前回の記事、東日本大震災からの復興はまだまだこれから、宮城県と岩手県の太平洋沿岸地域をぐるり鉄道旅!石巻市の市街地と被災地を歩くの続きです。気仙沼で1泊した翌日、この日は盛岡まで一気に北上します。その北上の途中に、陸前高田市の奇跡の一本松があります。震災時に海側の大部分が流されてしまった陸前高田市に、一本だけ残っていた松の木が奇跡の一本松です。今はモニュメントとして残されているその木を見てその後、三陸鉄道南リアス線で釜石駅まで行き、釜石駅から盛岡駅まで移動していきました。今回はその時の様子をレポ。
おはようございます。朝の気仙沼駅に到着。この日もいい天気になりそうでよかった♪
昨晩、暗くなっていた時には気づかなかったのですが、気仙沼駅はピカチュウ推し。というのも気仙沼駅から一ノ関駅までは、ポケモントレイン気仙沼号が運行しています。
でも今日の行き先のひとつである奇跡の一本松駅へは、BRTで盛行きに乗ります。
昨日もたくさん乗ったBRT、案外と乗客が多いような気がするけど、ゴールデンウィーク期間中だからなのか、普段からこんなものなのか?
降りて眼に入るのはこの巨大なベルトコンベアー!土地の嵩上げに使うために掘削された土砂を運搬するためのベルトコンベアーなのだそうです。
この巨大なベルトコンベアーは、街中に土砂を運ぶために陸前高田市の海側のあちらこちらに張り巡らされています。
嵩上げされた高さは10m以上。恐ろしく大量の土砂を運ぶ必要あります。
その土砂は、近隣の山を削りこのベルトコンベアーで土砂が運ばれます。ちなみに削った場所も造成して宅地などに転用するとの事です。
この吊橋は、掘削した土砂を海側へ運ぶ、主要ベルトコンベアーの吊り橋。本当にデカイ吊り橋だし。
この吊橋から掘削された土砂をこの吊橋で運び、そこから街の必要な場所へ分散され運ばれるそうです。
もしこの土砂の量をトラックで運ぶとすると、運ぶだけで10年かかってしまう程の巨大な土砂の量を、このベルトコンベアーだと3年程での運ぶことができるとの事。すごいなぁ。
そして奇跡の一本松と旧ユースホステルの建物が見えてきました。
奇跡の一本松。一本だけ残っていたこの松の木も枯れてしまったため、いろいろと処理を施してモニュメントとして残していくそうです。
以前はこの様子だったこの地、奥に見える松林は全く残っていません。
そして一本松の後ろにある壊れた建物は、旧ユースホステルの建物なのだそうです。
瓦礫はなくなっているっぽいですが、基本的には被災時のそのままなのでしょうか。
3階部分もめちゃくちゃなので、津波はこの場所までは押し寄せてきたのでしょう。
右側に見える川原川水門も、新しい水門が完成したら取り壊されるのだそうです。
BRT奇跡の一本松駅の横にある道の駅のような休憩所、おみやげ屋さんも併設されています。
その一区画には陸前高田市の復興の計画や現状が展示されていますが、まだまだ先は長そうです。
さ、盛岡へ向かいましょう。この頃から海側から濃い霧が押し寄せてきました。見通しも悪くなって一気に暗くなってきました。
BRT奇跡の一本松駅の真上にそびえるベルトコンベアーの巨大な橋脚、いつになったらお役御免になるのでしょうか...
しばらく走ると、陸前高田市の市役所駅。まだ市庁舎はプレハブ小屋状態。
陸前高田市の消防防災センター。これはやっぱり防災は金かかってそう。
先ほどBRT奇跡の一本松駅で押し寄せてきた、海側からの濃い霧はこんなだったんだ。
盛駅に向かうこの日、碁石海岸観光まつりが開催されていました。時間があれば覗いて見たかった(*_*;
そしてJR盛駅に到着。BRTよはここでお別れ。そしてすぐお隣には、
三陸鉄道南リアス線の盛駅があります。なんというか手作り感がたまらない(^_^)
三陸鉄道南リアス線、盛駅の中には賑やかになっていました。”ふれあい待合室”ということで、テーブルなんかも用意してあり、ゆっくりお茶も飲むことができます。
釜石駅までの切符を購入します。自販機でも買うことができますが、窓口では硬券で買うことができます。値段も同じですよ。
ホームまで降りてきました。貨物電車や保線車もたくさん置かれていました。
この車両は、クウェート政府から寄贈されたそうです。ありがとうございますm(_ _)m
すごい豪華な装飾な車内だけど、これも追加費用な不要で乗ることができちゃいます♪
この三陸鉄道南リアス線は、かなりかさ上げ工事されています。これが防波堤の役割にもなるのでしょう。
そして吉浜湾で写真タイム。こういう見どころで徐行してくれるあたりはもう嬉しい限り♪
駅の待合室にあった記念スタンプペッタン!こういうの、けっこういい記念になるんですよね。
JR釜石駅からは普通電車に乗り換え、まずは花巻駅まで向かいます。
ガタンゴトンと揺られて&ロングシートに腰をヤラれて盛岡駅に到着(^_^;)
次回、宮城県と岩手県の太平洋沿岸地域をぐるり鉄道旅!午前中だけ盛岡市内観光編へ続きます。