日帰りお出かけ

普段はなかなか見られない「海で働く船・船内見学会」名古屋港で浚渫船を見に行こう!

圧送船 KR3000 小島組
海に囲まれた日本。日本最大の貿易高を誇る名古屋港にもたくさんの船がやって来て、我々の生活を支えています。そんな大切な存在である港を作ったり維持管理をしているたくさんの作業船。そんな中に浚渫船というのがあります。

普段ではなかなか見られない「海で働く船」の見学ができてさらに乗船までできるという催しが名古屋港ガーデンふ頭で行われると聞いてやってきました。今日はそんな様子をチラッと。

名古屋港ガーデンふ頭
こんにちは、名古屋港ガーデンふ頭にやってきました。ガーデンふ頭だなんて水族館か花火大会で来るくらいかな?


ポートタワーのすぐ正面に、受付と大きな作業船。
この船は小島組さんのKR3000。2014年に建造されたこのKR3000は、土運船から土砂を揚げるだけでなく海底から直接土砂を浚渫することができるという船なのだそうです。

圧送船 KR3000 小島組 カード
カードゲッツ!ダムカードならぬ作業船カード。

圧送船 KR3000 小島組
ちなみに軍手も受付で配布頂きました。見学中に手すりで手を汚さないように、そして足元を引っ掛けないように養生まで。手間がかかっています。

圧送船 KR3000 小島組
赤いバケットが2つ、これで海底の土砂をガバッと掴んで引き上げます。1つのバケットで20立方メートルの容量があり、これはダンプトラック4台分を一度にすくい上げることができるそうです。

圧送船 KR3000 小島組
浚渫した土砂は黒色したここへ流れ落ち、圧縮空気の力で搬送することで、汚れた水の排出を極力少なくすることができるのだとか。一般的にはすくい上げた土砂はショベルカーで運ぶらしいのですが、これなら効率が良くて海水も少なくできるため、汚濁の防止だけでなく埋立地が早く乾き利用することができるそうです。

圧送船 KR3000 小島組
背面にはカウンターウエイト。エレベーターと同じようにバケットと釣り合うようにして、必要最低限の力でバケットを上げ下げできる仕組みです。

圧送船 KR3000 小島組
そして操船室。思ってたよりシンプルで、サムスン製のパソコンやらモニター、つまりこの船は韓国製かな?


この高いのはクレーン車でいうアウトリガー。これを海底まで降ろして船体を安定させるそうです。ちなみに高さは35m!12階建てのビルくらいあります。

圧送船 KR3000 小島組
そして浚渫のデモ。今回は海水をすくい上げます。

揚土船 P-8160良成丸
KR3000のお隣には、揚土船P-8160良成丸。浚渫した土砂を吸い上げて埋立地へ運ぶための船、日本最大の揚土船(バージアンローダー船)なんだとか。メカ感が凄げー!

揚土船 P-8160良成丸
土運船で運ばれた浚渫土を、注水管から海水を噴射して混ぜ、その泥水をポンプで吸い込み、埋立地へ送るのだそうです。

揚土船 P-8160良成丸 揚土船 P-8160良成丸
左側の注水管から海水を噴射して、右側の給水管で泥水を吸い込んで、

揚土船 P-8160良成丸
反対側へ送り出します。この管から出された泥水の水分を注水へ再利用することもできる仕組みなんだとか。どうやって再利用できるようにするのだろう?

揚土船 P-8160良成丸
そして揚土船P-8160良成丸の操作室。写真では黒くて見づらい床のもふもふは船長の好みなんだそうです(^^)

揚土船 P-8160良成丸
機関室の奥に見えるディーゼルエンジンを近くで見たい…

揚土船 P-8160良成丸 送水管 揚土船 P-8160良成丸 給水管
船員にはビジネスホテルくらいの個室が充てがわれて、別室にはこんなキッチンも。最近リフォームしたのだそうで、ブログ主んちよりもキレイ。


近くの港に停泊した際は、会社がレンタカーをレンタルしてくれて買い物へも出かけられるのだそうです。意外と海上に居っぱなしということではないとの事でした。

揚土船 P-8160良成丸
そんな船員さんの生活も垣間見ることができるだなんて大サービス(^o^)

国土交通省 清龍丸
小さな時から”仕事を知る”という事はとても大切だよなぁ。

次回へ続きます。

【関連リンク】株式会社小島組

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