいかもしれませんよ…!
【参考リンク】YAMAP 桧塚奥峰