良い天気の週末、風邪を引いてしまったブログ主は遠出を断念。でも良い天気なのでどこか行きたいなぁと探していたら、近場で面白そうなのを見つけました。それは、
「線路溶接」
1本25mのレールを単純に繋ぐだけでは繋ぎ目で「ガタンゴトン」と音を立ててしまい、乗り心地や騒音を発生させてしまいます。でも繋ぎ目をなくしてしまえば問題解決、ロングレールをしつらえるには必要な溶接なんです。この技術が無ければ今の新幹線は走れません!
えぇわかってます。
全く役に立ちません、線路溶接しませんから。
でもどうしても見たかったんです、線路の溶接。
そんな自分だけテンション高めな線路溶接の実演の様子をご紹介。
今日はよろしくお願いしますm(_ _)m
テルミット(ゴールドサミット)溶接の実演
- まずは、るつぼを温め水分を蒸発させるところから。これをやらないと溶接不良がおきてしまうそうです。温める時間はストップウォッチでしっかり計ります。
- 同時に線路の溶接面の水分も蒸発させます、これも溶接不良の防止で必要なのだそうです。これもストップウォッチでしっかり時間計測。
- 続いて”芯出し”
水平などを調整するのですが、溶接後の歪みも勘案して調整する必要があるそうです。 - ズレがあれば、杭などで微調整。かなり微妙な調整が必要なようです。
- 次に、線路の接合面に鋳型をセット。素材はレンガとの事。
- その鋳型と線路の隙間を砂で覆います。ドロドロに溶けた鉄が漏れ流れないようにするためだそうです。ほんと鋳物を作るのと同じ感じです。
- ここで先程温めておいたるつぼを溶接部分にセット。
- るつぼにアルミと酸化鉄の粉末を入れます。
- 鋳型の内部を酸素ガスでゴミなどを吹き飛ばし、その後に鋳型をバーナーで予熱。これもストップウォッチで予熱時間をしっかり計測。
- 温め終わったら、るつぼを鋳型の真上にセットして、るつぼに火を入れると…
- 大噴火!怖えぇ(;゚Д゚)) てかめちゃ近い…
- ドロドロに溶けた鉄がるつぼから出てきます。
この鉄、明るすぎて直視は危険!職員さんも絶対に直視はしないで下さい!と強めのアナウンス。火の粉(?)も飛んできます(^_^;)
- 流し込んで数分後、鋳型をハンマーで壊し、
- 余ったドロドロの鉄を、押し抜き装置で線路から剥ぎ取ります。
- 冷えたらグラインダーで表面を磨きますが、以下の作業は時間の都合で省略。ちなみにドピーカンな晴天下でうっすらオレンジ色の接合面ですが、これで800度!もあるそうです。
- 表面の研磨後、浸透探傷検査で表面キズの検査、さらに超音波探傷検査にて内部キズの検査を行い、OKなら作業終了となります。
- お疲れ様でした!
それにしてもこんな危険なのをこんな目の前で実演してくれるJR東海さんに感謝せずにはいられません!(←超褒めてる)
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