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長崎の出島は唯一、鎖国時代の外国との窓口だった。東インド会社は本当にここまで来ていた!

出島
今年のお正月休みは、例年よりも長いお休みを頂くことが出来ました。こういう長期休暇の時ほど海外旅行へ行きたいものですが、残念ながら諸事情で行くことができませんでした。

サクッと何泊かで旅行できないかなぁと探っていたら、長崎市内の観光はしていないなぁということに気づいたブログ主。ということで、長崎市内観光へ向かった時の、出島でのお話をちらっとご紹介。

名古屋駅 のぞみ 209号
おはようございます。本来なら飛行機で長崎へ行く予定でしたが、予約が取れず断念。新幹線で博多まで向かうことに。のぞみ209号で新大阪駅まで移動です。

新幹線 車窓
岐阜羽島を通過。伊吹山は雪化粧。

新幹線 車窓
米原近辺からは、車窓はもう雪景色。やはりこの辺りは何気に豪雪地帯なのですね。

九州新幹線 さくら 553号
新大阪で、さくら553号、鹿児島中央駅行きに乗り換えます。もちろん名古屋から博多まで直通の新幹線もありますが、わざわざ乗り換えました。

さくら 553号
というのはこの車両、東海道新幹線でもおなじみのN700ではあるのですが、指定席でも2列×2列の座席配置なんです。新大阪から博多まで2時間半ありますから、同じ料金ならゆったりと乗っていたいですからね。グリーン車並にゆったりシートなのがお気に入り♪

広島市民球場 小倉駅
広島、修羅の国小倉を超えて、

さくら 553号
博多に到着。

博多駅 さくら 553号 博多駅
いやいや、快適な移動でした(^ ^)

さくら 553号
ありがとう、さくら号(^_^)/~

787系 かもめ
博多から長崎までは、787系特急かもめに乗って行きます。

JR九州 2枚切符
JR九州では、2枚や4枚組で購入すると大きく割引される割引きっぷがあります。2枚きっぷ(往復用に使えます)で購入すれば、通常往復で8,060円が6,000円になるという大盤振る舞い。指定座席の料金は別途必要ですが、座席が混むのは佐賀駅まで。佐賀より先の長崎側では自由席もガラガラで空きありです。

諫早湾
あ、海だ!左側へ移動しよ。

雲仙岳
夕焼けの雲仙岳は雲の向こう…

諫早湾干拓事業
諫早湾の干拓地の水門。

諫早湾
これ高裁裁判で開ける・閉めるで判決が別れてますね。どうするんですか?

長崎駅 長崎駅
そして博多から約2時間、長崎駅に到着。ちょっと運行の遅れがあったそうですが、でも快適な電車でした♪ この日はこの移動で終了。

長崎市内観光には、長崎電気軌道の電車一日乗車券がオススメ。

長崎駅
翌朝の長崎駅。まずは近くの出島で向かいます。

電車一日乗車券
市内観光にはこの電車一日乗車券。通常大人120円均一料金なのですが、500円で長崎の路面電車に乗り放題!運転本数も多い路面電車は、長崎市内を移動するのにとても使えます。

長崎 路面電車 長崎 路面電車
かわいい路面電車が来た!揺れが凄いのはご愛嬌(^_^;) バラストの威力をここで知る…

出島駅
長崎駅から3駅目、あっという間に出島駅に到着。道のど真ん中に駅があるのは、路面電車ならでは。

出島
出島駅の真ん前、出島(出島和蘭商館跡)に到着。あらっ?イメージと違う…

出島
出島のイメージは、この海に面した所というイメージだったのですが… ま、とりあえず入りますか。

出島 入館券
500円なりぃ!

出島 出島
この出島の建物は、残念ながらほぼすべてが復元。

カピタン部屋
カピタン部屋。出島を代表する商館長の住まいであり、お客様をもてなす建物。カピタンとは東インド会社が置いた最高責任者「商館長」とのことです。

カピタン部屋 カピタン部屋
部屋の中は19世紀初頭を復元したとのこと。江戸時代でこういう感じだったの?

温度計
この温度計、これは復元ではなくその当時オランダから来た温度計なのだそうです。

カピタン部屋
カピタン部屋からの眺め。今は街を望むようになってしまいしたが、

出島
本来はこのように見えていたとのこと。埋め立てちゃったのね…

カピタン部屋
当時のパーティーの様子。オランダ人は畳を靴で歩いていたのか!?

ブロンズ製12ポンド砲
お!大砲だ!

12ポンド大砲
このブロンズ製12ポンド大砲は、昭和29年に浦上川の河口で発見されたそうです。VOCのマークが眩しい☆

二番蔵
二番蔵という復元された建物の中は、出土した品物などを展示しています。

醤油瓶
コンプラ瓶と言われる海外へ輸出するために作られた瓶。コンプラとは「仲買人」を意味するポルトガル語を語源としているそうです。SOYAというのが醤油という意味。なんだかオシャレ。

調味料入れ
調味料入れ。Lなどの文字は、調味料の意味を表しているらしいのですが、Lが何の調味料かはわからず…

地球儀
1844年当時の地球儀。

地球儀
日本の形がこんな。伊能忠敬の地図とでは精密さが全然ちがう!ちなみに伊能忠敬が大日本沿海輿地全図を完成させたのが1821年ということだから、伊能忠敬は本当に凄い測量技師だわ。

解体新書 複製
拝礼筆者蘭人部屋という建物には、蘭学にまつわる紹介が。解体新書は学校で習ったやつだ。

エレキテル
エレキテル!でもこれは平賀源内の実物ではないそうです。

地番石
居留地時代の地番を表す地番石。これは当時のままなのだそうです。

表門 出島 表門
これは出島の表門。日本側から出入りできる唯一の出入口。当時は、この表門から1本の橋があって、ここからのみ出入りが許されていました。

出島 表門
残念ながら、今はもう当時の面影は残っていません。

簪
旧石倉(考古館)では、当時の出島で、日本人で出入りができた特別な存在でもあった遊女、その彼女たちが使っていたであろう簪(かんざし)。

ガラス製 指輪
そしてガラス製の指輪が出土したそうです。素朴な指輪ですね。

リボルバー
リボルバーも出土したそうで(*_*) 商館長の護身用とのことです。

陶器製 門
こちらは陶器製の門。

べトゥルス・レグゥー釜
出島にあったであろう商店の門に使われていたと推測されるこの陶器製の門には、べトゥルス・レグゥー(ペトルス・レグー社)の刻印がうっすらと見えます。

水門 水門
他にも見どころがありまが、時間が無いので出島を出ましょう。この現在の出入口でもある水門。出口ならぬ輸出(^ ^)

水門
この水門は、当時の外国船からの荷物や人が出入りする唯一の門。小舟で、沖に停泊している大きな船と水門を行き来して、輸出入をしていたそうです。ここが日本で唯一の外国との窓口だったのかぁ…

出島
現在の海は、出入口から数百メートル向こう。残念ながら明治時代の埋め立てなどで、当時の形は残っていない出島。現在も発掘を進めながら復元も進めているそうです。

出島 水門
当時唯一、外国との窓口であった長崎は、明治以降の日本の近代化へ大きく貢献したのですね。

軍艦島ツアーで上陸!廃墟の島となった端島の元住人が語る当時の生活もまた面白い!に続きます。

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